Oyabunの小部屋

Sedirea japonica 'Oyabun'

名護蘭 oyabun

個体名 'Oyabun'    (撮影:2003年6月)

ごく普通の名護蘭です。ひそかに'Oyabun'と名づけています。 かたわらで咲き始めてから10年余、、長年の疲れがたまってきたのか少々元気がありません。 過去に植え替えを3回やっていますが、今回が一番の大手術。
下は今年の植え替えの様子です。(作業:2006/05/24)

sedirea0

往年の勢いはありません。
高さ25cmほどの焼きしめ山野草鉢に植えてありました。
木炭を芯にしてミズゴケ植え。 一緒に生えているシダはトキワシノブです。前回の植え替え後に胞子が飛んできて、 ここまでの大きさです。

oyabun

思いきって、上下2つに切り分けました。

oyabun上

上半分、植え込み終了
今回芯は竹炭にしました。

oyabun開花

開花。
株の疲れを思えば開花させないほうがよかったでしょう。 撮影の後、すぐに花茎を切りました。

oyabun花

花型・斑点の入り方は標準的。
色はやや濃い目。
この花の魅力は何といっても甘い香りです。

3年後・・・・少し復活

oyabun花

前回の植え替えから3年経って
葉は12枚になり、花茎を3本出しました。

目標は葉20枚、花茎5本、花60輪。

(撮影:2009/06/24)


Oyabunの下半分に変化が!!

oyabun下 oyabun下2

生きた根も結構残っていたので、もしやと思い下半分も従来通りの管理で残しておきました。
これぞ「頂芽優勢」の打破!
これまでは何年経っても脇芽が出てきませんでしたがついに出ました。
おまけに2芽です。
日に日に伸びていて、さすがに未生苗とは違います。
2年も経てば開花するでしょうか・・・・
     (撮影:2006/07/19)

脇芽の植え替え

oyabun下3 oyabun下4

ミズゴケも傷んでいるので植え替えることにしました。
鉢から抜いた状態を見ると、ナゴランが単茎種 であることがわかります。(左)
枯死した茎と根の部分を見定めながら、切り詰めます。
約3cmの茎と7本の根が残りました。脇芽からも新しい根が伸び始めています。
'Oyabun'から出た脇芽なので'Kobun'?
     (植え替え・撮影:2007/04/22)

oyabun下

3号鉢に植え込み
ナゴランは炭を芯にしてミズゴケで植えると生育がいいようですが、今回、株が小さいので中空にしてミズゴケだけで植えました。
2本の脇芽を分離できるのは数年先。

単茎種とは
茎の先端にある成長点が先へ伸び続け、原則として脇芽が出ない。 ナゴラン、フウラン、コチョウラン、バンダなどがこれに当たりますが、フウランのように 脇芽を出しやすいものもあります。 増殖が困難です。
複茎種とは
株元から毎年新芽を1,2本出し、株立ちになりやすいもの。 セッコク、シンビジューム、カトレアなどがこれに当たります。
株分けによる増殖が容易です。

3年目に開花

oyabun下開花

予想よりも1年長く掛かりましたが、脇芽が出てから3年目にして1株開花しました。
葉数が少なく傷みもあり、好調とはいえません。

見ごたえのある株になるまでには数年かかるでしょうが、 気長に待ちましょう。

    (撮影:2009/06/23)