自己生成的な空間を都市計画で作るには
最後に、 これまで見てきたようなことをどうやって都市計画に活かしていくのかということを考えていくと、 部分がものを言うという街の作り方を考えていくことではないかと思います。 街に住む人が街のあり方に積極的に関わっていく、 いわゆる参加を通じてしか、 有機的な街は作られないのではないかと思います。
ただ、 いくつかの例を見ても、 そういった形でできていった街はスケール的な限界がありそうで、 どこかで外挿的、 計画的な骨格も必要になるだろうと思います。 骨格的なものをフィックスして、 それ以外の部分をフレキシブルにするという、 建物でいいますとスケルトンとインフィルという概念がありますが、 街もそういう概念で作っていくべきだと思います。
インフィル部分というのは非常にフレキシブルな部分であって、 それは住まい手が決めていくシステムをこれから考えていかないと、 硬直化、 不活性化した街しかできないのではないかと考えています。
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