放射線管理士
(社)日本放射線技師会が独自に認定する資格で,「放射線管理における専門的知識および危機管理能力を有し,放射線利用施設における施設の『放射線管理』『職業被曝管理』『医療被曝管理』などを目的として当該施設の放射線管理を統括する者,また緊急被曝から国民の安全を確保する者をいう」と定義され
管理士会 報告

緊急被ばく「京都フォーラム」及び緊急被ばく医療研修会の参加報告書

2004年7月30日(金)と31日(土)に、緊急被ばく「京都フォーラム」及び緊急被ばく医療研修会に京都府放射線技師会として参加しました。1日目の「京都フォーラム」は、放射線についての基礎の知識及び実際災害被ばくが起きたときどれくらいの医療従事者の二次被ばくについて報告がありました。
放射線についての基礎知識は、改めて復習の意味で役に立ちました。また、医療従事者の二次被ばくについては、大きな災害被ばくでもとても少ない線量しか被ばくしないので、正しい除染や対応をすれば、何も問題はないことが報告されました。よって、二次被ばくを怖がり患者に正しい対応ができないということがあればとても不幸なことであります。そのような事がないように、正しい対応ができるようにアドバイスできる放射線管理士及び放射線技師が役に立っていかなければならないと実感しました。
2日目の緊急被ばく医療研修会の午前は、サーべイメーターの取り扱いについて説明がありました。自分も普段は使用していないのでこれまでの研修などで使い方は知っていましたが、これも復習できてよかったです。模擬線量をどこかに隠してそれをサーベイメーターで探す実験がありましたが、時定数の設定や使い方が正しく使っていないと意外に見つけにくいことが分かり、使用するにあたり正確な使用を心掛けていくことが大事であることを実感しました。
2日目の午後は、実際医療施設に災害被ばくにあった患者が運ばれたときにどう対応や処置をすればよいか、人形を使って模擬実験をしました。この実験に参加した者は、この会場である舞鶴市立市民病院の医師、看護師、診療放射線技師でありましたが、その中で放射線管理士として自分も参加することができました。自分の役目は、中で処置をしている医療従事者を正しい行動をしているかを監視してわからないことやまちがったことをしょうとしたときにアドバイスをおこなったり、放射線技師が測定した結果を大丈夫かどうか判断する役目です。この役目は、講師の先生も言われていましたが、汚染の拡大や医療従事者の二次被ばくを防ぐにあたりとても重要な役割であります。この経験を通してこういった役割を放射線管理士が行っていかなければならないと強く思いました。
こうした研修会は定期的に行われますので、多くの放射線管理士が参加していければと思います。