HAT神戸・東部新都心に見るマスタープランの役割と課題
左三角
前に 上三角目次へ 三角印次へ

HAT神戸(東部新都心)の計画

基本コンセプト

改行マークHAT神戸の計画は神戸市復興計画において、 シンボルプロジェクトのひとつとして位置づけられている。

画像si01
HAT神戸位置図
  • 神戸市中央区東部および灘区西部臨海部における大規模工場の遊休化などに対応して土地利用転換を図る総合的な整備
  • 震災により甚大な被害を受けた市街地の住宅や産業等の各種都市機能の受け皿となる市街地復興の先導的役割
  • 三宮・ハーバーランドと一体となった都心の構成
  • 大阪臨海地域開発整備法による大阪湾ベイエリア開発の拠点


HAT神戸の整備基本方針

画像si02
3つの軸の図
  • 魅力ある水際交流空間の創出
     HAT神戸では、 都市の貴重な水際空間という立地を活かして、 人びとが集い、 楽しみ、 生活することができる、 豊かで快適なウォーターフロント(水際交流空間)を創出する
  • 新都心の形成
     HAT神戸を都心地区の東の核として位置付け、 従来の三宮からハバーランド間のH型の都市構成に連携し、 三つの核がそれぞれの機能を適切に分担する、 神戸の都心を構成する。 また働く場を確保することにより、 産業構造の活性化・高度化をめざす
  • 周辺を含めた地域の活性化
     HAT神戸での整備を今後の市街地環境の改善に役立てるために、 周辺地域と有機的な連携を図りながら、 整備効果を適切に波及させ、 東部インナーシティ全体の活性化を目指す
  • 国際拠点の形成
     HAT神戸では、 神戸という都市がこれまで培ってきた、 極めて高い国際イメージを生かし、 さらに高めていくために、 21世紀における世界に向けた情報発信拠点を形成する


コミュニティと文化を育む新都心


事業概要

改行マーク都市機能導入のための基盤施設を計画的に整備するとともに、 住宅の供給や業務・研究・教育・文化機能等、 様々な都市機能の導入を図る。

改行マークまたHAT神戸全体のうち、 おおむね阪神高速道路以南の臨海部地区(約75ha)については、 土地区画整理事業により、 緊急かつ大量の住宅供給や「WHO神戸センター」をはじめとする都市機能の導入を図る基盤整備を進める。

画像si03
整備イメージ図
  • 地区面積:約120ha
  • 居住人口:約3万人(全体約1万戸)
  • 従業人口:約4万人
  • 利用人口:約15万人


事業経緯

93年9月神戸市東部臨海部土地利用計画策定委員会より報告
95年1月阪神・淡路大震災
95年3月住宅市街地総合整備事業の整備計画の大臣承認
95年6月神戸市復興計画の策定、 東部新都心計画のシンボルプロジェクトとして位置づけ
95年8月神戸港港湾計画の一部変更
95年10月第4次神戸市基本計画の策定
95年12月土地区画整理事業の都市計画決定
96年2月用途地域等の都市計画変更
地区計画の都市計画決定
土地区画整理事業の事業計画決定
96年6月着工記念式開催、 地区愛称「HAT神戸」の決定
96年7月第1回土地区画整理審議会開催
96年9月土地区画整理事業の事業計画変更
96年11月第1回仮換地指定
96年12月神戸市大阪湾臨海地域整備計画の承認
98年4月HAT神戸一部供用開始、 HAT神戸・灘の浜第1次入居開始
 

左三角前に 上三角目次へ 三角印次へ


このページへのご意見は前田裕資

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

JUDIホームページへ

学芸出版社ホームページへ