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調査の概要

改行マーク今回の調査は『神戸東部地域の民間文化施設』(若手プランナーネットワーク、 九九年7月刊)としてまとめました。

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神戸市東部の民間施設調査・マップ
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神戸市東部の民間施設調査・リスト
改行マークこの調査にあたり、 最初に問題となったのは、 何が「民間文化施設」なのかということでした。 どういった施設が対象になるのか悩みながら、 電話帳を調べたり、 「あそこは面白いことをやっとるで」と人から聞いたりしまして、 なるべく網羅するように努めたつもりです。 そうした結果を調査シートに載せておりますが、 抜け落ちてしまったところもあると思われます。 「ここには載ってへんけど面白いのがあるで」と教えていただければ、 今後も追加してゆきたいと思います。

改行マークそれでは個別の施設をご紹介する前に、 地域的に見ればどういう傾向があるのかを、 山手と浜手、 そしてその間に挟まれた激甚被災地の三つに分けてお話しします(資料・神戸東部地域の民間文化施設・調査マップ)。

改行マーク阪急沿線を中心とした山側、 山手には多くの民間文化施設が集中しています。 それも個人的に運営されていたり、 古典的教養を伝承されようとする施設が数多く見られます。

改行マーク浜手はいわゆる灘五郷にあたり、 酒造メーカーが色々な施設をつくって連携しておられるところです。 これに比べて阪神とJRの間にはそうしたものが少ない。 激甚被災地ですから本来は震災前の状況と比較しなければならないのですが、 それにしても少ない。 もし震災の影響でこうなったのであれば、 何かをやろうとしている人を応援する仕組みが、 このエリアには必要ではないかと思います。

改行マーク一方、 灘区と東灘区を比べてみますと、 確かに東灘区には多く、 灘区は少ないと言えます。 また、 東灘区には戦前に蓄積された富を継承するという中での文化活動が多く、 灘区では現代的な生活の中で生まれた施設があり、 それぞれが個性的です。 ですから数は少ないけれども、 小粒でピリリと辛いというか、 独特の施設運営をなさっているところが多いと言えます。

改行マークでは次に、 これら民間文化施設を運営主体別に、 詳しくその現況を御報告いたします。 これは「民間」であるが故に生まれる傾向を示すのに、 運営主体の立場から系統を分けて見るのが、 より分かりやすいと判断したからです。

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