永田さんのNPOの取り組みは、 まちづくりに関わる住民参加が、 具体的なプロジェクトとして現在進行していることにはげまされました。 また、 若いプランナーの人が新しいビジネスを創出しようとしていることに共感を覚えました。 惣那さんには、 環境デザインの面白さが、 特に学生に伝わるようなお話をして頂いたと思います。
私が第二部で参加したのは、 脇田さんのグループだったので、 ここで第一部の全体的な感想をまとめると、 どの方の報告も、 これから新しいスタンスで土地に関わっていかなければいけない、 という職業意識や、 それを自分たちより若い世代に伝えていこうという姿勢が感じられました。
第二部の、 脇田さんのグループでの議論で私が出した問題点、 疑問点としては、 行政の言葉が抽象的で、 具体的な計画のイメージを住民が捉えにくいということ、 また計画そのものが都市全体から捉えると、 とても部分的であるということでした。 それに関して、 脇田さんから詳しい説明や感想、 特に行政システムの面での問題に議論が進みました。
また、 財政の問題、 住民と行政のコミュニケーションの問題など、 様々な視点からの議論がありましたが、 私が特に知って良かったと思うことは、 行政側も住民に否定的に接されると、 萎縮してしまう、 という脇田さんの率直なご意見でした。 また、 コミュニケーションの上手さというのは、 経験によるのではないだろうか?というご意見も頂きました。 今は上手く論理だてて、 住民と行政とのコミュニケーションの問題について、 自分の意見をいえませんが、 実際に行政側の方からこうしたお話ができたことで、 少し参加のあり方に関して見方が変わってきたように感じています。
行政システムの問題は、 常に挙がっていたのですが、 即時的で抜本的な解決は不可能ではないか?という感想を持ちました。 今できるのは問題提起と議論、 色々なやり方の試行錯誤なのでしょうか。
議論の内容に関して、 あまりしっかりとした感想が書くことができず心苦しいのですが、 「街を良くしていこう」という意欲を持った、 様々な立場の人と交流する場を持てたことをうれしく思っています。 学生、 特に学部生が、 就職ということを意識したセミナーで勉強する機会はとても少ないので、 去年就職活動で苦戦したものとしては、 こういう場がもっとあると良いと思います。
実際に行政に携わる人の話が聞けて貴重だった
京都大学人間環境学研究科 秋道花織
まず、 第一部の報告に対する感想を簡単に述べます。
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