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アトピーメモ
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このページでは私の子供がまだ小さかった頃行なったアトピー性皮膚炎の治療に関しまして、特に良かったものをご紹介します。

美肌水によるアトピー治療

アトピー性皮膚炎をはじめ慢性湿疹などに効果のあるスキンケア法です。そしてこれは簡単かつ安全で安価な療法ですので、多くの方に試して戴きたいと思います。
私の子供のアトピー性皮膚炎に使用しましたところ、かゆみがかなり緩和している様子です。日中にかゆがることは少なくなりました。夜中の就寝中にかゆがって目を覚ますことはありますが、美肌水を使用するとすぐにおさまるようです。これまで時々ステロイド剤を使っていましたが、今ではその必要を感じません。一月ほど経過したときには皮膚はすっかり綺麗になっていました。

使用しましたスキンケア剤は、医師・今井龍弥著『アトピー性皮膚炎が3日でよくなる美肌水』(1998年7月、マキノ出版)という書籍に掲載のもので、「尿素グリセリン水溶液(以下、美肌水という)」をはじめとする幾種類かの治療法が紹介されています。
この本は大変有益な本ですから、是非一度皆さんに読んで戴きたいと思います。
その中から私なりに取捨選択して塗布液を作りました。まずその作り方を説明します。

A:尿素グリセリン水溶液(美肌水原液)

1、肥料用尿素
50g
2、水道水
200ml
3、グリセリン
約4ml

ここでの分量などはあまり厳密に考える必要はありません。グリセリン4mlはおよそティースプーン1杯程度です。好みに応じて変えても構いません。
この美肌水はこのスキンケア法の根幹となります。まず肥料用尿素の安全性については本に詳しく説明されています。ホームセンターの園芸用品売場などで700グラム入り200円程度で売っています。「46%窒素尿素」とか「単肥」とかの成分表示のあるものが安心でしょう。グリセリンは薬局で60ml入りで300円でした。これだけあると何年も使えそうなくらいのの量ですが、費用は合わせてわずか500円くらいです。
かゆみの多くは皮膚角層の保水性を高めてやると改善されるようで、美肌水には保水性を高めたり、かゆみを止める作用があるそうです。ただし尿素は皮膚に傷があるとしみて痛みますから、その場合は一時的にステロイド剤を使用して傷を治してから使用します。また皮膚には個人差がありますので刺激の無い範囲にまでうすめて使用することも必要です。はじめは水道水で5倍にうすめて使うと良いでしょう。うすめて使う場合はグリセリンの量をべとつかない程度に増やして構いません。

B:ミョウバン水原液

1、カリミョウバン
50g
2、水道水
1.5L(焼ミョウバンのとき)
1.0L(生ミョウバンのとき)

ミョウバンは薬局や食料品売場などに売られています。
これを浴用として使うときは、風呂の湯(標準200l)にミョウバン水原液20〜50mlを加える。皮膚に塗布するときは10〜50倍にうすめて使います。その効果は、皮膚に酸性の膜をつくり細菌の増殖を押さえ、皮膚の角質層を引き締め皮膚の水分の蒸散を防ぎアレルギーの物質や刺激が皮膚内部に伝わるのを防止し、また汗もおさえてくれます。

C:茶がら熱抽出液(+ミョウバン水原液+ハッカ油)

1、茶だしがら
急須の2〜3回分
2、水道水
200ml
5分〜10分軽く沸騰させて次を加える
3、bのミョウバン水原液
約10ml
4、ハッカ油
5〜6滴

これは茶に含まれるカテキンなどの成分が細菌の増殖を押さえ、かゆみのもととなるヒスタミンの放出を防ぐようです。これは傷のあるところに塗ってもしみません。またハッカ油には精神安定効果、ダニなどの害虫忌避効果、鎮痒効果などが期待でき、かゆみ止めやダニ除け効果に加えて精神安定効果により夜中の再度の眠つきがよくなりました。また殺菌効果もあるので茶がら水の保存性が良くなります。ただハッカ油は置いている薬局少なく、無ければ取り寄せてもらわなければなりません。私の買ったものは25gで750円でした。

実際に使用している塗布液

私はこれらa液とc液を1対5の割合で混合して使っています。一度に塗布できてなかなかの効果があります。比率は好みや皮膚の状態によって調製して下さい。

各液はペットボトルや調味料容器などに入れて冷蔵庫に保管します。混合した塗布液は小型のスプレー容器に入れると夜中でもこぼす心配がなく塗布が楽です。容器はいずれもホームセンターなどに売っています。

私はこんな簡単でしかも安価なもので作ったものが果たして本当に効くのかと疑っていましたが、あまりあっけなく皮膚の状態が改善されたので驚いたほどです。しかもこれまでの治療にかけた費用や労力を考えると、正直に言ってあきれました。 ここに紹介した以外にも今井医師の提唱する三安宝(安価・安心・安全)療法がいくつも掲載されていますので、前述の本は是非買って読んでみて下さい。
ただしここで紹介した方法は全ての人に効く絶対的なものではありません。もし3日以上続けても全く効果の現れない方や十分うすめても刺激を感じる方は、肌に合わないと判断し使用を取り止めるよう今井医師も指示されています。しかしもしダメだったとしてもわずかな出費ですみますし、副作用などの心配もまったくありません。

私の子供の場合、根治したわけではありませんが、自然に治癒する年齢を待つにしても、この治療法は続けるのが容易なのです。手もベトつかず使い易く、副作用の心配が無く、一日に何度でも傘ね塗りができて安心、何よりも経済的負担が少ない。試してみる価値が大きいと思います。

そして治療に最も大切なことは皮膚に傷をつけないことです。常に爪を短くし、夜眠るときは手袋を使用し、掻きたくなったらやさしく掻いてあげて下さい。


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