以上のように、 非整形的な街はプリミティブな集落をはじめ、 スプロールエリア、 スクウォッターエリアといった街の生成過程で見られる現象だということです。
それでは、 整形的な街は、 どういうところで見られるのか。 一つは外挿的な要素によって規定されている街があります。
左は福島県の大内宿という街道筋の街で、 集落の内部構造とは関係のない街道という外の要素によって街のあり方が決まっています。
右は、 デベロッパーが介在してできた街の例でサンフランシスコです。 もともと生活者のニーズとは関係なく道を通して街の基盤をつくり、 入居者はできあいの基盤を買うという形でここに入ってきます。 こういう場合には、 地形がどんなに複雑であろうと明解な形の街並みが作られる可能性があります。