研修会報告
社団法人 京都府放射線技師会が主催する会員向けの研修会報告書
平成17年度事業 研修会報告

平成17年4月30日 第489回研修会報告
平成17年度最初の研修会が4月30日(土),14:00からぱるるプラザ京都に於きまして開催されました。 
今回の研修会は日本放射線技師会より、宮崎光一、藤本幸宏両常務理事をお迎えして、『生涯教育システムとカウント要領について』と題して講演をお願いしました。 
初めは、宮崎常務理事より生涯教育システムの骨子が説明されました。
各種メディア等により、知られているように、厚生労働省の医療分野規制改革検討会による報告書の中で、“医療資格者の資質の確保“なるものが報告されました。内容は医療の安全確保は、患者が安心して医療機関にかかれるために、全ての医療資格者が一定水準以上の資質あるいは技術を有するようにするシステムを作る必要があるということです。就いては、医療関係団体は医療資格者の生涯教育の充実と自浄作用の発揮により一層の取り組みが求められ、関係団体の取り組み状況を踏まえて、将来的には一定の研修を義務化することや、資格更新制度の導入も考慮するべきである、とのことでした。日本放射線技師会では生涯教育システムを持っているため、このシステムを順次バージョンアップをはかりながら対応して行くということでした。生涯学習システムの大きな柱として、技師格(アドバンスド、シニア、マスター)・認定資格(臨床実習指導教員、放射線管理士、放射線機器管理士、医用画像情報管理士)・臨床技術能力検定(3級から1級)がありそれぞれの説明が行われました。
技師格についての取得に必要なカウントや維持カウントについても細かな説明があり、その中の社会活動によるカウントについては、藤本幸宏常務理事より説明が行われました。社会活動に就いては単なるボランティア活動を対象とした物ではなく、放射線に関する事柄においての奉仕活動(被曝相談や、線量計算など、もちろん業務以外ですよ)を指し、あと会務への協力なども社会活動によるカウントとしてカウントされるとの説明がありました。その後、会場から研修会のカウントが都道府県主催の研修会と日放技主催の研修会との差を無くせないかとの質問が有り、今すぐには無理であるが、講師や講議内容を考慮した上で、今後は差が無くなるような取り組みも考えて行くと言うことでした。
かなり範囲が広い内容の研修会となったため時間が足らなくなってしまいましたが、皆さん熱心に講議を聴いておられました。
最後に本研修会において付与されたカウントを会員システムのカウント取得状況で確認したところ、0.5カウントが付与されていたことをここに報告しておきます。
(文責 林) 


平成17年6月4日 両丹地区春季研修会報告
平成17年6月4日(土)に、綾部市立病院にて両丹地区春季研修会を両丹地区にありますMR勉強会・RI懇話会の画像研究会との合同で開催いたしました。
当日は、38名と多くの診療放射線技師及び賛助会員の参加を頂きました。また、各画像研究会より座長を選出して頂いたおかげで、診療放射線技師どうし熱く活発な意見交流ができたいへん有意義な研修会になりました。
以下に研修会での、演題発表の要旨をまとめました。
演題発表
MR勉強会より     座長 福知山市民病院 橋岡 康志氏
・演題1 「躯幹部における拡散強調画像の初期経験」
               演者 鳥井医院 藤原 康志氏
2004年11月のMR装置(Philips社製:Intera schieva 1.5T)の更新により、拡散強調画像が全身へ用いることが可能となりました。局所磁場が不均一な胸部や動きの多い腹部領域への拡散強調画像の応用を初期検討されました。
内容は、1)パラメータの基礎的検討 2)臨床応用 3)今後の課題。
シーケンスは、SE-EPI single Shotを使用しました。
1)@脂肪抑制SPIRvsSTIR A長方形FOV B撮影方向TRAvsCOR C加算回数を検討パラメータとしました。
@ について:SPIRは、臓器信号が得られSTIRと比較してS/Nがいいので臓器を絞って検索する場合に使用しています。またSTIRは、全体的に脂肪抑制効果が得られるので、広範囲を検索する場合に使用しています。
A について:長方形FOVを絞るほど、またSENSEを併用し、位相方向のデータ数が少ないほど歪みが少なくなります。
B について:TRA方向で撮影すると長方形FOVを絞る事ができ、歪みを少なくする事ができます。
C について:free breath下で撮影しても、加算回数を増やす事によって、motion artifactも平均化され、SNRも向上します。
2)・3) これまで経験した症例でDWIの有用性を示し、そしてQ-Body coil(内臓coil)を用いたDWIBSとPETとの比較をしました。しかし全身ScreeningにおけるDWIBSの撮影時間・撮影パラメータ等の更なる条件の検討が必要であることを述べ、最終的には様々な症例の病理との対比を行い、悪性腫瘍等の早期発見への利用が今後の課題という事でした。
 
 RI懇話会より     座長 舞鶴共済病院 山本 文明氏
演題2 「心筋ゲートSPECT解析処理ソフト・p−FASTの使用経験」
               演者 福知山市民病院 横江 伴之氏
  心電図同期心筋SPECTの解析ソフトであるp-FASTはパーソナルコンピュータで使用できる汎用性の高いプログラムであります。
今回、塩化タリウムにおける心電図同期心筋SPECTについて、検査の流れ・特徴・パソコン上での処理手順、また心筋ファントムを用いて画像再構成・処理条件が解析結果に与える影響について検討し、至適処理条件を求めるとともに、臨床適応について検討しました。
 前処理フィルター(Butterworth filter order 3)のカットオフ値が小さいと内腔容積は過小評価された。0.20cycles/cm以上で解析値は一定を示し、解析結果に影響を及ぼさなくなる。カットオフ周波数を上げすぎると雑音の多い粗いSPECT画像になるので、最適なカットオフ周波数は0.20cycles/cmである。収集心拍数を変化させてもあまり内腔容積には影響が見られなかった。オペレーター間の大幅な解析結果のばらつきは見られなかった。左心室造影の状態と心機能を1回の検査で同時に評価できる事は、大変有用であるが、小さな心臓や大きな血流欠損領域のある心臓については結果の信頼性に注意しなければならないとの事でした。

両丹技師会より       座長 舞鶴医療センター 筒井 孝彦氏
演題3 「放射線治療の品質管理―福知山市民病院の現状―」
               演者 福知山市民病院 山口 和行氏
最近公表されている放射線治療の事故原因には、治療計画装置の係数入力ミスや医師とのコミュニケーション不足による計算ミス、実測時の線量計使用法の間違いなどがあるが、その裏にはそれを起こす要因とも言える状況があり、品質を管理するにはそういった状況を無くすことが大切となる。
 現在の放射線治療装置は、導入時に装置の設定と多くの項目の測定を行い、そのデータを入力することにより計画装置が有効に使用できるが、その作業は膨大で、これが間違った値に入力されると計画自体が正しく行えない。また患者ごとの設定は、照合記録装置により、最後まで間違いない設定を再現することが可能となっているが、登録を間違えると最後まで誤照射になる危険性を含んでいます。その他、技師に求められる能力は、米国の技師3〜4職種の業務量になってきている。このような業務量と、事故の問題から、専門性・品質管理が重要となり、放射線治療専門技師認定、放射線治療品質管理士認定が発足しました。放射線治療の品質管理機構では、放射線治療の品質管理の為の提言が示されており、内容的には、管理体制の内容、装置の品質管理、専門技師・品質管理士などのあり方が示されています。
 さて、当院では、全国的に事故が多く公表されるまで、業務体制を含め誤照射防止に対して対策はとられていなかった。そこで、誤照射防止だけでなく、品質そのものを保持する為に何が足りないか考え、できる事から実行しました。
内容的には次の通りである。
(ア) 放射線科内の意識の改革(理解)と常時2名体制
(イ) 治療計画表(依頼票)の作成とチェック(医師からの伝達系の強化)
(ウ) チェック表の作成とチェック
(エ) 投与線量(MU)の検証
(オ) デジカメの更なる利用
(カ) 治療装置・計画CTの保守管理
放射線科内での意識改革(理解)には、科内で勉強会を開き、放射線治療の状況を把握してもらうことで理解を求めた。治療計画表(依頼票)は医師からの治療計画の内容を記入し伝達系をしっかり出来るように作成した。チェック表の作成は、治療計画装置から照合記録装置への入力にミスがないように複数人でチェック出来るように作成した。
投与線量の検証は、手計算(Excel)を主に利用し、特殊な場合は実測とした。
治療装置・計画CTの保守管理では、現時点での人員の限界から、空いている時間で保守管理が出来るよう“月点検項目”を使用線種に絞って管理を始めた。従って、使用する線種(電子線)が増える場合は、使用する前に月点検を必ず行う事を前提としました。
 常時2名体制を行うようになった結果、1名の体制での勘違いを防ぐことが可能になり、電話の対応や患者の監視・カルテの記入なども確実に行えるようになった。計画表(依頼票)とチェック表においては、ミスを未然に防ぐとともに確実に作業を行えるようになった。投与線量の検証・装置の保守管理を行うようになると、確実に照射出来ている自信が持てるようになりました。
 しかし、放射線科の人員が十分とはいえない為、保守管理だけでも品質管理機構の推奨の様には出来ていません。また、技師の教育問題、施設の管理体制の問題などまだ多く課題がある事を訴えられて発表を終わりました。

 最後になりましたが、春季研修会を行うにあたり綾部市立病院の井田技師長さんはじめ放射線科の皆さまにたいへんお世話になりました。この書面をおかりしてお礼申し上げます。
(文責 城下)


平成17年5月14日 第490回研修会報告
第490回(5月)研修会が平成17年5月14日午後2時30分からぱ・る・るプラザ京都に於きまして開催されました。 今回の研修会は磁気共鳴懇話会より京都大学医学部附属病院の 小泉 幸司氏をお迎えし『MRI検査のいろいろ』と題して講議をお願いしました。内容についてはおおまかに、1.CT( 主にMDCT )との比較。2.撮像パラメータについて。3.検査の実際とアーチファクト対策。4.安全対策。5.まとめ。という流れで講義が進められました。1.CTとの比較ではそれぞれのモダリティーの特徴が提示され、症例にあわせたモダリティーの選択が必要であると述べられた。
以下にそれぞれの特徴を列記します。
MRIの長所
・Contrast分解能が高い
・X線被曝がない
・多彩な画像Contrastが得られる
・動態観察が可能
・臓器特異性造影剤を使用できる
MRIの短所
・動きに弱い
・撮像に比較的時間がかかる
・絶対禁忌がある(ペースメーカ装着者など)
・広範囲の撮像にむかない
CTの長所
・空間分解能に優れる
・比較的検査時間が短い
・短時間で広範囲の撮像が可能
・骨の情報に優れる
・石灰化の情報に優れる
・任意断面での再構成が可能
2.以降はMRI検査についてそれぞれ多くの症例や参考画像、動画を提示され、とても分かりやすく講義が進められました。会場には今年卒業されたばかりの新人さんたちの顔もみられ、「他のMRIの勉強会で分かりにくかったことも、とても分かりやすかったです」との声も聞かれました。最後にまとめとして。

MRI検査においては
・広範囲の検査より、局所の精査
・検査の目的が何かをキチンと把握して最適な検査を!
・検査時間が比較的長いので患者さまの協力が不可欠
・解剖学的にどの部位にどんな動きがあるのかを知っておく
・画像Contrastの基本はSpin Echo法!
・アーチファクトが生じた場合はその原因をはっきりさせて対応する
・高速化による弊害も結構ある
・動態観察を行うことで、新たな診断価値
・患者さまの安全確保が第一!
と結ばれました。今回本研修会を企画するに当たり、講師依頼については京都府下において精力的に勉強会を開催されている磁気共鳴懇話会にお願いしました。講義の中でも紹介がありましたが、ここに磁気共鳴懇話会のホームページと質問コーナーのアドレスを掲載します。
磁気共鳴懇話会ホームページhttp://www5c.biglobe.ne.jp/~ziki/top.htm
質問などこちらへ  →  mrhp@mva.biglobe.ne.jp
(文責 林) 


平成17年7月2日 全地区委員会報告
7月2日(土)午後4時より、キャンパスプラザ京都2階(第3会議室)にて平成17年度全地区委員会が開催されました。当日は足元の悪い中、参加者は三役及び常務理事が12名、名誉会員4名、地区理事6名、監事2名、地区委員12名、組織調査委員3名の計39名でした。
佐々木委員の司会により開会し、田城会長から挨拶が行われました。内容は日放技の総会報告を中心になされた。その後、平成17年度の事業計画、各委員会紹介を担当理事の自己紹介と併せて行われました。(略)林学術理事からは機器、線管理士認定試験の今後の日程予定が報告され、次に各地区委員の自己紹介・去年の活動報告・質問を行った。以下の意見・質問(抜粋)があった。
・技師会に対する不安がある・技師免許更新・会費の自動引き落としにしてほしい・年報に自宅住所を載せないでほしい・入会規定の縛りを緩めてほしい。(個人の意思を尊重してほしい)・京都全体の地区班の再編成を考えてほしい・技師格カード申請時に納入した返金方法が曖昧等の質問をいただき、会長及び担当理事より説明がなされた。一部回答できなかった質問に関しては今後、理事会にて検討を行うこととなった。その他、事前に委員からいただいた質問に対しては回答をつけて資料として配布を行った。
時間の都合上十分な討議が行えたとは言えないが、任期2年目ということもあり、技師会の活動内容や技師格の話、入会規定など内容の濃い会議になったと思います。
全地区委員会というのは、地区委員と執行部が直接に意見や要望を話す機会を持ち、技師会を知ることのできる貴重な会合です。会員の皆様は必ず地区に所属しており、直接話をできることが多いのが地区委員です。今後さらに連絡などの関係を密なものにして行きたく考えていますので、会員の皆様には技師会の行事には積極的に参加していただけますようお願い申しあげます。
そして意見や要望があれば地区委員や地区理事へ、あるいは直接執行部に知らせてください。今後も全地区委員会を継続することで、技師会活動の活性化につながることを説に願っています。
(文責 蒲)

平成17年7月9日 第491回研修会報告
第491回(7月)研修会が平成17年7月9日午後2時30分よりぱるるプラザ京都に於いて開催されました。
 今回の研修会は、高速X線CT研究会より、済生会京都府病院放射線科の橋達也氏をお迎えして『4列マルチスライスCTの臨床経験』を講義していただきました。

以下のような流れで、CT初心者の方にも分かりやすく講義を進めていただきました。
@ マルチスライスCTの特徴
コンベンショナルCTと比較し、より短時間、広範囲、高分解能の撮影が可能に。
A 各種パラメータ
ヘリカルピッチ、スライス厚ともに下げるのが高画質への近道だが、撮影時間が延長し、被曝線量の増大につながってしまうため、どこまでの情報が必要なのかを検討し、画質と線量のバランスを考えて撮影条件を組み立てていくことが重要。
各種画像再構成においては、再構成間隔、再構成関数など、目的部位に適しているものを理解し、選択する必要がある。
B 臨床(骨、関節、頭部、胸部、腹部、血管系、冠動脈)
様々な症例や画像、動画を提示し、撮影時のポイントや工夫されている点を講義していただきました。マルチスライスCT導入によって、各種ルーチン検査の意義は飛躍的にアップしたそうです。心臓に関しては、4列では撮影時間が長く、息止めの限界を超えてしまったり、苦労された経験があったようで、4列以上のCTを推奨されていました。
Cまとめ
CTを扱う技師の条件として、
・ 画像上での解剖を理解する
・ 検査の目的の意義を理解する
・ 情報量、被曝量を考慮した撮影方法の検討をする
・ 前回検査と比較できる画像を提供する
ことなどが必要であり、新しいCT装置が導入された時に的確に対応できるようにしていかなければならないと述べられました。

マルチスライスCTは、コンベンショナルCTと比較し、より早く(短時間撮影)、より広く(広範囲撮影)、より細かく(高分解能画像)が可能になり、様々な画像処理によって、豊富な画像情報が得られるが、臨床の場では単に高画質を望むだけではなく、無駄な被曝を抑え、造影剤量、撮影タイミング共に考慮しなければならないことを強調された。
(文責 神谷)


平成17年9月3日・4日(日) 夏季研修会報告
平成17年9月3日(土)・4日(日)の両日に、「四季が香るまち・もう一つのふる里」を売り文句に、いきいきした緑の野山に囲まれた風光明媚な三和町の「センター三和荘」にて、京都府放射線技師会夏季研修会(第492回研修会)を行い、会員・賛助会員合わせて57名の参加をいただきました。
今年度も、宝ものがいっぱいの三和町で取れた四季折々の食材を活かした絶品の料理をつつきながら、活発な討論や意見交流もあり有意義な時間を過ごすことができました。演題発表をして頂いた演者の皆様、また研修会に参加して頂いた会員の皆様、本当にありがとうございました。
以下に研修会の演題・発表者・発表の要旨をまとめて報告します。

*9月3日(土)
座長  京丹後市立弥栄病院  平林 良介氏 
演題1
「電子カルテ立ち上げにかかわって」 
与謝の海病院  今西 康夫氏
最近電子カルテの導入が進んでいるが、ほとんどの部門システムを導入し電子カルテシステムの構築が目的であり、病院全体の大きな事業となっています。
放射線科においては、放射線部門システム(RIS)を導入する事になるが、導入に伴っての利点、欠点をよく理解して導入すべきである。また、導入するにあたり病院全体の業務の見直し、ひいては放射線科業務見直しの良い機会となるのではないでしょうか。
演題2
「テストインジェクションの検討」〜造影CTにおける至適タイミングについて〜
 舞鶴市民病院  山崎 隆氏
昨年まで動脈相撮影は、Delay time固定法を使用していましたが、撮影タイミングの適正化という観点から不十分だと考え、今年からTest injection法を使用しています。Bolus Tracking法に関しては、オートボイスが使えないので使用していません。
当院での、頭部CTAと上腹部動脈相についてTest Injection法の検討を行いました。
* 頭部CTAでは、静脈を出さないのでPICA〜M2まで確実に描出
* 上腹部動脈相では、門脈が目立ちすぎない後期動脈相を描出
この2点について撮影タイミングの適正化を目指しています。
Test Injection法を行うにあたり、問題点と必要性を考えてみました。撮影被曝と造影剤使用量の増加に対し、撮影タイミングとルーチン検査の画一化を重要視しながら細心の注意を払い検査に臨みます。
患者様に対しては、事前に血管痛や熱感が起こる事を説明します。Test Injectionが終わったら、看護師さんに造影剤漏れがないか?などの確認を行ってもらいます。その間にTDCからdelay timeの設定を行います。注意点として、左前腕から穿刺では左鎖骨下あたりで静脈の還流が起こる例があるという報告があります。実際TDCが出ない経験があり、原則として右前腕からと考えています。
動脈相撮影に影響する因子の中では、delay timeの設定が最も重要でTDCの分類が必要だと考えています。急〜緩まで大きく4つに分けて比較検討しました。頭部・頚部CTAに関しては、TDCの分類は必要なく立ち上がり(50HU)をdelay timeとします。上腹部動脈相に関しては、4つのTDCから急と緩の2つに絞ります。境界ですが、メインのTDCの前に小さなピークがあれば緩やかなTDCと考えます。その結果、急なTDCは120HUから12秒後、緩やかなTDCはHUから10秒後となりました。
このように、TDCからdelay timeの決定をするというのが当院の見解ということです。
演題3
「当院における透視併用CTガイド下 経皮椎体形成術の紹介」
        京都ルネス病院  前田 高広氏
Percutaneue Verteroplasty=PVP=経皮的椎体形成術これは、有痛性の脊椎圧迫骨折に対して、経皮的に穿刺針を椎体に進め、骨セメントを注入し疼痛の緩和と椎体の補強を行う治療法です。現在、脊椎圧迫骨折は年齢とともに増えており、また寝たきりになる原因として、脳卒中に続いて二番目に骨粗鬆症による骨折があげられています。そういった背景の中、高齢者の脊椎圧迫骨折に対する治療は、これまでは保存的な治療法がほとんどでしたが、このような従来の治療法には様々な問題が考えられます。
・ 長期の入院、加療(またその事に伴い費用がかさむ。)
・ 長期安静にて筋肉等が衰え骨粗鬆症がさらに進行し骨折しやすくなる。
・ 骨折した椎体の圧漬が進むことによる遅発性の神経症状など
このような問題を解決するのには骨折した骨を安定化させ、速やかに除痛する事が大切であり、これを可能にする治療法の一つとしてPVPが注目されています。同院では、MRI等で診断されたFleshな骨折や椎体への転移症例などに対し、今年の8月までに500例600椎体以上を経験し、1椎体あたりの手技自体を10〜30分程度で行っているそうです。
*9月4日(日)
座長  綾部ルネス病院  安藤 博敏氏
演題4
「今後のMRI造影剤について」
    日本シエーリング診断薬事業部 学術部 佐治 靖氏
1. MRI造影剤の過去
MRIの初期の画像、世界初のMRI造影剤マグネビストの検査数の推移、論文引用を元に豊富なデーターが蓄積されている点を示されました。
2. MRI造影剤の現在
腹部領域を中心に細胞外液性MRI造影剤の役割、SPIO製剤の役割について症例を提示しながら説明を加えられました。
3. MRI造影剤の未来
現在申請中のGd-EOB-DTPAについて期待される使用法についてと、開発中の製剤であるが血液プール型製剤についての概略を紹介されました。
演題5
「医用画像情報管理士のための医療システム基礎講座」
  日本医療情報管理士会 理事 街eron取締役 谷口 貴久氏
「医用画像情報管理士」とは、医用画像工学領域である医用画像の発生過程から医療情報全般を含む医用画像の管理・運営を専門とし、放射線部門を中心とする医用画像に特化した専門性の高い情報技術能力を有する認定技師を言う。本管理士制度の趣意は、「診療放射線技師として医用画像管理の専門的な知識と技能を有することにより医用画像管理の向上を図り、国民の健康・医療・福祉への貢献」を目的としている。
 また、本年5月大韓放射線士会と日本放射線技師会は、共同で認定を行う国際認定制度のスタートとして最適と思われる分野であることや、相互に領域を拡大することで内容の一致を見ることが可能であることなどから、医用画像情報管理士の共同認証に対する詳細項目を合議し、本年10月30日(次回の韓国側の試験実施日に、この新しい制度の下で両国において同時開催する)に実施される専門放射線技師試験から日韓共同認証書を発給することを決定しているそうです。
以上5題の演題発表がありました。
また懇親会には、46名(会員33名・賛助会員13名)の参加があり、お互いに心が解け合って夜遅くまで会員の懇親が続けられたことを報告して、平成17年度夏季研修会のまとめと致します。
(文責 城下)

平成17年度10月8日 第493回研修会報告  
 平成17年度10月(第493回)研修会が10月8日(土)14:00からぱるるプラザ京都に於きまして開催されました。
今回は10月16日に予定されている、線管理・機器管理士認定試験受験も視野に入れて『医療被ばく相談について』また、サブタイトルにー管理士受験に向けてーという内容で、受験を控えている会員の皆さんや受験はしないが患者様からの相談に答える資料などを集めていただける研修会をと京都府放射線技師会 管理士委員会より講師として済生会京都府病院の大澤 啓次氏をお迎えしました。線管理・機器管理士認定試験については皆さんもよくご存知でしょうがそれぞれの専門課目と共通課目がありますが今回は特に共通課目の関係法規に重点を置いた内容となりました。特に今回は、関係法規の改正があった部分について特に詳しく内容の説明がありました。当日は受験対策と被ばく相談のどちらでも対応できるよう、大澤さんは二通りの内容を準備してきていただき、会場にはパワーポイントと関連のDVD両方が使用できるようセッティングしておきましたが、ほとんどが受験対策希望の方が集まったため、DVDは使わずにパワーポイントでの解説及び模擬問題を使っての回答のコツ等をわかりやすく教えていただきました。参加された会員の皆様が16日の試験にむけて、拠り所の一つとなるような研修会になったと考えています。
(文責 林 浩二)

平成17年度11月 第494回研修会報告
 平成17年度11月研修会は、ADセミナー『医療安全学セミナー』との合同開催となりました、認定試験や総合学術大会などの予定もあり11月6・13日(日曜日)の2週続けてのハードな日程の講義となりました。本セミナーは今回が京都府放射線技師会として2順目のセミナーとなり、新入会の会員さんも多く参加していただきました。そこで、今回の研修会報告はそんな若い会員さんから初めてセミナーを受講した感想を寄せていただきました。これからも多くの若い世代が積極的に参加していただけるよう役員一同精力的に本事業を進めてゆきたいと改めて感じる感想をいただきました。
(文責 林)

「医療安全学セミナーを受講して」
洛和会音羽病院 吉田 忠剛
 医療安全学セミナーを受講しました。予定表を見てみると、8:30?18:00までびっしり講義が組み込まれており、これがもし学生時代ならば抗議をする気持ちだろうが今回は違います。何故なら、社会人になり誰の為に学ぶのかが理解できる様になり、僕等が講義を受けるという事は事前に下準備をしてくれている役員の方達がいるという事でもあります。こんな良い環境を使わない手はありません。正直、長い!眠い!と思ってしまった自分がいます。すいません…。本セミナーを受講した方々は、きっとこの文章を読んで共感していただけるかと思います。ちなみに、昼ご飯を先輩と後輩と一緒に食べた牛丼が小さな想い出になっています。少し話しがそれてしまったのですが、今後も沢山、セミナーを受ける機会があるので、先輩が後輩を、後輩が先輩を誘い合って自分達の武器(知識)を広げていけたらと考えています。

平成17年度両丹地区秋季研修会報告
 平成17年11月19日(土)に、京都ルネス病院にて両丹地区秋季研修会を京都府放射線技師会 管理士委員会と合同で開催いたしました。今年度の秋季研修会は、京都ルネス病院に新しく入りましたPET施設の見学と、当病院放射線科医長 下山 恵司先生の「FDG−PETと腫瘍診断」の講演とPETオンリーの研修会でしたが、23名の会員の参加を頂きたいへん有意義な研修会になりました。
下山先生の講演は、FDG-PETの原理と特徴からはじまり、正常画像の集積パターンを説明後、FDGの集積がよく認められる悪性腫瘍病変やFDGの集積があまり認められない悪性腫瘍病変の画像診断法などを説明されました。最後にFDG−PETの欠点と限界を述べられて講演が終了しましたが、1時間30分以上の熱のこもった丁寧な講演で私自身大変勉強になりました。
今年度の秋季研修会が無事終了しましたのも、講演をいただきました下山先生はじめ研修会に参加していただいた会員の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
最後になりましたが、平成17年度 秋季研修会を行うにあたり京都ルネス病院 放射線科の技師さんにはたいへんお世話になりました。この書面をおかりしてお礼申し上げます。
                                   (文責 城下)                                                                                                      
第496回研修会(地区合同研修会)報告
 去る1月21日(土)ぱるるプラザ京都に於きまして第496回定例研修会を開催しました。京都府放射線技師会では、例年2月を挟んで1月と3月の2回に分けて、各地区ごとに演題発表を行っており、今回が前半の3地区の発表となります。京都府下全ての地区の会員さんが参加していただけるよう、地区主体の研修会を初められたのが平成9年1月ですので、今回がちょうど10年目となる合同研修会です。昨年は機器管理・線管理士の講習会やADセミナーの開催等で全地区一度に開催し大変慌ただしい物となりましたが、今年は例年通り2回に分けて開催できることになりました。今回は北・中・東の3地区より演者をお迎えし、日頃の研鑽の成果をお話いただきました。あいにく勤務等の都合により当日会場に来ることができなかった会員の皆様にも伝えたい内容もありますので、ここにそれぞれの演題について進行を受け持っていただいた方からの報告を掲載します。

『男性技師しかいない当院のマンモグラフィ』京都警察病院 奥野 壮
 京都警察病院放射線科は男性技師が3人、女性事務員2人で業務を行っています。マンモグラフィ撮影室は一般撮影室と同室で多い日には1日10?15件ほどのマンモグラフィ撮影を行っているようです。そんな中、昨年12月の初めに病院より、男性技師と女性患者が撮影室で、二人きりということで、患者さんが撮影に対して不信感を抱き訴えられた時、女性職員を立ち会わせていないかぎり技師を守ることはできないため、“マンモグラフィ撮影時に女性職員を立ち会わせるよう”、指導があった。放射線科では前述のような件数があるため、1時間〜1時間半、女性事務員の本来の業務がストップしてしまうため、実施は難しいと考えたが、まず、男性技師がマンモグラフィを撮ることに関して、患者さんはどのように思っているのか、撮影後に簡単なアンケート調査を行うことにしました。以下にアンケート項目と結果を紹介します。
項目
n マンモグラフィを受ける場合、女性技師、男性技師どちらがよいですか?
 ・男性  ・女性  ・どちらでもよい
n 当院では男性が撮影しております。同性である女性に立ち会ってほしいとおもわれますか?
 ・立ち会ってほしい ・立ち会ってほしくない ・どちらでもよい
アンケートの回答
撮影技師
 男性        0(0%)
 女性       13(18.1%)
 どちらでもよい 59(81.9%)
n 思っていたよりも女性技師を希望する人は少なかった。
 放射線科に来る前の段階で、撮影を行う技師は男性であるということを説明しているため、どちらでもよいと答えた人が多かった。
アンケートの回答
女性の立ち会い
 立ち会ってほしい   4(5.6%)
 立ち会ってほしくない 6(8.3%)
 どちらでもよい    62(86.1%)
n 立ち会いを希望しない人の意見に、立ち会われることでよけいに恥ずかしいと書いている人がいた。
アンケート結果より、撮影者の性別はできれば女性がよいがどちらでもよく、女性の立ち会いについてもどちらでもよいという結果が得られた。
現在、警察病院では外来患者様には診察室で、またドックの検診方には検診待ち合いにおいて事前に説明を行い(撮影方法や男性技師が撮影することも含め)撮影待ち時間ではパンフレットを見ていただき、撮影室で再度詳しく説明を行い、撮影を行ってよいか確認をとり、希望者には女性事務員の立ち会いのもと撮影するようにされているようです。
印象としては、十分な説明を行い納得していただければ撮影を拒否されるような事例は発生していないようです。ただ、立ち会う女性職員の問題として
「事務員でよいのか?」「服装は?」「立ち位置は?」等課題が多く残っており、他施設ではどのようにされているか?とフロアーへの問いかけもなされました。
(文責 林)

『胸部単純X線のフィルターによる画像改善の試み』
京都工業保健会 川畑 光平
中地区の発表担当者は、京都工業保健会の川畑 光平先生で『胸部単純X線のフィルターによる画像改善の試み』と言う演題で発表して貰いました。
 先ず初めにドックについての活動内容の説明をして、脳ドック・胃カメラ検診数あるドックの中で胸部単純写真の工夫について喋り始めました。胸部写真の評価方法(基準)が、全国労働衛生団体連合会にありそこで評価した点数が100点満点中80点前後だったそうです、出来れば満点に近い写真を提供したいとの事で、画像の改善に取り組み始めました。この施設はスクリーンシステムを使用しているので、スクリーンの張替えをし・現像温度・現像時間を最適なものに変え、次に散乱線を除去するためにコリメータの照射窓以外に鉛版をはり照射野以外からのX線が出ないように徹底したようです。以上の作業などで写真濃度・鮮鋭度が最適になったと報告がありました。今度は肺野と縦隔の濃淡差をなくそうと考え、濃度補正フィルターの作成を始めました。フィルターの材質は、材料費・入手し易さを考えた結果Al・Cuにしたようです。フィルターは肺の形に作成しコリメータ側に貼り付けて縦隔と肺野の濃淡差をなくし、この状態で撮影した写真を評価しますと、ほぼ満点に近い評価を頂いたそうです。
 最近はデジタル化が進みある程度の線量があれば、装置の方で適正な画像処理をしてくれます。このような時代の中、毎日の現像機器の管理やスクリーンの劣化に対する対処は非常に大変な事ではありますが、価値あるものだと考えます。今回の発表で、昔はしていたが、今は殆どしなくなってしまった。画像向上の工夫・努力を思い出させる演題だったのではないでしょうか。
(文責 三浦)

『X線CT検査がペースメーカーに及ぼす影響について』
 洛和会音羽病院 菊元力也
CT検査がpacemakerに影響を及ぼす事が某社より報告された。原因は電磁波障害ではなく放射線の影響で部分電気的リセットを引き起こす不具合である。しかし他社からの報告はなく、当院で採用5社17機種について放射線による影響を検討し今回報告する。実験は機種依存性とエネルギー依存性の2点から検討され、機種依存性の実験結果から各社のpacemakerでも機種により特定部位に照射すると4.5秒程度のオーバーセンシングが出現した。実験内容は27〜36sec間、pacemakerに直接照射を行い照射中のペーシング状況を測定する方法で行われた。次にエネルギー依存性は、pacemakerに使用されているC-MOS半導体にX線照射時に起こる光電効果による微電流がオーバーセンシングの原因であるとの考えから実効電圧を変化させて実験を行われた。光電効果よりも高い実効電圧でオーバーセンシングを起こす結果が得られたが、これは線量率などのエネルギーも加味された結果、エネルギーが高いほど発生する確率が高くなったと考えられる。
従来C-MOS半導体は放射線に弱いことが報告されているが、実験においても同様にオーバーセンシングを起こす結果が得られたことは大変興味深い。一般的にルーチンで行なわれているCT検査においてはペースメーカー本体を5sec以上照射することは考えにくいが、実験結果からエネルギーにも依存していることを考えると、照射線量を抑えて検査を行うなどの予防も必要だと実感した。大変興味深い報告であった。              (文責 久保田)


平成17年度 近畿地域放射線技師会 学術研修会報告

去る、2月26日(日)に兵庫医科大学『平成記念会館』に於いて平成17年度近畿地域放射線技師会学術研修会が行われました。近畿地域放射線技師会学術研修会は、近畿2府4県により毎年持ち回りで開催されている研修会で例年2月に企画されます。
本年度は兵庫県放射線技師会が当番県となっており、『放射線技師に求められる読影知識と認定制度』をテーマに企画開催されました。テーマを決めるにあたり次のようなことを考慮されたそうです。
近年、我々放射線技師にはマンモグラフィ撮影認定をはじめMR専門技術者認定、日本核医学専門技師認定など多くの『認定制度』が急ピッチで求められる時代となってきました。その背景には、放射線技師の医療技術はもとより、より高度な医療が国民から求められ、より専門的な知識が必要とされているからと推測されます。それらの認定制度の中で撮影技術などの技術力も大切ですが、今回は認定試験でも出題される『読影』に着目し開催テーマきめました。
研修会当日は朝より強い雨が降る中、熱心な会員が続々と来場され午前10時から近畿地域理事の田城邦之(京都府放射線技師会会長)理事の挨拶がありその後、兵庫県技師会会長 播磨利光会長の開会の挨拶より学術研修会は始まりました。午前最初の特別講演Tでは、日本放射線技師会の熊谷会長より、これからの各種認定制度における他職種との関係と方向性のあるべき姿について講演がなされました。
特別講演Uでは、最近、社会的な健康被害として大きく取り上げられているアスベスト(中皮腫)問題を、兵庫医科大学教授の中野先生から画像診断と治療方法について、その歴史的背景から、現状また今後の予測についても他国の例を交え石綿肺癌や中皮腫の発生機序や病態、画像診断や治療に関して幅広くわかりやすく公演いただきました。
午後からのテーマ講演では、アスベスト(中皮腫)問題に着目し、早期発見につながる我々の技術と読影力を高めるために、各府県におけるアスベスト検診に対する取り組みや、画像診断における注意点など、近畿地域各放射線技師会から講師3名を迎えて実際の業務内容や検査方法など報告していただきました。
そして、特別講演Vでは、胸部CTスクリーナー制度として新たに放射線技師にどこまでの読影力が必要か、どのような事をレポートしなくてはならないのかを学び、マンモグラフィ撮影認定など、その制度の大切さを再認識させるような講演でした。
本研修会では実際の現場でどのように取り組んでゆき、日々の業務の中で何に着目して注意を払えばよいのかというような内容が多く大変参考になったと思います、また機会がありましたら、京放技の定例研修会にもお呼びしてお話を伺いたいと思います。
(文責 林)

平成17年度両丹地区冬季研修会・総会・新年会報告
両丹地区理事 城下 克明

平成18年2月4日(土)厳寒の丹後半島の宮津市にあります「うらしま荘」にて、平成17年度京都府放射線技師会 両丹地区 冬季研修会・総会・新年会を開催いたしました。
両丹地区会員18名の参加と兵庫県放射線技師会会員2名と京都府放射線技師会より田城会長、轟副会長の参加がありました。
総会では、両丹地区の平成17年度事業報告、会計報告、会計監査報告を行い満場一致で各報告が承認されました。
また、今年度の冬季研修会は、兵庫県放射線技師会の西下重樹氏の「簡単・理解 X線漏洩線量測定 法令から評価まで」と中村真善氏の「兵庫県放射線技師会 管理士委員会の取組みについて」の演題発表をして頂きました。
両丹地区にあります各施設におきましても、診療放射線技師で漏洩線量測定をおこなっている施設ばかりではないので、講演をお聞きして多くの会員が興味や関心を持たれて会員どうし熱く活発な意見交流ができ、たいへん有意義な研修会になりました。
冬季研修会終了後には、漏洩線量測定のレジメの希望者がたくさんおられましたので、後日冬季研修会に参加されました各施設宛てに、西下重樹氏の演題内容をコピーして送付いたしました。
新年会には22名の参加があり、両丹地区での長老であられます京丹後市立弥栄病院の伊熊 庸一氏の乾杯の音頭で和やかに宴がはじまり、みなさん和気あいあいと楽しい時を過ごすことが出来ました。
総会・研修会・新年会に参加していただいた会員の皆さんほんとうにありがとうございました。

冬季研修会
演題
「兵庫県放射線技師会 管理士委員会の取組みについて」
                    I H I播磨病院 中村 真善氏

   「簡単・理解 X線漏洩線量測定 法令から評価まで」
          兵庫県保健生活部保健局医務課医務係 西下 重樹氏

 最後になりましたが、冬季研修会を行うにあたり兵庫県放射線技師会 管理士委員会の方々にたいへんお世話になりました。また今回の演者の方々を紹介して下さいました綾部ルネス病院の安藤博敏さん、この書面をおかりしましてお礼申し上げます。