京都俳句推敲指導経過とその解説 | |||
磯 野 香 澄 | |||
原句桜咲き蜂の集団羽音立て 倫 子 | |||
この原句の欠点として桜が咲いているのと蜂の集団が別々になっていて関連性が無い事です。 どう言う事かと言いますと、「桜咲き」で切って「蜂の集団羽音立て」と二つの言葉が唯書いてあるだけと言う事になるのです。切る事で省略が出来る場合と関係が無くなる場合がある事を見極める事が肝心です。そこで |
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羽音立て蜂の集団花に来る |
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これで二つの関わりは出来たのですが、この感じはまだマンガのアニメの様に蜂が襲撃に来た様で怖い感じがします。そこで | |||
花満開蜂が群がる羽根の音 |
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これで大分優しい感じになったのですが、まだうるさく嫌な感じです。原句は優しい目で蜂の習性を見ています。その心が出る様に | |||
◎花満開羽音も高く蜂が群れ |
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これで沢山の蜂が桜に群がっているのが分かり、蜂も頑張っているとその多さに驚きながらも優しく見ています。 |