筆者は、アジア経済絶好調の1995年から約4年間、
情報誌の取材という名目でアジア各国をまわり、
活気溢れるアジアの街や
軒並み誕生したリゾートを取材していました。

あの時代の、いわゆる「発熱アジア」にどっぷりハマった筆者にとって
遺跡・遺産の類は、ほとんど興味の対象外でした。
しかし、仕事であれば、イヤであろうと何であろうと断れないという
フリーランスの悲しき身の上。
ときには「世界遺産を訪ねばならない」という事態も経験し
「ああ、早く町に戻ってビール飲みたい」などと
心で唱えながら、意味も分からずに寺院や仏像の写真を
撮りまくっていたものでした。