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風の中の秋桜は、まるで「秋よ、早くおいで！」と手招きするように揺れていました。
遠くに点々としているものは、豆科の植物を天日で干すために積み上げたもので、
北海道では、「にゅー」とか「にお」と呼ばれているものです。
撮影した美瑛町には、大好きな写真家だった故・前田真三さんの「拓真館」もあります。
９１年には、直接お話を伺うことも出来ました。（御冥福をお祈りしています）
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毎年１度か２度、北海道でコンサート・ツアーをする。
しかし、滅多に写真撮影ができる時間は取れない。
［しっかり、ロケハンしてるけど･･(苦笑)］
ただ、９１年と９６年にソロのコンサート･ツアーをした時は、
２度とも多少強引に、写真を撮るための自由な１日を取っている。
この写真は、９７年８月１５日〜２１日のツアーの中の１日（８月１６日）に撮影したもの。
お盆の頃の北海道は、不思議な世界だ。夏の植物と秋の植物が混ざり始める季節だからだ。
［この写真の中に、ちゃんと秋の使者であるトンボが写ってるが、わかるかな？］
８月２０日には、２学期がスタートするというだけに、
なんとなく秋の気配を「陽射し」や「風」の中に感じさせてくれる。
美瑛町は、風景写真の被写体で有名な丘陵地帯で、
ドラマ「北の国から」のタイトル風景もここで多く撮影されている。
その丘陵地で最も高い丘の上に登った時、思いがけず野生の秋桜が群生していた。
前景の秋桜を中心に、遠くまで波打つ丘を軽くボケさせて取り込むフレーミングに気を配った。
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'96.16th.Aug 12:15 頃 場所／北海道美瑛町 |
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