第1研究室

無常を考えるということ


「無常」1. 常のないこと。定まりのないこと。
    2. 一切の物は生滅・遷流して常住でないこと。人生のはかないこと。
    3. 人の死去。
 

広辞苑で「無常」の項目をひくと、以上のように書かれています。

字義をそのままとらえると1.の意味になり、

それが「無常」ということばの基礎をなしています。

そこに世の中の移り変わりとそのことによる人生の浮き沈みをあらわす2.の意味が加わり、

その現実態を端的にとらえることで、3.の意味が出てきたと考えられます。
 
 

と、まあ、概念説明をしてみたところで、なにか汲み取りきれないものを感じざるをえません。

それだけ常ならざるものをことばで捉えることはむずかしい、

生きた実感として了解することは困難であるといえます。

しかしそれが万物にかかわることであり、世界の生成にかかわることであり、

人生そのものでもあり、生死の不可思議であるのならば、

無関心を装うのではなく、あえて想いをめぐらせてみようと思うのです。

困難は覚悟の上です。

錯綜上等!です。
 

以下、この無常をめぐる考察を順次UPしてきます。


その1  その2  
 


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