本日のテーマはまちづくり協議会の5年と今後についてです。 第1部で各地区の協議会からこの5年間の活動について報告していただき、 第2部で座談会形式でまち協の今後を話し合おうと思います。
まず開会に先立ちまして、 まちづくり協議会連絡会を代表し、 連絡会事務局長の松本地区の中島さんから挨拶していただきます。
中島:
まちづくり協議会は昔から町内にある旧来の自治会や婦人会とは全く性格の違う組織です。 抱えている広さも街区が一つだったり三つだったりと様ざまですし、 そこで行われているまちづくり手法も区画整理のように具体的な都市計画手法もあれば、 全く都市計画に関係がない所もあります。
神戸市は震災復興として様々な都市計画を決定したのですが、 減歩率が地域によって2.5%だったり9%だったりと不平等で、 同じ地域の中でも条件によっては11%になったりし、 減歩率をめぐって大変な混乱が起きました。 そこで地域間で不平等が起きては困るということから、 各地区で連絡を取り合うために生まれたのがこの協議会連絡会です。
また、 各地区のリーダーは会員の意見を調整したり、 まとめたりしなくてはいけないので、 大変な負担がかかります。 千歳・常盤町の西原さん、 真野まちづくり推進会の岸野さんが今では故人となられたのも、 こうした負担と無縁ではなかったろうと思います。 連絡会は、 精神的にも経済的にも厳しい状況にあるリーダーたちの親睦を図り、 抱えている悩み事を話し合ったり、 励まし合ったりする場でもあります。
今日は、 私たちの経験してきたことをお話しし、 全国の皆さんに役立てていただければと思っています。 全国には住宅密集地がたくさんありますが、 私たちのように6千3百人もの同胞の命を失い、 家や財産を全てを失ってから初めて災害に強い都市づくりをするのか、 教訓を生かして事前に危険のない都市づくりをするのか。 できれば教訓として活かしていただきたいというのが、 我々連絡会全員の願いです。
では宜しくお願い致します。
開会のあいさつ
神戸まちづくり協議会連絡会事務局長(松本地区まちづくり協議会) 中島克元
司会(上山):
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