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溶出試験における高精度ベッセルの効果

溶出試験のバラツキは、著しく小。高精度ベッセルは、どのロットのベッセルを用いても、溶出試験器上のどこのポジションに設置しても、溶出試験データはバラツキが著しく小さく、近似した結果が得られます。

図3は、USPプレドニゾン錠の溶出試験結果です。国内で市販されているA社製ベッセルでは、ベッセル間および溶出試験器上のポジション間で、プレドニゾン溶出率のバラツキが大きく、24データ中の4データがUSPの規格値を外れています。一方、高精度ベッセルでは、プレドニゾン溶出率のバラツキは著しく小さいことがわかります。高精度ベッセルから得られた全溶出データの標準偏差は、A社製ベッセルの1/3以下でした。(表2)
内部形状が高精度なベッセルを用いると、溶出データのバラツキが著しく減少することが、別な研究でも報告5)されています。

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References
1)  V.A.Gray, American Pharmaceutical Review, summer, 8(2002).
2)  D.C.Cox and W.B.Furman, J.Pharm.Sci.,73, 1125(1984).
3)  N.Kaniwa, Pharm. Tech. Japan, 18, 105(2002).
4)  H.Yano, S.Yada, M.Ohya, M.Shigyo, T.Hamaura, A.Koike, H.Takahashi, A.Kusai,
The 124th Annual Meeting of Pharmaceutical Society of Japan, Osaka, March, 2004.
5)  C.K.Carrico, AAPS/USP Workshop Report, Pharmaceutical Research, 13, 6(1996).
Contents
新世代、
高精度ベッセルへの進化
高精度ベッセルの特長
• 形状精度
• ベッセル内部の形状
回転軸のセンタリング
溶出試験における
高精度ベッセルの効果
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