京都府放射線技師会

救急医療と上級救命講習

 私は一昨年の11月に講義と1月に上級救命講習を受けました。それまでは、普通救命講習を受けていましたが、あまり役に立つとは思っていませんでした。しかし、この2年間を振り返りますといろいろなことが私の周りで起こっていることに気づいてきましたし、
行動をしている自分です。実は病院で職員が風呂に入っていて、倒れ溺れていたところに、偶然遭遇しました。何も考えずに飛び込んで人工呼吸をし、心肺蘇生法を行いました。
その結果、一時的に心拍が戻り、ICUに入院をしましたがその後死亡しました。ですが家族のことを考えますと一時的にしろ心拍が戻ったことは大きな救いであったような気がします。放射線技師が人命を助けたことが院内で大きな話題を呼び、いままでなら医師、看護士に連絡してから動いていた救命がこれをきっかけに全職員に対してBLSを実習することになりました。私も上級救命講習を受けているということでインストラクターとして今は活躍しています。又、KAMOGAWAコース(ACLS・・日本救急医学会認定)を受講する機会も与えられて認定を頂きました。これからは、日本救急医学会認定のインストラクターを目指して現在がんばっています。皆さんも何がきっかけになるかわかりませんので、是非上級救命講習を受けてさらなる飛躍をしてみませんか。又、すでにもっておられる方は日本救急医学会認定の講習会にも参加してほしいと思います。
技師会では京都市消防局などと連携して今後も更新も含めて少なくとも年1回は講習会を開催するつもりです。副会長 轟 英彦