野崎隆一(コーディネーター):
私は東灘地域を中心にまちづくりのお手伝いをしており、 東部支援ネットワークのメンバーでもある野崎です。 今日は第3部以降のコーディネーターを務めます。
さて今までの話でお分かりのように、 芦屋から西宮、 そしてこの神戸東部は、 日本の中でも民間文化施設の密度の最も高い地域です。 その理由のひとつには、 大阪の財界の人たちが移り住んで文化施設をたくさん作ったことがあげられると思います。 今まではそうした文化を支えたパトロン達がいたのですが、 財界の人びとが力をなくしている現在はどうなっているのか。 財界人に代わるパトロンは、 現れたのか。
実は、 震災後もいろんな文化施設がどんどん生まれています。 このセッションでは文化の新しい担い手はどういう人たちなのかも含め、 考えていきたいと思っています。
また、 阪神間をひとつの都市と考えれば、 都市での生活の仕方とその中での文化施設の位置づけはどうなっているのかも検証していければと考えています。
ここで、 リレートークに参加していただく方々を紹介いたします。 民間文化施設のオーナーさんとしてお三方、 沢の鶴資料館を運営されている沢の鶴株式会社の西村隆治社長、 和田ホールのオーナーである和田興産株式会社の和田憲昌社長、 世良美術館のオーナーでありご自身も画家である世良臣絵さんです。
コメンテーターとしてご出席いただきましたのが、 武庫川女子大の角野幸博先生、 東灘文化協会の庵原豊治さんのお二人です。
まず最初は、 オーナーの方々からなぜ文化施設を作られたのか、 また運営の様子はどうかなどをお話しいただきたいと思います。
第3部 まちづくりと民間文化施設
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