chikurin


  Experience
No.10
夕方遅くになってから夫がやって来たので相談してみました。
そしたら「髪の毛が抜けるのがそんなに嫌やったら薬を飲む方にしたら?」と簡単に言いました。
点滴が半年で終わっても病院へはずっと通わなくてはならないから2〜3年薬飲んでても同じような事だと言うのです。
「なるほどそうかもしれない。」と思い薬を飲む方にしました。
1日中悩んでいたのは何だったのかと思うほど簡単に決まってしまいました。
やっぱり相談してよかったです。

1週間ほどすると色んな友達や近所の人達、仕事関係の人達がお見舞いに来てくれました。
ベッドのまわりはお花でいっぱいになりました。
仕事関係の人で奥さんも乳癌になった人がいて色々アドバイスしてくれてとても参考になりました。
お百度まで踏んでくれたそうでお守りまでくれました。
友達からも何個かもらったので九州でもらったのや全部をきれいに棚に並べて飾っていたら先生が見つけて笑われました。
兄夫婦は別々に1度だけ来てくれただけでしたが弟夫婦は何度か来てくれて綾小路きみまろのテープを持って来てくれました。
娘はユーミンの歌をウォークマンに入れて来てくれたので毎日両方を聞いて一人で笑ったりしていました。

ちょうど七夕のシーズンだったので夫が1階にたんざくが置いてあったと言って何枚か持って来てくれました。
私は「早く退院できますように」とか「これ以上悪くなりませんように」とか色々書きました。
大きな笹が飾ってあると言うので1階迄見に行く事にしました。
1階の入口横、ロビーの前に大きな笹の木が立ててあり、たんざくが沢山ぶら下げてありました。
私もつけてみましたが手が思うように上がらないので夫に付けてもらいました。
7日にはその前で七夕祭りがありました。
患者さん達を励ましてくれる催しをボランティアの人達がしてくれたそうです。
産婦人科の女医さんが主になって進行してセミプロみたいな人が演奏したり歌を歌ったりしてくれました。
最後はみんなで「笹の葉さ〜らさら・・・♪」と歌いました。
まだ脇から出ている管は取れず、ずっとその袋を持って歩いていました。

不思議な事に痛みは全然ありませんでした。
手術のすぐ後も少しも痛くなかったのです。
医学は進歩したんだなぁとつくづく思いました。
ご飯が食べれなくて入院した時隣のベッドの奥さんが「全然痛くないから大丈夫やから・・・」と言ってくれていましたが「絶対ウソや!」と信じなかったけど本当でした。
けれど右脇はいつも丸太ん棒が挟まっているみたいで気持ち悪くて仕方ありませんでした。
先生に言っても「リンパ線を切っているのでそれはもう治らないです。」と言うばかり・・・
いくら見ても何もないのに何でこんな感覚になんろだろうと不思議でなりませんでした。
「ああ!何とかして〜〜〜〜〜!!」と気が狂いそうでした。
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