パネリストの方をお一人ずつ紹介させていただきます。
まず、 最初にSF作家であり、 神戸一中のご出身で、 中学時代を神戸で過ごされた小松左京さんです。
続きまして、 さきほどご覧いただきました映画『風の歌を聴け』の監督をされました大森一樹さん。 大森さんも六甲高校のご出身で、 学生時代をずっと神戸で過ごされた方です。
続きまして、 神戸大学出身の女性建築家で、 神戸で事務所を開設されておられます有村桂子さんです。
最後になりましたが、 やはり建築家で、 震災前より「港まち神戸を愛する会」の会長として、 主に居留地の建物の保存運動を精力的にやってこられました武田則明さんです。
今日のディスカションのコーディネーターは、 「港まち神戸を愛する会」「神戸高校の校舎を考える会」「神戸をほんまの文化都市にする会」など、 いろんなところで活躍しておられます松蔭女子短大(当時)の竹山清明先生です。
竹山:
神戸のまちは震災以前から、 まち壊しがあったり、 新しい開発があったり、 また、 このたびの震災によって大きく改良を余儀なくされました。 このように神戸というまちはつねに動いてきましたし、 これからも動いていくということでしょう。 そうなると、 私たちの記憶の中にあるまちが変わってきているわけです。
先ほどの大森さんの映画は、 十五年前の神戸だったのですが、 なつかしい場所がかなりありまして、 こんなにあるということは僕も年をとったのかなと思いました。 画面が変わるたびに、 ここはどこだどこだと一生懸命記憶を呼び戻しながら見たんですが、 映画の内容も風景も非常になつかしく重く感じられました。 そして、 再度、 まちの記憶というものが大事だなあと認識したのですが、 そういうところを軸にこれからお話を伺いたいと思います。「都市の記憶」第1回シンポジウム
未来の神戸の歴史をつくるために
:大森一樹氏
:有村桂子氏
:武田則明氏
コーディネーター:竹山清明氏
○第1回シンポジウム「都市の記憶」概要
司会:
風の歌を聴け(チラシ) |
そのあと、 総合的に、 今後のまちの文化のあり方、 あるいは、 まちづくりをどのように進めていくべきかということについて、 パネルディスカッションをお願いしたいと思います。 では、 まず小松さんに、 神戸のまちの魅力や、 どういう文化的な課題があるか、 お話し願いたいと思います。