ギベルラの仲間 猫尾型 Giberura-no-nakama
Gibellula pulchra * (Saccardo) Cavara, Attid. 1st.Bot. Univ. Pavia Ser. 2; 3: 347. 1894. か?
Synonym;
Torrubiella arachnophila var. pulchra Mains, Mycologia 42: 316. 1950.
Torrubiella pulchra (Mains) Koval, Klavitsipital’nye Griby SSSR: 71. 1984.
.
Ascomycota / Pezizomycotina / Sordariomycetes / Hypocreomycetidae / Hypocreales / Cordycipitaceae / Gibellula
.

* いわゆる“プルクラ型”のシンネマを持つ種類。
G. aranearumG. arachnophilaはシンネマや分生子柄の形状ではG. pulchraと区別がつかず、互いに Synonym 扱いされたこともある。
teleomorphとの関連付けによってのみ別種とされているようだ。
他にもG. dimorphaG. globosostipitataを含めた多くの種が同じような形状のシンネマを持つと考えられ、同定は極めてむずかしい。

2005年8月15日 長岡京市 Aug. 2005. Nagaokakyo
クモに寄生する。寄主の体は白色の菌叢で被われ、猫の尾型(先は尖らない)の分生子柄束を1〜数本生じる。分生子の色は白か薄桃色。分生子柄はやや長く真直ぐで、分生子柄束上にややまばらに並ぶ。分生子形成細胞は分生子柄先端の小球の周りに球状に形成される。分生子は長楕円形。
.

上の画像はハトミネクモタケとよく似た有性時代の子嚢殻を伴っているので、G. arachnophilaかもしれない。
下右の画像はクモノエツキツブタケと思われる有性時代の子嚢殻を伴っているので、G. globosostipitataだろう。

2007年7月30日 長岡京市 Jul. 2007. Nagaokakyo  2005年8月10日 長岡京市 Aug. 2005. Nagaokakyo

2007年7月30日 長岡京市 Jul. 2007. Nagaokakyo

分生子柄束 synnema

分生子形成細胞(左)と分生子(右) phialide & conidia
●参考文献 References (2), (3), (4), (5), (6), (7), (9),

標本箱5・・前のページ・・次のページ