これも地震で壊れたビルの再建です。 全く新しいビルになっていますが、 先ほどの例と同じように、 低層部のデザインは、 地区のこれまでの街並みの空間構成要素やそのスケールに配慮したものとなっています。
この建物もセットバックして高層化しています。
奈良町と異なり、 神戸の都心では、 新しい都市機能へ対応した更新と土地の高度利用の要請は大きい。 ここではオーナーが、 更新は必要であっても歴史的街並みを守り育てることが地区の魅力になることを認識し、 工夫していることが歴史的環境保全にとって大きい力となっている。 震災がなくても、 建物の更新は予想されており、 歴史的環境は現状を保存することではなく、 歴史を継承することとしてガイドラインが検討されていました。