第一部で報告をされた脇田さんをはじめ、 様々な形で行政と関わりながら仕事をされている方々が参加されていたので、 現場でのトラブルや予算の問題、 地域住民のコンセンサスを得る難しさなど、 実際行政の仕事に接する機会のほとんどない私のような学生にとって貴重なお話をたくさんうかがうことができました。 しかし、 今回のセミナーの大きなテーマが「若手がもっと頑張ってボトムアップを目指していこう」というものであったにもかかわらず、 分科会の話題の大部分が行政の問題点とそれに対する説明に費やされてしまったのは残念でした。 「トップダウン」のシステムで動いている行政を、 中から「ボトムアップ」に導いていく若手として、 理想を実現させるために行った活動やそれにまつわる苦労話などをもっとうかがいたかったです。
分科会のもう一つの目的である、 普段はなかなか機会がない他大学の学生と交流が出来たことも、 私にとって非常にいい刺激になりました。 他大学の学生と交流することによって、 自分自身や自分の環境を客観的にみることが出来ますし、 様々な分野の考え方を知ることが出来ます。 また、 将来理想を共有して一緒に仕事が出来るような仲間を作るには多くの時間と努力が必要なので、 学生時代から他大学とのネットワークづくりができる場に参加できたことは、 とてもラッキーでした。 私が参加した『都市環境デザインへの行政の関与』についての分科会は残念ながら学生さんが少なかったのですが、 様々な分野の学生や若手がもっと参加してネットワークを広げていくことができれば、 J UDIのセミナーもより意味深く、 面白いものになっていくのではないかと感じました。
他大学の学生との交流も成果
大阪大学環境工学専攻 杉本容子
私は『都市環境デザインへの行政の関与』についての分科会に参加しました。
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