それに比して春日野道側は、 駅とアクセスを、 本来、 あわせ技でやるべきところですが、 駅の改造もアクセスも、 整備の困難度が非常に高いので、 どう整備すべきか考えが纏まっていません。 しかし、 少しでも早くできるように、 あわせ技でなく、 それらを切り離してうまくやることができないものか、 などと考えているところです。
これらの解決には時間もかかると思いますが、 HAT神戸の計画で、 積年の課題が解決に向け、 一挙に動き出したという面があろうかと思います。
今日から明日を、 次代から明日を
アクセシビリティを高める。
阪神の駅の改造については、 運輸省に働きかけ、 運輸省から大蔵省へ新制度・補助の要求がでています。 いずれにしても、 岩屋側は駅の改造のスケッチが描けており、 アクセスについては国道2号のデッキ工事も着手されています。 また、 JR灘駅は、 長年の懸案である橋上駅化などについて議論できるのではないかと考えています。
再び、 都心の形成とは
市長は最近「コンパクトシティ」ということを言っております。 これは、 オペレーションズ・リサーチ学者のダンティクとサアティの提案したメガストラクチャーのコンパクトシティではなく、 むしろ、 神戸が昔から言っている「まち住区」といった議論を発展させたものだろうと思います。 神戸には新都心とか、 副都心とか、 生活都心とか、 いくつもの都心があって、 「心」のゆたかなまちなのですが、 きら星のごとく都心をちりばめていくということが、 市長の言っているコンパクトシティ、 コンパクトタウンということにつながっていくのではないかと思っています。 ですから、 言い換えれば、 むしろ現・都心から少し離れているところにこういった中心地区つくるというのも、 将来から現在をふりかえってみた場合、 アルマン流の歴史を担った核であったという一つの解であるのではないかと思っています。
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