まち居住通信1
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伝貰(チョンセ)で投資資金を集める韓国の大家さん

 お話をしてくれた人:安相景先生(東洋大学助教授/韓国)と尹相球さん(会社役員/韓国)と留学生の皆さん
 (解説)韓国独特の制度「チョンセ」とは、 借り手が入居時に一括払いで多額の入居金を家主に預け、 家主はその資金を投資にまわして収益を得るというシステム。 家主は、 チョンセ金を次の投資用住宅資金に回したり、 利息で収益を得るという。 韓国にはいわゆる賃貸住宅は少なく、 個人が自宅以外に資産として購入した分譲マンションが借家代わりに流通している。 一般的なチョンセの額は、 その時の住宅売買価格のなんと5〜8割にも相当する、 借り手は最初に家主に多額のチョンセ金を預ける代わりに家賃はなく保証人も不要。 退去時にはそのチョンセ金がそっくり(無利息)返還される。 実際には、 家主は次の借り手から預かったチョンセ金で返済する場合が多いようで、 家主、 不動産屋、 退居する人、 新しい借り手の四者が集まり金銭を授受するそうだ。 家賃不要のチョンセ制度は人気があり、 ソウルでは借家全体の7割を占める。 なお、 月払い家賃の月貰(オルセ)もあるが、 これは学生用など小規模な借家に多いということだ。

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