キアシオオセミタケ(黄色型) Kiasioosemitake (yellow type)
Cordyceps zhejiangensis Z. Y. Liu, Z. Q. Liang & A. Y. Liu, Flora Fungorum Sinicorum vol. 32: 78, 2007.
Synonym;
Cordyceps cicadae Shing, Acta. Microbiol 15 (1): 23, 1975.
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Ascomycota / Pezizomycotina / Sordariomycetes / Hypocreomycetidae / Hypocreales /Ophiocordycipitaceae/ Tolypocladium
写真の個体は1997年8月中旬に採集したもの。子実体に空いた穴はキノコバエの蛹が入っていた。
こん棒型。地中にある大型のセミ(京都ではミンミンゼミ)の幼虫の頭部から発生する。子実体はこん棒状。地上部の高さ 4〜8cm。明るい黄橙色。寄主は白い菌糸に被われる。7月下旬から8月中旬にかけて寺社等の地上に発生する。キアシオオセミタケ(シロマキセミタケ)cordyceps cicadaeに混じって発生することが多い。1993年の8月中旬に京都市西京区の二神社で約20個体の発生が見られた。以後、そのうちの一神社では、ほぼ毎年数個体が発生している。他に明石市からも目撃の情報がある。顕微鏡的特徴はキアシオオセミタケとほぼ一致し、同種の黄色型と思われる。


2007年7月 京都市 Jul. 2007. Nagaokakyo

子嚢胞子 ascospore
●参考文献 References  (5),

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