HAT神戸・東部新都心に見るマスタープランの役割と課題
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HAT神戸・灘の浜(第1期)

HAT神戸・灘の浜概要

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ゾーニング・空間構成図
改行マーク6.2haの敷地に神戸市と兵庫県の災害公営住宅、 及び神戸市と住宅・都市整備公団の従前居住者用賃貸住宅を合わせて1,886戸と、 居住者のための商業・サービス施設や特別養護老人ホームなど福祉施設を整備し、 新しい都心居住のモデルとなる「すまい・まちづくり」を行っている。

○住宅地の空間構成


すまい・まちづくりのコンセプト

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施設配置図(p7)
○新しい都市環境・都市居住
・商業施設・特別養護老人ホームなどにより賑わいのあるモールを形成
・中層住棟の街区形成型配置によるヒューマンスケールの心地好い街路空間
・東西線沿いは9階程度のスカイラインの揃ったリズム感のある街路景観を形成

○高齢化社会に対応
・まちのバリアフリーを図り、 北側に立体駐車場を集中配置して、 内部に安全な歩行者空間を確保
・特別養護老人ホーム、 在宅支援センター、 地域福祉センター等の高齢者福祉施設を地区中央に配置

○災害に強く、 安全で快適に
・防災アメニティモール「灘の浜モール」を形成し、 日常の歩行者動線を災害時にも利用する
・緊急時の生活用水確保のため、 各集会所の近傍に雨水貯留施設を整備

○環境と共生
・立体駐車場や施設棟の屋上など、 できるだけ緑化を行なう。

・雨水貯留施設を利用して散水等における水の有効利用を図る

○ウォターフロントを生かす
・海への眺望を配慮。 高層住棟の住棟長をできるだけおさえ、 両端をセットバックさせるなど、 六甲山の山並みに調和した変化のあるスカイラインと眺望の確保
・花の広場については、 主要なビューコリドールとして位置付け、 スカイデッキからの六甲山の眺望を配慮

○復興住宅の早期大量供給
・住宅内部は復興住宅設計指針に基づき、 ドア幅を拡大し高齢者対応浴室ユニットを開発・導入
・復興プランを積極的に採用し設計・施工を効率化

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市営住宅と合築した特別養護老人ホーム「ハッピータウンKOBE」
東西の中心軸「灘の浜モール」
東部新都心東西線沿いのスカイライン
東部新都心東西線沿いの街路景観
 

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立体駐車場の屋上緑化
スカイデッキから摩耶山を見る
水景施設(手回しポンプ)
高齢者対応浴室ユニット
 

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灘の浜モール
13番館より見るまちの全体の景観
東西線沿いの街角広場から「はなの広場」を見る
灘文化軸南西からの景観
 

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商業施設の賑わい
「灘の浜モール」沿いのポルティコ空間
「香りの庭」より南集会所を望む
立体駐車場
特別養護老人ホーム「ハッピータウンKOBE」(1、 2階部分)
 


広場・インナーコモン

改行マーク防災アメニティ軸沿いには、 日常時は居住者が憩い、 楽しむアメニティ空間として、 また非常時には一時避難場所としての機能を有する広場を3ヶ所計画しており、 そのうち第1期で整備したのが「はなの広場」と「ひだまり広場」である。

改行マークこの広場にはベンチ、 マルチポール、 プランターといったツールをデザインにも考慮して設置している。 プランターについては神戸製鋼所で使用されていたバケットを再利用して記憶の継承に考慮したり、 新たにデザインしたコミュニティ形成への仕掛けも行ったツールも設置している。

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「はなの広場」
「ひだまり広場」
「はなの広場」のマルチポール
「ひだまり広場」のマルチポール
 

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3番館前の時計塔
(記憶の継承)バケットプランター
東西線沿いプランター
「テラスの庭」の遊び場
 

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13番館から「テラスの庭」を見る
地区南西の街角広場
楽しいごみ箱
灘の浜モールのベンチ
 

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