この分科会には行政関係者の方が多く参加されました。 話の趣旨としては、 行政が内部から頑張ってほしいということにつきます。 一言でいうと個々の行政マンの意識の変化で対応できないかということです。
それと、 市民との連携をどうすべきか。 コミュニケーションはどうすればとれるのかについては、 まだまだ問題がある現状ですが、 客観的に時代の流れを見ると何とかなるのではないかと私は思っています。
この分科会ではコンサルタントの方が多かったのですが、 話の中で指摘されたのは本業とボランティアでやる仕事の境界線の難しさということです。 私はまだ学生で仕事の現場にいる方々の気持ちを聞く機会がなかったので、 面白い話が聞けたと嬉しく思っています。
ランドスケープの本質に関わるいろんな話題が出ました。 自然とは何か、 日本でランドスケープデザインはやっていけるのかとか、 僕も分からないテーマで話が盛り上がったのは面白かったと思います。
また、 職業として都市に関わっている人と住民とのコンセンサスはどこで得られるのか、 そのようなコンセンサスの結果として、 いいものを都市の共有財産として持てるようになるかという話題が出ました。
いろんな意見が出ましたが、 僕が思ったのは、 自治体のプロジェクトでもいろんな人と話し合って、 その場所に対してプロは何ができるのかをはっきりさせることだということです。 住民のレベルが高くなるとプロの仕事はなくなってしまうのではないかという話も出たのですが、 僕は逆に住民と関わったり第三者的に入っていくことで、 新たな職能が求められていくだろうと思っています。
三宅:
みなさんありがとうございました。 今日はみなさんのお話を聞いて新しい情報を収集できたし、 ネットワークの良さも見えてきました。 私自身も10年前からネットワークづくりを始めたのですが、 やっとひとつの形になりつつあると感じています。 こういう集まりが今日だけで終わるのではなく、 もっと時間をかけて成果が出てくるようになれば、 集まりの意義があると思っています。 今後につなげていっていただければと思います。 継続していくことで輪が広がっていくことを期待しています。
ただ忽那さんがおっしゃったように、 ネットワークが先にあるのではなく、 いい空間を作ろうという思いが集まってネットワークになる。 そういう思いを持ってネットワークを作っていければと思います。
この不況下で、 学生さんは「この業界にいて大丈夫なの?」と思っていると思います。 実は僕自身も、 バブルの頃「趣味が仕事になる業界だ」と喜んで入ったのですが、 10年もたたないうちにこういう状況になって、 今は一人でコンサルをやりつつ「食べていけるかな」という状態です。 でも今後はまたいい時も来るでしょうし、 その時のためにも学生さんをどんどん勧誘して仲間を作っていこうと思っています。 今日来られたみなさんは、 これから10年、 20年とつき合っていくメンバーだと思いますので、 今日がいい出会いの場になればと思います。 どうもありがとうございました。
分科会の報告
脇田グループ
脇田:
永田グループ
学生さん:
忽那グループ
忽那:
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