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「一度は、日の出の太陽を撮ってみたい」という気持ちで三脚を立てて、
日の出の位置に向かってカメラのセットが終わった直後だった。
東山の上空に浮かぶ大きな白い雲に、山の向こうの太陽の直射光が当たった。
そして、その雲に反射したわずかな光が、
前景の動物園の中の木立をボーッと回り込むように包んだ。
今思うと、とてもラッキーな気象条件だった気がする。
（実際この時以外に、このような経験は一度もない。）
夢中でフィルム１本分のシャッターを切ったけれど、
紅葉の色合いが鮮やかに出た、ドンピシャの露出はこれ一枚だけだった。
今この写真を見ると、神様がくれた一枚のような気がしてならない。
このシャッターを切って１０分ほどが過ぎて、
朝陽がちょうどこの木立の向こうの山の上から顔を出した。
（バックの山が青いのは、夜明け前で色温度がとても高かったせいだ。）
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学生時代と社会人になってからの十数年間を除いて、
子供の頃から住み慣れた京都市左京区。
北白川（子供時代）、岡崎（20代終盤〜30代半ば）、
上高野（30代後半〜40代始め）、吉田（40代始め〜現在）
子供の頃自転車で走り回り、大人になって車で走るこの町だけれど、
ふとした時に、今でも新しい発見がある。
自然、町並、歴史、人との距離感･･。
どれをとっても程よくて、住み心地のいい街だと僕は思う。
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'97.20th.Nov 05:40 頃 場所／京都岡崎美術館から動物園方面を望む |
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