新アテネ憲章1998について
左三角
前に 上三角目次へ 三角印次へ

3。 日本の都市は

  アジアの都市なのか、 それとも…

改行マーク以上、 私の独断ですが、 視点を分かりやすくするために比較しながら整理してみました。

改行マーク最後に、 では日本の都市はどうなのかを投げかけたいと思います。

改行マークおおざっぱに振り返ると、 ヨーロッパの都市は結局のところ旧アテネ憲章を受け入れてこなかったという気がします。 受け入れた部分に関しても、 今は後悔している。 その典型的なものが、 ストックホルムの都心部にある四角い建物が並んでいるネードレ・ノルマルム(Nedre Norrmalm)再開発地区でしょう。 ですから、 ある意味では懺悔録として新アテネ憲章が出てきたのかもしれません。

改行マークアメリカの都市は、 もともと旧アテネ憲章のような考え方でまちづくりをしてきました。 むしろ、 旧アテネ憲章の本家はアメリカだとも言えます。 しかし、 今はそれに対する反省の兆しが出てきているという気がします。

改行マークアジアの都市は、 今まさに旧アテネ憲章に沿ったまちづくりを実践しつつあると言えます。 反省の兆しはほとんど見えません。

改行マークそういう風に世界の都市を眺めたとき、 じゃあ日本の都市はどこまでがアジアで、 どこまでがアメリカなのか、 ヨーロッパなのかと考えてしまいます。 私自身にそれを応える能力はないのですが、 みなさんがそれを問われたらどう答えるでしょうか。

改行マーク時間になりましたので、 これで終わりたいと思います。

左三角前に 上三角目次へ 三角印次へ


このページへのご意見は前田裕資

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

JUDIホームページへ

学芸出版社ホームページへ