しし座流星群2001 |
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予想通り、日本で「大流星雨」が出現しましたね。
晴れていてよく見えた人、曇ってて見られなかった人・・・
いろいろあると思いますが、私は・・・ちょっと残念な結果に・・・
しし座流星群Q&A アッシャー博士の出現予測 しし座流星群リンク集
速報(京都府亀岡市) しし座流星群観望記(2001.11.18〜19) しし座流星群写真集
〜11/16 | しし座流星群、今年もぼちぼち流れています。日本流星研究会の速報ページはこちらです。
亀岡市では、何気なく夜空を見上げたら流れ星が見えた・・・という目撃情報が多数! |
11/17〜18 | 天候はイマイチでしたが、1時間あたり数個から10個程度の流星が流れました。
(学校の屋上で地学部の天体観測です) |
11/18〜19 | 00時現在、まだ曇っています。(今日は家の屋上から見る予定)
その後の話は「観望記」へ。 |
11/19〜20 | さすがに3晩連続は辛いです。夜、一応空を見たけれど、どうやら霧というかガスっているみたいで、何も見えませんでした。 |
11/20〜21 | 昨日寝た分、今日は見ようと思ったのですが、見た時刻が遅かったため、完全に霧です! |
11/21〜22 | 今日も晴れています。そのうち霧が出そうな・・・ |
その後 | ということで、その後の一週間は毎日霧にたたられました。そう考えると、流星雨の晩、霧が出なかっただけでもありがたいもんです。 |
亀岡市でも流星雨の一部分と名残とは、見ることができました。
11/18
20時〜23時 |
亀岡市のサイエンスフェスタから帰ってきて、何もしないでとにかくバタン!
なんせ、前日(11/17〜18)も、地学部のしし座流星群の観測でほとんど寝てませんからね。 |
23時〜24時 | やっと起きて、腹ごしらえをして(夕食も食べずに寝たから)、その後、ときどき空を見上げました。でも、曇ったまま・・・ 仕方がないので、インターネットで気象情報を調べ、また、流星群はライブで見ようかと、あちこち検索! |
11/19
0時〜1時 |
1時からはまじめに(?)観測しようと決めていたので、屋上にシートと寝袋と毛布とアンカを持って上がって、用意をしました。そのうち天頂が少し晴れてきたので、もしかすると・・・と微かな期待! |
1時〜2時 | 寝転がって待っていると、ずいぶん晴れてきました。そして少しずつ飛んでいます。1:15頃、パラパラパラと続けて5つくらい飛んだのを見て、これはいけると思って、カメラとビデオの用意をして、もう一度上がったら・・・また、空一面の雲、雲、雲・・・ |
2時〜3時 | 2:00頃、雲の下から2〜3個の流星を見たのですが、その後、雲が厚くなったのか、全然飛ばなくなりました。で、2時半頃からは記憶がありません・・・ |
3時〜4時 | ふと気がついたら3時過ぎでした(^^;)。
それまで寝ころんでいたので気がつかなかったのですが、起きあがってみると東の方の空がほんの少し晴れていました。下から約10度、こぶし一握り分くらい。この段階で雲量9くらいです。ボーっと見ていたら、星が流れているではないですか! あっ、あっ、あっ・・・という間隔で、その雲の隙間に見えるわずかな空に星が流れてます。あわてて、ビデオをセットし(3:26から撮影)、カメラを東の空に向け、シャッターを切りつづけました。 |
4時〜5時 | しばらくして、東の空は雲がでてきましたが、今度は西の空があいてきました。そちらへ目をやると、流れるわ流れるわ、長い流星がビュンビュン! 4:18頃からビデオもカメラも西の空へ向けました。ビデオは4:29まで撮影しました。
数はというと、ビデオとカメラに夢中になって、ほとんど数えられなかったのですが、4:30〜4:40の10分間だけ数えてみたら(空はまだ半分くらい雲でしたが)20個ほど飛びました。 |
5時〜6時 | 5時頃になるとやっと全天が晴れてきて、しし座が見えるようになりました。ピークは過ぎただろうけど、それでもまだいっぱいいっぱい、星が流れるのを見ることができました。夜が明けてきても、まだまだ流れます。こんなに流れるのははじめて見たので、とっても感動しました。
多いときは続けて、または同時に流れ、少ないときはちょっとお休み・・・でも、その休みがほとんどない感じで朝まで続きました。この時間であれだけ、感激するほど流れたのだから、ピーク時(3時過ぎ)はどんなんだったでしょうね・・・ |
6時〜7時 | 6時前に子どもを起こしてやったら、下の子だけ見に来ました。そのときはもう空は明るくなっていたのですが、5:55〜6:10の15分間に青空の中を流れる流星を4個も見ることができました。私だけが見たのと合わせると、6個ぐらいは飛んだかな?
で、結局とうとう眠ることができずに、次の日を迎えることになってしまいました!!! |
写真 | 撮った写真は、その日のうちに現像してもらいました。ちょっとフィルムが古くて心配だったのですが、何とか無事に写っていました。だけど、シャッターを切っているときは(もちろんバルブでだいたい1〜3分くらいずつ開けてました)、1枚に流星1つ以上は写っていると思ったのですが(それくらい肉眼では確認できたのですが)、現像してみるとそうでもない・・・かなり明るい流星でないと写らないみたいです。99枚中34枚、37個の流星が写ってました。
3年前は2つしか写っていなかったので、それに比べたらたくさん写っています。ということは、それだけ出現数も多かったということですね。 |
ビデオ | ビデオの方も、3年前は流星は1つも写りませんでしたが、今回はいくつか(少なくとも10個は)写っています。もっとも、前回と今回では、使っているビデオカメラが違っていますが・・・
前回は地学部で観測していたので、みんなの感動の声が入っていておもしろかったのですが、今回は一人で見たので、静かなもんです。あまりおもしろくない。でも、自分で気がつかないうちに独り言、言ってるんですね。「わー」とか「あー」とか。それと、4時頃から近所を走り回ってた暴走族(?)のバイクの爆音が、とてもうるさかったです。 |
運・不運 | 運・不運は天気で大きく別れました。亀岡では、2時頃見ようとしたら曇っていたからあきらめた・・・っていう人がいっぱいいました。
他の学校の先生から聞いた話では、頑張って見ようと早起き(?)した人は、2時頃の曇天で見るのをあきらめ、寝坊して3時過ぎに起きた人はかえってよく見られたとか・・・ あちこち(しし座流星群関係の掲示板とかMLとか)で、流星雨がよく見えたっていう話ばっかり聞く(読む)から、見えなかった者としてはちょっと辛いですね。私もピークは見られなかったし・・・ でも、霧が出なかっただけ良しとしましょうか。霧が出ていたら、明け方の流星雨の名残すら見ることができなかったわけですから。 |
今年の印象 | 3年前は大きな火球がいくつか流れたのが印象に残りました。煙のように「痕」が残ったのもいくつか見ることができました。写真にも「痕」が写りました。
今回は、もともと火球は少ないだろうと予想されていたようです。実際、わりと細かいのが雨のように流れたって感じを受けました。それでも、絶対数が多いから、明るい流星もたくさん流れました。明るい流星が多いのは、しし座流星群の特徴ですね。ただ、「痕」はあまり見ませんでした。 ときどき、おうし座流星群のものと思われる、暗くて長くてゆっくりした流星も見られました。もちろん、放射点はしし座ではなくおうし座あたりです。 |
今年のしし座流星群は、日本での「大流星雨」の出現が予想されています。今年こそ、見られるかも・・・!
ここ3年のしし座流星群の出現を的確に予測した、北アイルランド、アーマー天文台のデビッド・アッシャー博士らによる今年の流星群の出現予測は次の通りです。
<R.McNaught, David Asherによるピーク予測>
※ZHR:天頂修正1時間平均出現数・・・出現数とは、一人がいくつの流星を見られるかということです。
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もっと詳しくは 「しし座流星群」リンク集 へ
Q1 流星って何ですか? |
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流星は、夜空に突然の星のような光がサッと移動する(流れる)現象です。
流星はまったくデタラメにみられる散在流星と、空の、ある場所から飛びだしてくるように見える群流星にわけられます。 流星のうち特に明るいものを火球(fireball)といいます。今までの「しし座流星群」では明るい火球が多く観測されました。 |
Q2 流星の正体は? |
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流星は、太陽をまわる小さな砂の粒のようなもの(流星物質)が、地球大気と激しく衝突して光ります。ちなみに、流星物質の衝突速度は秒速11km〜72kmです。地球は秒速30kmで太陽をまわっています。新幹線は秒速0.08km、スペースシャトルでも秒速8kmですからそのスゴサがわかります。 |
Q3 流星群って何ですか? |
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毎年決まった時期に、同じ星座の方から多くの流星が飛びだすように見える現象を流星群といいます。夜空のある一点を中心にして
四方八方へ飛ぶように見えるので、この点のことを放射点(または輻射点)と呼び、放射点のある星座の名前をとって、「○○座流星群」と呼びます(もちろん、放射点そのものは目には見えません)
。
これは、彗星が太陽をまわっている軌道に、彗星から流星物質がたくさんばらまかれ、そこに地球が突っ込むことで起こります。四方八方に飛びだすのは、平行に突っ込んできた流星物質を地上から観察すると、上の方に飛んだり下の方に飛んだりして見えるからです。
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Q4 しし座流星群は33年に一度って聞きました。今年も見えるのですか? |
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1998年、世間を騒がせた「しし座流星群」。33年に一度と聞いて、その年だけの現象のように思っている人が多いようですが、決してそんなことはありません。流星が多く見られる年が「約33年ごとに数年続く」ということで、「33年に一度きり」というわけではありません。しかも、1998年から数年のいつが大出現のピークになるかは、はっきりいってよくわかっていないのです(世界中のプロが予想していますが、人によってバラバラです)。
しし座流星群は、母天体のテンペル・タットル彗星が33年ごとに接近する年の前後に、流星が多く見られることが知られています。過去にこのしし座流星群がたくさんの流れ星を見せた年を並べて見ると、1799年、1833年、1866年、そして、1966年・・・。年の下2桁に注目すると、33・66・99と33で割り切れます。つまり流れ星がたくさんみえるのは33年ごと、ということです。が、実際には、そんなに単純ではありません。流星物質の分布に濃淡があり、地球がその流星物質の濃いところに飛び込むと流星雨が見られるというわけです。 マスコミが大騒ぎすると当たらないというジンクスもあります。例えば、1972年の10月、ジャコビニ流星群が大出現するのではないかと期待されました。しかし、このときは全くと言っていいほど流星は流れませんでした。ところが、この流星群の周期である13年後の1985年には、あまり注目されていなかったのに、ジャコビニ群が大出現しました。どうも人間が騒ぐと流星群は出ないのかもしれません。 しし座流星群、今年も流星がたくさん見えるかもしれません。今まで以上に見えるかもしれません。雨のように降るかもしれません(でも、降ったとしても一瞬ですが)。もちろんスカの可能性も高いです(他の国で見えても、日本で見えるとは限りません)。でも、間違いなく言えることは、流星雨が出現した場合にそれを目にすることができる人は、それを期待して夜空を見上げている人に限られるということです。 |
Q5 いつ見ればいいのですか? |
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実は、日食や月食などの天文現象とは違って、流星の出現数については現在の天文学の知識でははっきりと予想できないのです。それでもあえて予想すれば、日本で19日2時〜4時あたり、大出現が見られるかもしれない、とされています。ですから11月18日の夜から19日の早朝にかけては要注意です。時刻も正確にはわかりません。一般の報道をうのみにしないことです。過去のさまざまな流星群でも、予測時刻が数時間ずれることはしばしばです。たくさん見えるといわれる時刻にだけ見ようとすると、ピークを見逃すかもしれません。 |
Q6 どこを見ればいいのですか? | ||||||||||||
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流れ星は、どの方向にでも見られます。しし座流星群の場合もそれは同じです。ただ、しし座を中心に四方八方に見えるという特徴があります。ですから、寝転がって見るのがいいでしょう。シートをひいて、寝袋や毛布にくるまって。コタツもいいですよ!
なお、しし座が東から昇ってくるころは、東の空を見るとよいと思われます。 大まかな目安を下に表にしましたので参考にしてください。
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Q7 「東」って、どっちですか? |
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えっ? そんなことまで聞かないで・・・!!! 太陽の昇ってくる方角です。 わかった? |