株式会社高尾製作所

ベッセル内部の形状

高精度ベッセルの内部は、凹凸や歪みがなく、円筒と半円球のほぼ理想形状です。

図1は、ベッセル内部の形状を三次元測定した結果です。
国内で市販されているA社製ベッセルは、高低差が1.5mmを超える凹凸が内壁面の随所に存在し、円筒と半円球の理想形状に対して大きなズレ(誤差)や歪みが認められます。

これに対して、高精度ベッセルは、内部全体に凹凸や歪みはなく、ベッセルの内部はほぼ理想形状です。

<国内で市販されているA社製ベッセル>
国内市場で市販されているガラスベッセル(A社製) 国内市場で市販されているガラスベッセル(A社製)
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<高精度ベッセル>(高尾製造、市販品)
高精度ベッセル(高尾製造、市販品) 高精度ベッセル(高尾製造、市販品)
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図1  国内で市販されているA社製ベッセルと高精度ベッセルの内部形状の比較
ベッセル内部の理想形状は、2本の緑色の線の中心線(黒線)で示した。緑色の線は、理想形状(黒線)±0.3mmを示す。赤色のゾーンは、円筒と半円球から成る理想内部形状(黒線)に対し、実測定したベッセルのズレ(誤差)を示す。
各ベッセルの左図(1)と右図(2)は、同一ベッセルをそれぞれ90度異なる角度で測定した結果である。
測定は、三次元測定機(Brown & Sharpe, PMM-C700P)を用いて行った。

図2は、円筒内部を横断面で測定した結果です。
国内で市販されているA社製ベッセルは、本来あるべき円形から大きなズレ(誤差)が認められますが、高精度ベッセルは、誤差のないほぼ理想的な円形であることがわかります。

<国内で市販されているA社製ベッセル> <高精度ベッセル>(高尾製造、市販品)
国内市場で市販されているガラスベッセル(A社製) 高精度ベッセル(高尾製造、市販品)
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図2  国内で市販されているA社製ベッセルと高精度ベッセルの円筒内部横断面の形状
ベッセル円筒部横断面の理想形状(円形)は、2本の緑色の線の中心線(黒線)で示した。緑色の線は、理想形状(黒線)±0.3mmを示す。赤色のゾーンは、理想形状(黒線)に対して、実測定した円筒部内面のズレ(誤差)を示す。
測定は、三次元測定機(Brown & Sharpe, PMM-C700P)を用いて行った。
Contents
新世代、
高精度ベッセルへの進化
高精度ベッセルの特長
• 形状精度
• ベッセル内部の形状
回転軸のセンタリング
溶出試験における
高精度ベッセルの効果
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