バレエをテーマにした児童文学作品
バレエをテーマにした作品といえばまずルーマ・ゴッデン Rumer Goddenの作
品があげられます。ルーマ・ゴッデンは 1907年にイギリスに生まれ、幼い頃
にインドで暮らしました。12歳の頃ロンドンに戻りますが、1930年に再度イン
ドに行き、カルカッタでバレエ学校を開きながら作家活動に入り、1948年「人
形の家」を発表。
1930年代の児童文学作品は、
アーサー・ランサム「ツバメ号ごアマゾン号」(1931)
イーヴ・ガーネット「ふくろ小路一番地」(1937)
児童文学作品の略年表
バレエダンサー
ルーマ・ゴッデン
渡辺南都子訳 かい成社
Rumer Godden 1984
Oroginally published by Macmillan Co.Inc.
トウシューズ
ルーマ・ゴッデン
渡辺南都子訳 かい成社
Rumer Godden 1992
Oroginally published by Macmillan Co.Inc.
「王立バレエ学校」という名前になっていますが、これは「ロイヤルバレエ
学校」をモデルにしたもので、試験の様子やレッスンやバレエ学校での暮らし
がよく描かれています。
デルフィーヌのバレエ日記
ジョワイユ
堀敬枝訳 かい成社
バレエ・シューズ
ノエル・ストレトフィールド
中村妙子訳 すぐ書房
Noel Stredfield
First published inEngland by Collins,1954
バレエ・シューズの最初の版は 1936 年に発行
「バレエ・シューズ」という作品では、主人公の3人の女の子たちは児童舞
踊演劇学院という演劇学校で学びます。学校でのレッスンの様子や、子どもた
ちはオーディションを受けて役を得るというなことが細かく描かれていて、当
時のイギリスの様子を興味深く知ることができます。バレエの教師はロシア人
だったことも当時のイギリスバレエのひとつの姿であったでしょう。また、ポー
リーンは「ふしぎの国のアリス」に出演し、「真夏の夜のゆめ」では「マメの
はな」、ペトロヴァは「カラシのたね」を演じることになります。