1.はじめに
豊中駅前地域ではまちづくり協議会が1992年に発足し、 まちづくり構想を作成するなどまちづくりの気運は高まっています。 私たちはいつも豊中駅を利用し、 駅前の商業施設で買い物をしたりする主婦です。 不便だなと思いながらも「しょうがない」と生活してきた私たち。 一歩踏み出して「変わらなきゃ。 」「変えなくちゃ。 」と思い仲間が集まりました。 メンバーは、 都市計画、 高齢者関係の仕事をしてきた者、 老人介護、 子育て真っ最中の主婦、 いろいろなネットワークを持ち活動している人、 学生――様々な生活体験を持っています。
まちづくりは、 現在、 地元と行政の協同で行われています。 しかし、 より公共性の高い駅前地域の商業地域では市民、 ”生活者”としての視点も欠くべからざるものではないでしょうか。 そこで、 体系的ではないけれど、 ”生活者”としての意見をまとめていきたいと考えました。 私たちは、 地元、 行政、 生活者(市民)の三者がうまくキャッチボールしながらまちづくりをしていくことで、 本当に愛されるまちになると思います。
本報告書では、 豊中駅前まちづくり構想を踏まえ、 生活者としての立場ということでシンポジウム、 アンケート調査を実施しその結果を報告するとともに、 それをもとに、 主に主婦やまちを歩くことにハンディを持つ高齢者、 子連れ、 子供の立場から、 「ヒューマンで優しい町」「豊かな生活支援のある町」「知的に遊べるまち」というテーマを掲げ提案しています。
進みつつある豊中駅前のまちづくりに資するアイデアとなれば幸いだという気持ちでいっぱいです。
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