ユニバーサルデザインを一言で言うと、 誰がどんな風に公園を使うかを考えてデザインすることです。 今回のケースの場合は、 たまたま障害者の人の話をいっぱい聞いて、 その情報を三宅さんが忠実に消化し、 高いレベルでデザイン化されたおかげで、 公園が出来上がったと言えます。 つまり、 基本は「こんな人がこういう風に使う」という情報を突き詰めただけにすぎないのです。
ですから、 今ユニバーサルデザインに感心している人は、 それまでデザインについて考えていなかったのではないかとさえ思います。 例えば、 児童公園を造る際、 誰がどういう風に使うのかを考えて造ってきたか。 たぶん、 児童三百人に聞くなんてことはしなかったでしょう。 ワークショップばやりでみんなでどう造ろうかと話し合っていますが、 ユニバーサルデザインもその作業と似たようなものです。 決まりがあるというものではなく、 それぞれの方が勝手にやっていいんじゃないかと思います。
僕は、 先ほど紹介された「ふれあいの庭」の大泉緑地に所属しています。 府営公園全体のバリアフリー化から始めて、 大泉にユニバーサルデザインで公園を造ってはどうかという所までこぎつけた後、 三年ほど別の部署に異動し都市計画をやっていました。 帰ってみると、 立派な公園が出来上がっていて、 今はそのお守りをしているという次第です。
ユニバーサルデザインとは何か
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