中心市街地活性化への対応
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2。 高知市中心市街地活性化基本計画を策定

山本平四郎(高知市役所助役)

大谷

改行マークでは、 まず最初に高知市の中心市街地活性化基本計画の概要を山本さんに説明していただきたいと思います。


策定の経緯

山本

改行マーク基本計画の説明に入る前に、 計画の経過について若干説明をしておきたいと思います。

改行マーク高知市の中心市街地は、 最近人口の流出が顕著です。 昭和45年に比べると平成7年には半減し、 約25年間で人口が半分になってしまったのです。 また、 中心市街地へ来るお客さんも減っているようで、 帯屋町1丁目に来られる客数は昭和49年に比べると約2万人減少しています。

改行マークこの要因はいろいろ考えられますが、 商店街に魅力がなくなった、 市街地周辺に人口が集中して中心市街地の空洞化が進んだのだろうと推測されます。

改行マークこのような状況下で、 中心市街地を活性化させるための基本計画が全国各地で策定されることになりました。 私どもも高知市の中心市街地が衰退していることを懸念しており、 昨年度(1998年)「中心市街地活性化基本計画」を策定いたしました。 「人も街も元気な高知市」をこれから創生していこうという目的です。


基本計画の概要

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図1 計画策定区域
改行マーク計画のメインテーマは「高知の魅力にあふれたときめき“元気都市”の創造」です。 商業・居住・交通・観光・都市景観の5つの視点を柱にそれぞれ活性化の方針を立てています(図1)。 具体的な事業メニューもかなり提案されています。 それらの事業を実施することで、 都市における複合的な魅力を構成していこうと思っています。


中心市街地の範囲と地区の特徴

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図2 対象範囲
改行マーク対象とする中心市街地の範囲ですが、 (1)中心商業地、 (2)九反田周辺、 (3)高知駅周辺、 (4)高知城周辺の4つを市街地の拠点とすることにいたしました。 高知駅と中心市街地を結ぶ南北の軸、 九反田と高知城を結ぶ東西の軸の2つの軸が交差する約270haを中心市街地と位置づけています(図2)。

改行マークまた、 どのような概念で捉えていくかについてですが、 まず中心商業地は県を代表する商業地として魅力あるまちづくりを推進していきます。

改行マーク九反田地区は、 新たな都市機能の受け皿として、 市民総合文化プラザを立ち上げています。 菜園場商店街は地区の中心商業地として、 中心商業地とは機能分担を図りながら活性化を考えていきたいと思います。

改行マーク高知城周辺は、 行政や文教などの施設が集積しているところであり、 観光の目玉である高知城などの歴史・文化施設が充実しているところです。 それをさらに充実させていきたいと思っていますし、 「築城四百年」や「歴史都市」などの文化イベントも提案されています。

改行マーク高知駅周辺は、 広域交通結節点としてのターミナル機能とその立地条件を活かした機能を持つ拠点にしたいと考えています。 高知駅と中心商業地のはりまや橋は実は700mぐらいの近距離です。 これぐらいの距離だったら歩いてもらえるだろうし、 中心商業地へ気持ちよく行ける動線はどうしたらできるかを考えています。

改行マークまた、 駅自体も南北交通の機能充実を図らなければいけませんし、 周辺も区画整理による良好な居住環境の確保、 拠点形成の手段の一つとしての商業群の集積などの課題があります。

改行マークこのようにそれぞれの地区の特徴に合った魅力の向上をはかり、 それぞれの地区が連携をしつつ、 中心市街地としての一体化を図っていきたいと思っています。


民間・行政の協力

改行マーク今までも行政の事業と共に、 街並みが変わってきていることは、 市民のみなさんも実感していただいていると思いますが、 先ほどご紹介した以外にもたくさんの事業メニューがございます。 例えば中心市街地における居住、 九反田の文化ホールとはりまや橋をつなぐ計画や商店街のアーケード、 電線地中化計画などがあります。 いずれも民間の協力が是非必要な事業ばかりです。

改行マークなにぶん、 事業計画が多いものですから、 これからはタウンマネージメント機関(仮称:高知TMO)を設立して事業を進めていきたいと思っています。 民間も主体的にやってもらおうとする場合、 どうしてもこういう機関が必要です。 今は商工会議所に引き受けていただくか、 あるいは第三セクターでできないかを市の内部で検討し、 働きかけています。

改行マーク事業の実施にはこのTMOの役割が重大ですから、 これにも全力を注いでいきたいと考えています。

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