女性のまちづくり研究会
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4.アイデア集

 

1.人々の集うパティオづくり ―まちのなかのほっと空間

改行マーク豊中駅前に、 休憩、 くつろぎの空間を取り込んだ高感度ショップの集まったパティオづくり
注6を提案します。

改行マークおしゃれで文化的、 先進的な豊中の人達が満足する店舗構成。 皆が集まってくる文化、 アメニティ空間を演出します。 人々が集まってくることは、 明るく活気溢れたまちづくりの起爆剤となります。 この提案には、 商店街パティオ事業の導入も考えられます。

画像06
パティオのイメージ

□パティオのイメージ

2.地域に開かれた大池小学校づくり

□子供と地域の人々が交流できる市民施設づくり

改行マーク大池小学校の建て替えに伴って、 新校舎の一部をまたは隣接部をコミュニティー施設にすることを提案します。

改行マーク高齢化、 少子化、 核家族化、 コミュニティー意識の希薄化などを踏まえた「ひとづくりの基地」となる学校づくりが望まれます。 世代間交流、 子供たちの交流と活性化、 コミュニティーづくりの場となりす。

 

       たとえば  *老人憩の家
             *公民館
             *児童館   を複合した施設が考えられます。

 

(事例)コミュニティプラザ
 豊中市が“地域のどんな団体でも使える生涯学習施設”として、 平成7年7月に庄内小学校と中豊島小学校内の空教室を利用して開設した。 入り口は校門と分けており、 会議室、 講習室、 談話室から成る。 パーティーも開 催されている。 管理は、 小学校ではなく公民館で行い、 無料解放している。


□塀のデザインの再考(オープン化、 緑の設置)

改行マーク学校の塀は外界と学校を区分するものではなく、 歩行者にもうるおいを与え、 学校にも明るく解放感のあるものを願います。

      *緑を活用する
      *一角にベンチ・ポケットパークなどを計画する。


3.豊かな生活支援のあるまち

改行マーク困ったときに、 こんなサービスが欲しかった!(感激サービス)とか、 こんなところとこんなところの間のサービスが欲しい!(間隙サービス)というように、 困った人なら誰でも利用できるサービスや施設があるまちづくりが大切です。 高齢者や障害者だけでなく妊婦、 子育て中の人、 病気の人などその時点で困っている人が、 ハンデイを持った人であるというソフトのバリアフリーの実践された社会のシステム作りや、 施設づくりが、 行政や企業、 私たち一人一人に求められています。 わたしたちは、 まちづくりに次のような生活支援充実させることを提案します。

□インターネット、 FAX、 電話で頼める買い物代行業、 宅配サービスの充実化

改行マーク東京都のある業者は、 FAXで注文書を受け付け、 安い仕入先で買い求めて家に届けている。 注文を受けてからなので売れ残りもなく、 利用する人にも喜ばれ事業として成り立っている。 トイレットペーパー、 紙おむつ、 ジュース、 しょうゆなどのペットボトルなど、 かさばるものや重いものは特に重宝がられている。


□駅型保育の設置(厚生省のモデル事業)

改行マークワーキングマザーにとって子供の送り迎えがしやすい、 駅ビルや駅の隣接ビルにできた保育所はありがたく、 設立や運営費に厚生省のモデル事業として「こども未来財団」より助成金が出る。 (例、 ピジョランド吹田)
 駅型保育の他、 駅などの公共施設に授乳コーナー、 ベビーシートつきトイレなどを設置する場合や、 企業内保育の設置、 運営にも助成金が出され、 豊中駅前でも大いに活用してもらいたいものである。

□託児施設付き商業施設、 子供博物館などの設置

改行マーク小さい子供連れでは、 町中で食べるところも気を使い、 遊ぶところもあまりなかったが、 子連れの中心層の1960年代生まれは、 自身20歳代にトレンドな遊びやファッションをまちで楽しんだ層である。 子連れになったとたんまちから拒絶されることに耐えられず、 まちを子連れで楽しみたい欲求が強く、 最近ではその要求に応えた施設も出現し始めている。 また女性の社会参加が進み、 育児を楽しむ父親も多く、 子連れママ、 パパの町で楽しみたい層は急増している。
(例、 ハービス大阪……託児所、 キッズプラザ大阪……子供博物館、 託児室、 男性用トイレにもおむつ替えのできるベビーシート、 お漏らし時のシャワー室有り、 キッズマジック(茨木市)……12歳以下の室内プレイランド、 パーティールーム有り)


□車椅子、 乳母車ルートの設定

改行マーク段差をなくすだけでなく商店街から駅まで回遊できる、 点的整備から線的、 面的整備へと広げ、 ルートを地図にして提示する。


□生活支援の情報サービスセンターの設置

改行マーク情報の端末機等がおかれ、 市の情報、 高齢者、 介護関係の情報、 保育所、 子育て関係、 買い物情報など、 あらゆる情報が検索できるセンター
 (例……チャイルドネットは、 前述の子供未来財団がスーパーやコンビニに情報端末をおいて、 子供の預け先、 病院、 相談機関など子育てに関する地域情報をいつでも引き出せるようにしている。 大阪では、 吹田、 高槻、 茨城の三市に49台設置されている。 )


□高齢者施設の設置

改行マーク高齢者は静かな自然の中で……と言う考えは、 ともすれば人里離れた所に高齢者を隔離してしまうことになりかねない。

改行マーク人の集まってくる駅前のような都心にこそ高齢者の施設を設置したい。 入所、 通所そしてショートステイと地域の人が気軽に使用でき、 併設する在宅介護支援センターが、 上記の情報サービスセンターとリンクして在宅福祉の拠点となることが望まれる。

改行マーク入所施設は、 例えばビルの中上層部でもよいが屋上が庭や畑として解放され常に自然とふれあえるよう計画することが必要である。


4.高感度ショップ・施設の展開

改行マーク魅力あるまちづくりには、 高感度なショップや施設の導入は欠かせません。 シンポジウム、 アンケート、 トレンド調査を踏まえ、 センシブル、 センシティブな豊中駅前の利用者に受け入れられるショップや施設を提案します。


□みんなが集い、 楽しみ、 おしゃれごころのある飲食店


□文化的、 知的な楽しみを与えてくれるショップ


□高感度な若者を満足させるショップ、 施設


□高感度ファミリー向け、 親も子も楽しめる施設


□豊かな食文化を演出するショップ


□21世紀に向かってニューアイデアを発信する施設

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