mituiwa@opal.famille.ne.jp
jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp
word の最新版は、
LINUX研究所で入手することができます。
このプログラムは、フリーソフトウェアであり、Free Software Foundation
によるGNU一般公有使用許諾書バージョン2またはそれ以降のバージョンのもと
で自由に変更、再配布することができます。
このプログラムは有用に配布されることを望みます。GNU一般公有使用許諾書
は、LISENCE ファイルに収録しましたので、必ず目を通してください。
この文書の最新版は、
Linux Word Manualで入手することができます。
この文書は Linux HOWTO copyright notice に従って配布することができます。
このワープロは、PC-UNIX用で唯一の日本語ワープロフリーソフトです。現 在、作成しはじめたばかりなので、最低限の機能しかありません。今後、みな さまの協力により、本格的日本語ワープロにしていきたいと思います。このプ ログラムは、ツールキットとしてgtk+を採用していますので、gtk-1.2があら かじめインストールされている必要があります。もしない場合は、gtk-1.2を インストールしてください。 gtk は次のところで入手できます。
GTK+ - The GIMP Toolkit注意:gtk のコンパイルオプションは、次のようにします。
$ ./configure --with-locale=ja_JP.ujis
または必要に応じて次ようなオプションを使います。
$./configure --prefix=/usr --with-xinput=gxi --enable-xim --with-locale=ja_JP.ujis
word-1.nn.tar.gz を適当なディレクトリで展開する。
$ ./word-1.nn
$ gcc -o word `gtk-config --cflags` `gtk-config --libs` word.c
ただし、FreeBSDの場合は、
$ gcc -o word `gtk-config --cflags` `gtk-config --libs` -lxpg4 word.c
word をインストールします。
cp word /usr/local/bin
Linux Word での日本語フォントの設定は、フォント設定ツールを使うと便利です。
ttftool の最新版は、
LINUX研究所で入手することができます。
フォント設定ツール ttftoolは、フォント関連の設定を統合的に行うツールです。
フォント設定ツール使用マニュアル
フォント設定ツール をご使用になる場合は、
以下に記述するフォントの設定をすべて自動で行います。
日本語TrueTypeがX-TTで使えない場合は ./config にある添付の default-wordfontrc を .wordfontrc というファイル名でホームディレクトリ にコピーします。
日本語TrueTypeが X-TT で使用できる場合は、./config にある設定ファイルを 利用し、お使いのフォントにあわせて編集してください。
ricoh 用フォント設定ファイルと、多書体印刷のためのVFlib.ps
ricoh-wordfontrc
ricoh-VFlib.ps
Vine1.1CR 用フォント設定ファイルと、多書体印刷のためのVFlib.ps
Vine1.1CR 付属の4書体についての設定ファイルです。
vine-wordfontrc
vine-VFlib.ps
ricoh フォントをお使いの場合は、 ricoh.wordfontrc を参考にして、
.wordfontrc を作成し、ホームディレクトリにコピーします。
cp .wordfontrc $HOME
Vine1.1CR をお使いの場合は、vine-wordfontrc を .wordfontrcとしてホーム ディレクトリにコピーします。
次に /usr/local/share/ghostscript/5.10/kanji/vflib.ps を開き、 Kanji Font Configuration File の先頭部分を添付のricoh-VFlib.ps で置換えます。 Vine1.1CR の場合は、/usr/share/ghostscript/5.10/kanji/vflib.psになりま す。
添付の ricoh.wordfontrc では次のようなフォントが使用できるように 設定されています。
----------------------------
charter
-bitstream-charter-*-
/Times-Roman
system
-*-*-*-
/Times-Roman
-end-font-def-
--
-kanji-font-def-
明朝体W3
-Ricoh-HGHeiseiMinchotaiW3-medium-
/Ryumin-Light
明朝体W9
-Ricoh-HGHeiseiMinchotaiW9-medium-
/Ryumin-Light
HG平成ゴシックW5
-Ricoh-HGHeiseiKakugothictaiW5-medium-
/GothicBBB-Medium
Bouquet
-Ricoh-HGBouquet-medium-
/HGSBouquet-Extra-Bold
HG角ポップ体
-Ricoh-HGSoeiKakupoptai-medium-
/HGSoeiKakupoptai-Heavy
丸ポップ体
-Ricoh-HGSoeiMarupoptai-medium-
/HGSoeiMarupoptai-Extra-Bold
いおり体
-Ricoh-HGSoeiIorishotai-bold-
/HGSSoeiIorishotai- Bold
HG江戸かんてい流
-Ricoh-HGEdomojiKanteiryu-medium-
/HGEdomojiKanteiryu-Medium
DF平成明朝体W3
-DynaLab-DFHSMincho-W3-r-normal-
/DFHSMincho-W3-Regular
DFP平成ゴシック体W3
-DynaLab-DFHSGothic-W3-r-normal-
/DFPHSGothic-W3-Regular
DFブラッシュRDW7
-DynaLab-DFBrushRD-W7-r-normal-
/DFBrushRD-W7- Regular
DFPPOPステンシルW7
-DynaLab-DFPOPStencil-W7-r-normal-
/DFPOPStencil-W7-Regular
system
-*-*-*-
/Ryumin-Light
-end-font-def-
---------------------------------
添付の Vine.wordfontrc では次のようなフォントが使用できるように 設定されています。
charter
-bitstream-charter-*-
/Times-Roman
system
-*-*-*-
/Times-Roman
-end-font-def-
--
-kanji-font-def-
DynaLab-明朝体
-DynaLab-DFMinchoP-medium-
/Ryumin-Light
DynaLab-ゴチック体
-DynaLab-DFGothicP-medium-
/GothicBBB-Medium
DynaLab行書体
-DynaLab-DFGyoSho-medium-
/Gyosyo-Medium
DynaLabポップ体
-DynaLab-DFPOP1-medium-
/POP-Medium
system
-*-*-*-
/Ryumin-Light
-end-font-def-
--------------------
Word のフォントリストファイルを書くためには、あらかじめ次の設定が 完了していることが必要です。
1 X 上で TrueType フォントが使用できるように設定されていること。
2 /etc/vfontcap で印刷用のフォントが設定されていること。
フォントの設定は
1 行目 HG平成明朝W3
2 行目 -ricoh-hg heiseiminchotai w3-medium-
3 行目 /Ryumin-Light
この3行で1つのフォントを定義します。
それぞれの行に書かれるフォントの名称は次のようになります。
1行目はフォント名の俗称(Word のフォント選択窓に表示される名前になります)
2行目は X 上で利用するために fonts.dir で設定されているフォント名
3行目は vflib.ps で定義されている印刷用フォント名
たとえば Ricoh フォント「HGSoeiMarupoptai」を追加する場合を説明します。 フォントリストファイル(.wordfontrc)に次のような3行を追加します。
1行目 HG丸ポップ
2行目 -Ricoh-HGSoeiMarupoptai-medium-
3行目 /HGSoeiMarupoptai-Medium
1行目は「HG丸ポップ」のようにフォントを識別できる名前であれば問題はありません。
2行目の名称は /usr/X11R6/lib/fonts/TrueType/fonts.dir に
記述されている名称を書きます。2行目の記述は画面表示フォントになります。
3行目の記述は、印刷用のフォントの設定です。
「HG丸ポップ」に対して「/HGSoeiMarupoptai-Medium」という名称を与え、
これを /usr/local/share/ghostscript/5.10/kanji/vflib.ps で次のような行
を加え、印刷用フォントの設定をします。
/HGSoeiKakupoptai-Medium 4302000 (r-ricoh-ttw-hg-souei-kaku-pop) VFlibkanji
この行に書かれる (r-ricoh-ttw-hg-souei-kaku-pop)というフォント名は
vfontcap での設定されているフォントの名称を使います。
vfont.ps (Kanji Font Configuration File)の記述方法の詳細は、vfont.ps
ファイルの先頭部分に解説されています。
以上述べた方法で好みのフォントをリストに加えていきます。
X-TT の設定および vfontcap の設定ができていない場合は、 このファイルの「フォントの設定」(付録)の項目を見てください。
$ word & と入力して起動します。
注意1:このワープロで日本語入力するには、Canna、Wnn、SKKなどを立ち上げて、 kinput2を起動させなければなりません。このワープロを有効に使うには、 X-TTに日本語TrueTypeを登録してください。ただ、富士通のFontCityは、印刷 用(Postscript)のフォントを持っていないので避けてください。
注意2:日本語入力のために 次のように .xinitrc などにkinput2 の起動に 関する記述、日本語化されたウィンドウマネージャで日本語を使用できるよう にするための記述を加えてください。
----------------------------
#!/bin/sh
# WindowMaker Default .xinitrc
if [ -d /usr/local/bin/Wnn4 ]; then
kinput2 -wnn -jserver localhost &
else
kinput2 -canna -cs localhost &
fi
Kinput2*conversionStartKeys:\
Shift<Key>space \n\
<Key>Henkan
Kinput2*sendbackKeyPress: True
# 日本語化されたウィンドウマネージャ用
LANG=ja_JP.ujis
LC_CTYPE=ja_JP.ujis
export LANG LC_CTYPE
------------------------
Linux Word フォーマットのファイル(*.wd1)を読み込みます。
Linux Word フォーマット以外のファイルを読み込みをしようとしても無視されます。
Linux Word フォーマットで保存します。
Linux Word フォーマットは、libc5系のシステムとglibc2系のシステムでは、
漢字コードの互換性がないため、Linux Word フォーマットも互換性がありません。
印刷用の ps ファイルを出力します。
この ps ファイルをghostscriptを利用してプリンタに出力します。
TeX 用(*.tex )ファイルを出力します。
テキストファイルを読み込みます。読み込まれた文字の属性は、現在のフォン トと文字サイズと属性(下線、斜体 、強調)で読み込まれます。読み込むテキ ストの属性を指定したい場合は、あらかじめメニューでフォントと文字サイズ と属性を変更してからテキストを読み込んでください。 また、読み込むファイルの中身のチェックをしていないので、読み込むまえ に気をつけてください。
指定の位置にテキストファイルを挿入します。読み込まれた文字の属性は、現 在のフォントと文字サイズと属性(下線、斜体、強調)で読み込まれます。読み 込むテキストの属性を指定したい場合は、あらかじめメニューでフォントと文 字サイズと属性を変更してからテキストを読み込んでください。 また、読み込むファイルの中身のチェックをしていないので、読み込むまえ に気をつけてください。
カット&ペースト機能
切り取りたい部分の先頭でマウスの左ボタンを押し、切り取りをしたい範囲の 末尾まで移動し、マウスボタンを離して選択範囲を反転させます。「編集」メ ニューから「切り取り」を選択すると、指定範囲を切り取ります。
コピーしたい部分の先頭でマウスの左ボタンを押し、コピーをしたい範囲の末 尾まで移動し、マウスボタンを離して選択範囲を反転させます。「編集」メニュー から「コピー」を選択すると、指定範囲をコピーします。
貼り付けをしたい位置にマウスポインターを置いて、「編集」メニューから 「貼り付け」を選択すると、その位置に貼り付けます。
ページ機能
次のページにカーソルと画面を移動します。
前のページにカーソルと画面を移動します。
最初のページにカーソルと画面を移動します。
最後のページにカーソルと画面を移動します。
現在のカーソルのある位置から指定の位置にカーソルを移動します。
移動したいページ番号を指定するとそのページにカーソルと画面を移動します。
指定範囲の文字列を、中央、左、右に配置します。
「設定」メニューから「行間の設定」を選択すると、行間を設定する窓が開き
ます。0 〜127 ポイントの範囲で指定します。
「上マージン」「下マージン」「左マージン」「右マージン」について、それ
ぞれmm 単位で設定できます。用紙方向は「たて」「よこ」を選択できます。
用紙サイズはA4 がデフォルト、A5,B5,A4,B4,A3 の選択が可能です。
メニューバーの下側に左右移動のためのルーラーがついています。
これらのルーラーにより行頭行末の位置を自由に決めることができます。
左側のルーラーで行頭の位置を指定します。
右側のルーラーで行末の位置を指定します。
を自由に決めることができます。
範囲指定しない場合は、現在の行のみ行頭行末の位置を設定します。
範囲指定されている場合は、それらの行の行頭行末の位置を設定します。
「設定」メニューから「用紙マージンの設定」を選択すると、上マージン、
下マージン、左マージン、右マージンを設定する窓が開きます。
それぞれの方向のマージンをポイント単位で指定します。
下線をひきたい文字列を反転させてから U にチェックをいれます。 範囲指定しない場合は、下線がデフォルトの設定になります。
太字にしたい文字列を反転させてから B にチェックをいれます。 範囲指定しない場合は、太字がデフォルトの設定になります。
イタリック体にしたい文字、または文字列を反転させてから I にチェックをいれます。 範囲指定しない場合は、イタリック体がデフォルトの設定になります。
「フォント名表示」をチェックすると、フォントリストファイル .wordfontrc で設定したフォントの名が表示されます。 直接文字入力していく場合はその行から指定したフォントで入力できます。 すでに入力してある文字列のフォントの変更をしたい場合は、フォントの変更 をしたい文字列指定し、その範囲を反転させた後、フォント名一覧から使いた いフォントを選択します。
デフォルトは 14 ポイント。
それぞれの書体について、6〜127 ポイントまで自由に選択できます。
この章は、ソフトウェアデザイン誌1999年7月号に「X-TTおよびVFlibで TrueTypeフォントを使う」(中谷千絵)という内容で掲載した記事の
2 VFlibで日本語TrueTypeフォントを使う
3 VFlibでいろいろな書体を使う
の部分をソフトウェアデザイン誌編集部の許可を得て収録しました。X-TT を利用する場合、 Linux の起動画面で X フォントサーバが起動しているかどうかを確認してください。
Starting xfs server Starting X Font Server
X フォントサーバ が起動していない場合は、 /usr/doc/xttutils-0.1.5/xttutils.PJE.doc などを参考にまず X フォントサーバ の設定を行ってください。
X で使用したいフォントをすべて/usr/X11R6/lib/fonts/TrueType のようなディレクトリに集めます。 フォントディレクトリにフォントを集めたら、 mkttfdirでfonts.dirを作成します。 mkttfdirを使うことでfonts.dirを簡単に生成できます。 次のようなコマンドを実行します。
bash# /usr/bin/mkttfdir /usr/X11R6/lib/fonts/TrueType
イタリック体(斜体)の設定は、
fonts.dir 設定の -slant- で「-r-」以外に「-o-」の設定をします。
mkttfdir の -o オプションで作成します。
Usage: /usr/local/bin/mkttfdir [-dheo] [-inum] [directory-name...]
-d: dump fonts.dir screen instead of fonts.dir file
-h: show this help
-e: force ISO8859-1 encoding (for wrong header fonts)
-j: force JISX 0208, JISX 0201 and ISO8859-1 encoding
(for wrong header fonts)
-o: add -o- fonts for each font
-i num: value for auto-italic option (default 0.2)
以上の設定が終了したら、xfontselで設定したフォントが画面表示されるか どうかを確認しましょう。
/usr/X11R6/bin/xfontsel
以上の設定でnetscapeやGIMPでTrueTypeフォントが使用できるようになります。 /usr/doc/xttutils-0.1.5/xttutils.PJE.doc も参考にしてください。
VFlibで日本語TrueTypeフォントを利用するためには次のように設定します。 すでにvfontcapが存在するならバックアップしておきましょう。 リンクがある場合ははずしておきます。
mv /etc/vfontcap /etc/vfontcap.org
次に、日本語TrueType用のvfontcapを作成します。たとえばPlamo Linuxでは、 /usr/share/fonts/TrueType に日本語TrueType用のvfontcap.msが用意され ていますので、一般的使用にはこれを変更してvfontcapとして使います。ま た /usr/doc/VFlib-2.22pl10 にも付属のvfontcapがありますので、こちら を利用してもかまいません。こちらのvfontcapにはフォント名のニックネー ムリストがありますので、texファイルなどでフォントを指定して使用する場 合にはより便利に使用できます。
VFlib でTrueType フォントを利用するには、 VFlib ファイルのなかでフォン トの位置を直接指定して利用するか、あるいは、vfontcap.ttc を置くディレ クトリ/usr/share/fonts/TrueType にリンクをはって使うことも可能です。ど ちらかお好みの方法でTrueType フォントを利用するようにします。今回は、X でTrueTypeフォントを利用するために,/usr/X11R6/lib/fonts/TrueTypeにフォ ントを置きましたので、VFlib用にもここにあるフォントを直接指定して利用 するように設定してみましょう。 つまり、フォントはどのディレクトリにあってもかまいませんが、vfontcap のなかで、フォントのディレクトリが正しく記述されているかどうかを確認し てください。
まず、/usr/share/fonts/TrueType にあるvfontcap.ms または、 /usr/doc/VFlib-2.22pl10 にも付属のvfontcap のいずれかを /usr/X11R6/lib/fonts/TrueType にコピーします。vfontcap.ms を使う場合は、 TRUETYPE FONT(Windows fonts) 項の=microsoft-mincho、 microsoft-gothicの 箇所を ricoh に変更します。さらに個々のフォントについて、 フォントディレクトリを利用するフォントがあるディレクトリに修正します。
-----------------------------------------------
min|min5|min6|min7|min8|min9|min10|min12|min17|Mincho Font:\
:fc=ricoh-heisei-mincho-w3:
goth|goth5|goth6|goth7|goth8|goth9|goth10|goth12|goth17|Gothic Font:\
:fc=ricoh-heisei-gothic-w3:
tmin|tmin5|tmin6|tmin7|tmin8|tmin9|tmin10|tmin12|tmin17|Mincho Font:\
:fc=ricoh-heisei-mincho-w3:
tgoth|tgoth5|tgoth6|tgoth7|tgoth8|tgoth9|tgoth10|tgoth12|tgoth17|Gothic Font:\
:fc=ricoh-heisei-gothic-w3:
bmin:\
:fc=ricoh-heisei-mincho-w3:
bgoth:\
:fc=ricoh-heisei-gothic-w3:
### TRUETYPE FONT (RICOH TrueTypeWorld)
r-ricoh-ttw-heisei-mincho-w3|Ricoh TrueTypeWorld Heisei Mincho W3:\
:ft=truetype:\
:ff=/usr/X11R6/lib/fonts/TrueType/hgrhm3sj:
(以下略)
-----------------------------------------------
このファイルをvfontcap.ricohとします。 これを /etc/vfontcap のシンボリックリンクとして使用します。
ln -s /usr/X11R6/lib/fonts/TrueType/vfontcap.ricoh /etc/vfontcap
リンクが正しいかどうかを確認しておきましょう。
lrwxrwxrwx 1 root root 40 May 1 13:28 /etc/vfontcap -> /usr/share/fonts/TrueType/vfontcap.ricoh
これでVFlibはvfontcap.ricohを参照することができます。 vfontcapの書き方等についてのもっと詳しい情報については /usr/docVFlib-2.22pl10/doc/man.dvi,ps,tex,QA.txt なども参考にしてください。
次に、利用する個々のフォントについて ttindexというコマンドで作成される補助インデックスファイルを 次のようにして作成します。
bash# /usr/local/bin/ttindex hgrhm3sj.ttc
以上の設定が完了したら、設定したフォントが使用できるかどうか、vftest またはktestで確認します。vftestはデフォルトでの表示結果は明朝になり ますので、ゴチック体は次のようなコマンド、もしくはvfontcapで指定した フォント名を正しく記述して実行します。
vftest -f goth
vftest -f r-ricoh-ttw-heisei-kaku-gothic-w3
またフォントの表示テストには、ktestというコマンドも同様に使う ことができます。
上述のように vfotncap が設定されていれば、VFlibでは「明朝体」と「ゴチッ ク体」の2種類の日本語TrueTypeフォントが使用できるようになります。これ まで Latex/Texなどではごく普通に使えるフォントは「明朝体」と「ゴチック 体」だけでした。明朝体とゴチック体に加え、さらにそれらの多くのフォント をVFlibで利用するには次のような設定が必要です。
1)vfontcapに使いたいフォントの定義を追加する。
2)必要なtfmファイルを作る(/usr/local/share/texmf/fonts/tfm/ptex/)
3)vfontmapを修正する(/usr/local/share/texmf/xdvi/vfontmap)
4)dvi2ps用fontdescに使用するフォントを登録し、
ファイルを置き換える./usr/local/share/dvi2ps/fontdesc
vfontcapにフォントを追加登録する場合,記述箇所は最低4箇所あります。 たとえば行書体を追加したいなら。
vfontcapに追加登録する内容
1)r-ricoh-ttw-heisei-gyosho|Ricoh TrueTypeWorld Heisei Gyosho:\
ft=truetype:\
:ff=/usr/X11R6/lib/fonts/TrueType/hgrgysj:
2)ricoh-heisei-gyosho:\
:fc=r-ricoh-ttw-heisei-gyosho:
3)nmin|nmin5|nmin6|nmin7|nmin8|nmin9|nmin10|Gyosho Font:\
:fc=ricoh-heisei-gyosho:
4)nmin:\
:fc=ricoh-heisei-gyosho:
1)はフォントの名称と具体的なファイルの名前を登録しています.
2)はフォントの名称登録です.
3)は/usr/local/share/texmf/fonts/tfm/ptex/ にあるtfmファイルとの関連名称です。
3) の登録と関連させて 4) のように名称登録すればtexファイルのなかでは
nminと書くことで行書体を呼びだすことができるようになります。
このような方法で使いたいフォントのすべてに関してvfontcapのなかにフォン トを登録していきます. また,vfontcapファイルには,もうひとつの別の方 法でフォントを登録することができます.これはそれぞれのフォントをニック ネームで登録する方法です.たとえば平成明朝w3をrchmnmaaというニックネー ムで登録する場合は次のように行います。
rchmnmaa:\
:fc=ricoh-heisei-mincho-w3:
新しいフォントを追加登録したら, /usr/local/share/texmf/fonts/tfm/ptex/ で,min*.tfm から,そのフォント に対応するtfmファイルをコピーして作成しておきます。
$cp min10.tfm nmin10.tfm
Plamo Linuxには,xdvi(xdvik-20a)は日本語表示パッチ済みの xdvik-20c1.0p0d-2 がインストールされます。
vfontmapは,日本語多書体表示機能に関する設定ファイルです。vfontmapは /usr/local/share/texmf/xdvi にインストールされていますので、使いたいフォ ントを追加マッピングしておきます。ファイルの左側1列目はvfontcapで登録 したフォントの名称で,第2列目はtexファイルで使うフォントの名称になりま す。記述方法の詳細は /usr/doc/xdvik-20cj1.0p0d-2/README.xdvik20a-j1.1.patch を参考にしてく ださい。
dvi2ps用fontdescに使用するフォントを登録しファイルを置き換えます。 fontdescはdvi2psを使用する際に必要なフォントを探します。Plamo Linuxで はfontdescは /usr/local/share/dvi2ps に置かれています。今回は,土屋雅 稔さんが作成されたものをもとに,中本さんがAddressbookでも使用できるよ うにしたfontdescファイルを使用しました。
中本さんの変更したfontdescファイルは fontdescファイルで入手することができます。 から入手できます。 /usr/local/share/dvi2ps にはすでにオリジナルの fontdescがインストールされていますから,まずこれをバックアップしておき ます。 中本さんのfontdescファイルは,たとえばfontdesc-nakamotoのよう な名称で/usr/local/share/dvi2psに置き,このファイルをfontdescとして使 用します。
$ mv fontdesc-nakamoto fontdesc
fontdescに自分が使用するフォントの登録を忘れないで書き加えましょう.
これで設定は完了です。
これでtexファイルからdviファイルに変換し,さらに次のようなコマンドで dviファイルから印刷ファイルを作成することができます。
$ dvi2ps foo.dvi > foo.ps