路地から見たまちづくりの作法
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 これまでがプリミティブな集落に見られる非整形な空間でしたが、 もう一つの非整形な空間としては、 いわゆるスプロールエリアがあげられます。 スプロールエリアも整形的な空間が作られにくいところです。
 左は東京の稲城市です。 ここはナシ畑があったところですが、 そこがだんだん市街化して、 農地と市街地のエッジが複雑な形になっています。 建物の方向もばらばらで、 エッジの形態が非常に複雑です。 こういったところがだんだん埋まっていくと、 全体として非整形的な街が生成されていきます。
 右は尾道の西土堂で、 スプロールエリアの典型的な形だと思います。 道があって家が建つということではなくて、 それぞれ家を造るという必要があって、 だんだん道が山へ向かって延びていったということがはっきりと読みとることができます。

(c) by 上野泰

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