まちづくり実践ゼミ
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まちづくり大学専門講座(実践ゼミ)の2年の歩み

(財)神戸市都市整備公社 こうべまちづくリセンター


1.実践ゼミ開講の背景

改行マークこうべまちづくり大学専門講座(実践ゼミ)も無事に2年目を終えることができました。 これもひとえに「いきいき下町推進協議会」をはじめとする専門家・研究者の皆様方のご協力の賜物と存じます。

改行マークさて、 この講座は、 こうべすまい・まちづくり人材センターに登録をいただいているコンサルタントなどの専門家を対象として、 平成8年度に初めて開講いたしましたが、 関係者の協力もあり、 幸いにも概ね好評をいただいているところです。

改行マークところで、 この講座発足の背景には、 当センターで実施している「すまい・まちの復興支援事業」の存在があります。 平成5年に「住民主体のまちづくり」を支援する中核施設として設立された「こうべまちづくりセンター」では震災後の平成7年7月7日に「こうべすまい・まちづくり人材センター」を開設し、 専門家派遣や地域のまちづくり活動団体に対する助成を行うなど、 積極的にすまい・まちの復興支援に当たってきました。

改行マーク平成7年1月17日の阪神・淡路大震災の日から早くも3年の歳月が過ぎましたが、 まちは、 当初考えられていたよりも速い足取りで復興の歩みを進めているようです。 特に住宅の共同化事業やマンション再建事業では当初の予想をはるかに上回る事業化率を達成しています。 これには、 住民の方々はもちろんのこと専門家や企業、 行政の関係者などの懸命の努力があったことを思い起こす必要がありますが、 わけても、 関係権利者の合意形成を進めるに当たって専門家の果たした大きな役割に気がつきます。 さらに、 いろいろな支援施策、 制度、 手法を組み合わせて「すまい・まち」の再建に向けて具体的にプログラムを組み上げていくコーディネーター機能の重要性にも改めて各方面から注目が集められています。

改行マークこのような流れの中で、 当センターのコーディネーター機能を高めるため、 センターが本来持っていた情報発信、 教育機能を充実させ、 派遣専門家の地域での活動を直接・間接に支援するとともに新たな人材の発掘を図っていくことがセンターの大きな目標となってきました。

改行マーク以上のような事情を背景にして、 各種の支援施策や行政の相談窓口、 復興事例などの情報をコンサルタントなどの専門家に提供し、 すまい・まちの復興支援に弾みをつけるとともに「まちづくり人材」の発掘・育成を図る機会として、 「実践ゼミ」を開講することになりました。


2.実践ゼミの開講

改行マーク「すまい・まちづくリ」に関する情報交換、 啓発、 調査・研究、 提案などの面で実績のある「いきいき下町推進協議会」の協力を得て、 平成8年度から実践ゼミを開講しています。

改行マーク平成8年度は、 主に各種の支援制度、 施策の紹介と「すまい・まちづくり人材センター事業」への理解促進を図ることを目的に、 7月から9月まで(前期)と10月からの12月まで(後期)の2度にわたって、 それぞれ6回ずつ講座を開き、 各期40名、 前後期合計で80名の方に参加していただきました。 平成9年度については、 具体的な事例の紹介と情報交換を目的に平成9年10月から12月までの間に6回の講座を開き、 85名の方に参加していただきました。


3.今後の展望

改行マークはじめに触れたように「まちづくり人材」の発掘と育成が今や大きな課題となってきています。 この課題に適切に対応するために「こうべまちづくりセンター」では、 今後も引き続いて「実践ゼミ」プログラムを充実させていく予定です。 さらに小人数のグループ討議や共同研究などの要素を取り入れた上級コースも新たに開設したいと考えています。 今後とも皆様方のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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