では、 まず最初に高知市の中心市街地活性化基本計画の概要を山本さんに説明していただきたいと思います。2。 高知市中心市街地活性化基本計画を策定
山本平四郎(高知市役所助役)
大谷:
図1 計画策定区域 |
図2 対象範囲 |
また、 どのような概念で捉えていくかについてですが、 まず中心商業地は県を代表する商業地として魅力あるまちづくりを推進していきます。
九反田地区は、 新たな都市機能の受け皿として、 市民総合文化プラザを立ち上げています。 菜園場商店街は地区の中心商業地として、 中心商業地とは機能分担を図りながら活性化を考えていきたいと思います。
高知城周辺は、 行政や文教などの施設が集積しているところであり、 観光の目玉である高知城などの歴史・文化施設が充実しているところです。 それをさらに充実させていきたいと思っていますし、 「築城四百年」や「歴史都市」などの文化イベントも提案されています。
高知駅周辺は、 広域交通結節点としてのターミナル機能とその立地条件を活かした機能を持つ拠点にしたいと考えています。 高知駅と中心商業地のはりまや橋は実は700mぐらいの近距離です。 これぐらいの距離だったら歩いてもらえるだろうし、 中心商業地へ気持ちよく行ける動線はどうしたらできるかを考えています。
また、 駅自体も南北交通の機能充実を図らなければいけませんし、 周辺も区画整理による良好な居住環境の確保、 拠点形成の手段の一つとしての商業群の集積などの課題があります。
このようにそれぞれの地区の特徴に合った魅力の向上をはかり、 それぞれの地区が連携をしつつ、 中心市街地としての一体化を図っていきたいと思っています。
なにぶん、 事業計画が多いものですから、 これからはタウンマネージメント機関(仮称:高知TMO)を設立して事業を進めていきたいと思っています。 民間も主体的にやってもらおうとする場合、 どうしてもこういう機関が必要です。 今は商工会議所に引き受けていただくか、 あるいは第三セクターでできないかを市の内部で検討し、 働きかけています。
事業の実施にはこのTMOの役割が重大ですから、 これにも全力を注いでいきたいと考えています。
民間・行政の協力
今までも行政の事業と共に、 街並みが変わってきていることは、 市民のみなさんも実感していただいていると思いますが、 先ほどご紹介した以外にもたくさんの事業メニューがございます。 例えば中心市街地における居住、 九反田の文化ホールとはりまや橋をつなぐ計画や商店街のアーケード、 電線地中化計画などがあります。 いずれも民間の協力が是非必要な事業ばかりです。
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