最後になったが、 今回のワークショップにとって最も大きな役割を果たしてくれたのはコー・プランの吉川健一郎さんであったことをここに記しておきたい。 彼は各回のワークショップの前後には必ず何か所もの仮設住宅を回り開催日の案内や調整をしてくれた人である。 さらに呉川のふれあい仮設住宅からは、 コー・プランの車で送り迎えを欠かさずやってくれた。 彼のように直接個人的に参加者につながっている人がいなければワークショップの参加者は集まらない。 出席者を集められないというのがワークショップが失敗する最大の理由の一つである。 その点で今回の企画は吉川さんの献身的な努力により常に安定した数の出席者を確保し続けることができた。 参加者の関係づくりの点では、 彼が実質的なキーマンであったもしれない。
「暮らしのワークショップ」が最後に仕掛けた入居者へのプレゼントは43冊のアルバムである(図9-35)。 コミュニティ形成の触媒のようにこのアルバムが私たちの知らないところで役立つことを祈ってこの章を閉じようと思う。 みなさんご苦労様でした。 そしてありがとうございました。
(伊藤雅春/大久手計画工房)
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