2003年
6月
2003/06/30
昼御飯をかきこんでから、12時35分発のバスで新大阪から伊丹空港へ。
伊丹空港から札幌の新千歳空港。新千歳空港から新札幌までJRで行き、地下鉄で一駅。
札幌は、涼しいというよりは、肌寒い。しかし、地下鉄で女子高生が半袖のセーラー服を着ていたのはビビった。ここでは、この気温で半袖なのかと。20度は切っていた筈。
北海道は梅雨がないはずなのだが、あいにくの雨。迷いながら営業所へ着いたが、狭い。
狭い中で、話をする。ちょうど今月の締めがあるため、所長はパソコンに向かいながら話を聞いている。
広い北海道で、所長含めて外回りの営業員二名。故障修理等も対応するために、駆けずり回っている。
人間らしい生活ができるはずもない。そんな話を聞いて21時過ぎに退散。
疲れていたので、すすきのへ出る気力もない。札幌の駅前は早く閉まる。『とんかつ』と書いてある赤い看板が遠くから見えたので、課長と二人で、歩いていく。
「札幌来てとんかつというのもなぁ」
もっともな意見だ。ラーメンか北の幸を賞味したいのが本心。
とんかつ屋に近づいたら、横の道路に一軒飲み屋のような、定食屋のような店を発見。
二人してふらふらと近づいてみると、どんなメニューがあるかも分からない。少々怪しげなものを感じながらも、とんかつ屋よりはマシと思い突入。
見た感じそのままの店で、ホッとした。値段も高くない。
課長はホッケの焼き魚定食、俺は豚の角煮定食とグレープフルーツ酎ハイ。生のグレープフルーツを絞るタイプのわりに安かったので、フラフラとたのんでしまった。
豚の角煮自体は言うほどでもなかったが、一緒に煮込んであったじゃがいもやにんじんがとてもおいしかった。
2003/06/26
朝早く起きて新幹線に乗る。早く駅に着いたので、一本早いやまびこにしたが、失敗。
MAXやまびこの方が速い。
席に座れたので、あきらめてそのまま東京へ。朝食は、サンドイッチ。
次の乗り継ぎのひかりまで余裕を持って組んでいたので、予定どおりの列車に乗れた。
名古屋着。時間に余裕があるので、駅前で昼御飯をとることに。
しかし、探してもなかなか見つからず。歩くこと15分くらいかかってようやく鉄火丼にありつけた。
仙台から食って寝て、名古屋で食う。・・・・・・太る予感。
地下鉄を乗り継いで、大須観音。
営業所が入っているビルは立派だが、中は商品のダンボールなどが山積みになっていて、厳しい状況。
またも話は長かった。しかし、仙台よりは穏やかに終わった。
夕方に退散。当初の予定では、いったん本社へ行くつもりだったが、19時前に京都駅着とあれば、わざわざ新大阪まで行って何をするでもなく帰ってくるのもあほらしいと思い、家へ帰る。
案の定、太っていた。
2003/06/25
荻窪の支店に寄る。
いつも電話でのやりとりだが、今日は現物を拝見。
やっぱ、声と姿は全然一致しない。
次の予定があるので、正午にそそくさと退散。
仙台へ新幹線で行く。駅弁を食べて寝る。太りそうな予感がした。
初めての仙台は雨だった。
バスで降りたところは、住宅街とも商業地ともつかぬような寂しい感じの所。空の雲と、パラパラと降る雨がそう感じさせるのか。
営業所は、思ったより広かった。
話は、長かった。俺と課長は疲れ切った。
その後、営業所の人と3人で飲みに行く。
俺は飲むのが嫌いではないのでいいが、課長は飲めないので相当にお疲れのよう。
ホテルでは、すぐに寝た。
2003/06/24
夕方から、課長と東京行き。
書類の準備等でバタバタしながら、新幹線に飛び乗る。
東京で中央線に乗り換えて電車が発車した時、いきなり急ブレーキで停車した。
何か飛び込んだのか?
「最悪」
課長はつぶやく。
傘が電車とホームの間にはさまったらしい。
どこの阿呆がそんなことするのかわからん。
数分遅れて電車は出た。
阿佐ヶ谷でホテルをとったが、駅の出口からどちらの方向かわからない。
ウロウロしていると、警察官が2人いたので、尋ねる。
「すんまへ〜ん。スカイコート阿佐谷はどっちですか〜?」
警察官は丁寧に教えてくれた。
今日のポリシー
どこであろうと、関西弁。
2003/06/20
課長が工場から帰って来た。厳しい話になったようだ。
その厳しい部分が、課長と俺が疑問に思っていたところと一致しているだけに、悲しいのだが、今年は仕方がない。
あ〜だ、こ〜だと言う間に、俺は給料改定の金額が給料計算ソフトの個人マスタにきちんと入力されているかを確認した。
これは、ずいぶん前に課長から
「今度の給与改定の時は、ミスが絶対に出ないように、なんとかしてチェックしないと」
と力説していたことを、実行に移しただけの話。
前任課長以前から、毎月のように給料計算でミスが出ていたのをなんとかしたかった課長の思いを形にするべく、今まで給料の計算を全くしてこなかった俺が、これまで数々のバグを叩き潰して来た実績をもって対処。
金額入力ミスと入力箇所ミス各1箇所発見。さらに、給与改定漏れ7件発見。
発見したとき、俺様高笑い。
あ〜ひゃっひゃっひゃ・・・ひひひっ・・・へへへへっ・・・ふふふ・・・ほほほほ・・・。
もう、笑うしかない。
打ち合わせから戻って来た課長に報告。
「ま、まだあるんですか〜?」
と嘆きの言葉。給与支給日まであと6日。うち2日は営業日でなく、担当者1名が月曜は病院行きで休み、振込手続は前日にしないと間に合わない。これから給与改定案を作って、社長の承認を得てとなると時間がない。
フルタイムでないとしても、課長は土日出勤確定。
俺が昨年度にさんざん味わった辛さ。
理不尽な土日出勤。
部長は口ではすまんと言っているが、進歩がないからそれが常態となる。
そのうちに部下は、部長があたりまえのように思っているのではと感じてしまう。
悲劇。
そして、繰り返し。
俺の後任の経理課長は、原価計算をやらないと漏らしているらしい。
部長が、誰に原価計算を構築させるかの指示を出し間違っている・・・それが透けて見えていた。
社長に言われて、そのとおりにしかできない。経験がないから自分の意見を持てず、社長に提案できない悲しさを抱えている部長は、ある意味かわいそうな存在だが、それは部下を不幸にすることの理由にはならない。
できないとわかっているのなら、職を辞せ。活躍できるフィールドは他にある。
自らの小さなプライドを崩壊させないために職にしがみついているなら、自らの責任への裏切りと部下への詐欺だ。
過去に出会った言葉
自分の能力の天井に当たったなら、職を辞すべきだ。
ちなみに『当たり前』と書くのはまちがいみたいです。仮名書きが正しいみたい。grep かけたら、過去の日記でだいぶ書いている。俺様って日本語下手ねぇ〜。
今日の出来事とはぜんぜん関係ないけど。
2003/06/17
昨日、ようやく給料改定の金額が決まったが、部長の作った明細は一目見てなってなかった。
あまりにもひどいために、課長と俺の二人とも不安で不安で恐ろしくなり、今日精査した。
一人抜けとる。
一人金額が全然違ってる。
裁量労働制適用者かどうかの判断がおかしい。
言うことが昨日と今日で変わってる(もっとも、これは社長がいつもの気狂いで変更したのだが)。
決まったと言いながら、実は全然決まっていない(俺様は、企画型裁量労働制を拒否させてもらうつもりなのだが、なぜか適用者になってる)。
2年目の社員の基本給が、同じ課の係長を上回っている(これは毎年のことなのだが)。
課長と俺は恐怖した。そして、気が滅入った。
さらに、課長は嫌気がさした。俺が経理課にいたときに散々味わった気分を、今、課長は味わっている。
俺が、そんな課長にできることは、実務のサポート。課長は部長と打ち合わせ及び課のマネジメントに徹してもらえるように、俺が実務部分を常人の3倍でこなしていかなくてはいけない。
難しいようだが、エキサイティングで楽しい。
ルーチン部分を課長と意思統一しながら、自分の色を交えて規定して、美しい業務の流れにする。サラサラと流れる水の如く。そして、派遣社員を入れて、その業務を渡してゆく。これだけで、1年間はメシを喰えそうだ。
本社の業務が落ち着いたら、工場へ殴り込みをかけて、疑問点を潰してゆく。
夢と野望は膨らむばかり。バシバシ仕事して、それなりに早く帰って、常にトップスピードで走りたい。
2003/06/16
午前有給を取って、睡眠医療センターへ行って来ました。
睡眠時間の記録を見て、女医さん曰く
「少ないですね〜、4・5時間くらいですかねぇ」
「1日30分でも1週間で3時間半、それがどんどん差が開いていって、借金になっているんですよ」
「よく、ビジネス雑誌とかで『眠りは短くできる』とか書いてありますけど、私らからしたらそれは・・・っていう感じで、よく社長さんとかで、自分は4・5時間しか寝てないのに、たるんでるって人いるんですけど、できる人もいるだろうけれど、できない人もいるんですよ」
もっともなことを連発されまちた。
30分でも長く寝て、太らないようにとも言われました。
結局、症状が軽いこと、対策も分かっていること等を勘案し、いったん診断としては終了して、生活改善していき、もし今より太ってしまったりとかであれば、あらためて予約を入れるという形に落ち着きました。
2003/06/15
化粧水買おうかと思ってる。
俺、マジでヤバイ道に入っているのかも。
でも、お肌を若いまま保つのは、悪いことじゃない。
昨日自分の持ち金の計算をした。
手元流動性、激減してた。やはり 30km/h over の6万円コース料理は厳しいようで。
6月終わったら、宴会が発生する又は発生させる予定だったが、厳しそうだな。
自分から発生させるのは遠慮しておこう。
2003/06/12
いやぁ〜、45分も寝過ごした。でも、間に合った。ギリギリ間に合うタイミングなのが救いだった。
ここ2日間、睡眠時間が少ないわ、無呼吸の症状が現れるわ、非常に調子が悪かったので、今日は早く寝る。
急ぎの仕事は終わっている。
2003/06/09
昨日の返答の方法だが、FAXでA4用紙86ページの回答書を送付するというもの。途中で切れるといけないので、丁重に2回送付する。
FAXというのも結構曲者で、うまくやらないと足がついてしまう。
朝10時頃から自動的に送出開始し、再試行約1時間間隔で10回行うようパソコンに指示をした。
帰宅すると、ビジーか応答なしの結果。
予想されていたが、面白くない。
でも、FAXの送り方の練習になったので、よしとする。
仕事は、裁量労働制についてや残業支給方法についてのの通達文作り。その隙間に、隣の子の文章作成の面倒見る。
そういえば、課長から裁量労働制の対象にしたい旨の相談をまたもや受けたが、
「金額の書いていない物は買わないでしょ?」
と言い放って、後回しにさせた。
2003/06/08
部屋の机の上の整理整頓が終わり、気分よく1日が終わろうとしているのだが、この俺様のメールアドレスに、脅迫メールが届いた。『御請求通知』と題されたそのメール。
俺様は、この類のメールは通常無視する。なにしろ、1週間に1回プロバイダからメールをダウンロードするのだが、9割以上が無駄メール。(ほとんどが English のために、読む気にならないというのもあるのだが)いちいちかまっていたら俺様の貴重な時間がとられるためだ。
今日の人生指針
時間は、命の雫。貴様も、俺様も、同様に。
しかし、気分が良い俺様。少々興味があったので、そのメールを直接開けずに少々遠回りして比較的安全な方法で読んだ。もちろん、このような糞メールはウイルスだのトロイの木馬だの面倒なものが付着していると考えるのが通常だからだ。
中身を要約すると「お前の電話回線からアダルトサイトかけたやろ、金払わんと酷いことになるぞ」みたいなことを非常に慇懃無礼な書き方で書いてあった。
電話番号とFAX番号が書いてあったので、一度非通知でかけてみた。FAXは呼び出しが鳴るもののつながらず、電話は非通知ではつながらないメッセージが流れて来た。
ここで、選択肢。少々やりとりをして差し上げるかどうか。こういう時に考えられるのは、電話を通知でかけるとホントに集金人が家に押しかけて来たりするので、危ないから手を出さないということとか、実はメールに記載されたところがメール発信人から嫌がらせを受けている可能性があることなど。
しかし、状況としては、振込先口座が書いてあることや、電話が非通知は受けないということを勘案すると、悪意があると判断できる。
普通はいきなり振込先口座は書かないし、まともな会社なら非通知通話でも受けて当然。
もちろん、金払う気などないし、俺様の尻尾は少したりとも掴ませないのは当然であるが、少々やりとりの形にして差し上げようかと考えている。あくまで、メールを受けたことに対する返答だ。
どうするかは、明日のお楽しみ。
2003/06/05
眠い。無呼吸になっとる。
しかし、仕事はサクサクと進めた。
課長は、俺が4月まで苦しんでいた壁にぶちあたりつつある。
静かなること林の如し課長は、遅きこと亀の如し、動くこと鳩の如し部長の壁を越えられるか破れるか無視できるかどうすんだろうか、見物。
家に、飴やキャラメルの在庫が山盛りあったので、会社に持って行ってざるに入れておきました。お客さんから見えたらさすがにどう思われるか不安だったので、コピーの裏紙に『ご自由にどうぞ。もちかえりはごえんりょください』と書いて蓋にしておきました。
6袋くらい飴等があったのに、今日だけで全部の四分の一ほど捌けてしまいました。
置き場所を俺の前で空いている机の上にしたので、キャッチコピーを目にしてからの反応を観察するのが面白い。なんだこれ?という雰囲気を漂わせながら蓋の紙を持ち上げた時、その表情が人様々。紙の蓋の持ち上げ方でも、そ〜っと持ち上げる人もいれば、ひょいっと持ち上げる人もいる。
しばらく人間観察させていただきます。
2003/06/03
今日は裁判の被告人になって、有罪の判決をいただきまちた。
5月17日に、50km/h制限の道で80km/hにて走ってしまったために、赤切符を頂戴しており、略式裁判を受けて来ました。あと1km/h遅ければ、行政処分で済む青切符だったのに・・・・・・と言ってもこぼれたミルクは盆にかえらず。
出頭すると、まずは警察の取調べ。取調室で見かけたポスターが非常に良い出来だったが、それは後述。
俺が待っていると、別々のブースに4人ほどいた取調官の一人が
「ビール一杯飲んだだけでそんなになるはずないやろっ!」
「こんなん、略式ででけへん」
「今日は帰れ!」
と大声で張り上げていた。
略式裁判を選んで来たのに認めない、裁判を知らぬ大馬鹿者もいるなぁ〜と思っていた。
その取調官に当たった。
しかし、俺は容疑を認めているので、書類送検される旨を知らされてサクッと終わりまちた。
今日の心構え
ジタバタしても手遅れなら、サクサク物事すすめよ。
検察に出頭。といっても、同一の建物に警察と検察と裁判所が同居しているので、放送で呼ばれて別の部屋に入っていくだけの事。
検察官から、赤切符に書かれていることが事実かどうかの確認があったので、
「是認します」
と言ったら、一瞬怪訝そうな顔をしてから、
「ああ『是認』ね」
と納得した様子。今考えれば、こんな所で『否認します』と言う奴はいても『是認します』と言う奴は少ないだろうな、『否認』に聞こえたんだろうなと思った。
これから、略式裁判という書類だけの裁判をする旨の説明を受けて、その後の言葉に衝撃を受けた。
「多分6万円の罰金になると思うけど・・・・・・手持ちあります?」
な、なにぃ〜!
ろ、ろ、ろ、ろくまんえん〜!
1km/h違いで大違いやないかい〜!
しかし、今更うろたえても仕方ない。今日は多くても5万円で納まるだろうと踏んで来たのに、足りんやないかい〜と思った瞬間、鞄の中に2千円札が10枚入っている事に気づく。
「大丈夫です」
と答える。検察官から、裁判所に書類を送る旨を告げられて、検察官室から退室した。
裁判は、少し時間がかかった。放送で呼び出されて赤切符を渡される。裏側には、6万円の罰金と書いてあった。
その後、即納付。あああ、このろくまんえんがあれば・・・・・・あああああああ〜と内心思いながらも、手は2千円札をピッピッピッピッピッと数えていた。
納付すると、別の窓口ですぐに免許証を返してもらえた。
まぁ、ろくまんえん国に寄付したと思えばいいし、ろくまんえんで11年間道路をサーキット場がわりにさせてもらったと思えばいいし・・・・・・あああああああ〜
むなしい。
ポスターの件書く気失せた。書けば書くほど、がっくり来る。
今朝は非常に目覚めが悪くて、明らかに無呼吸症起こしてたようなので、眠い。
もう寝る。
2003/06/02
月初で月曜日。朝から郵便物は山盛り来るわ、訳の分からん請求書が来て確認をしなけりゃいけないわ、保険がついてるかどうか確認して答えなけりゃいけないわと雑務が襲いかかる。
今日のメインの仕事は、経理で積み残してた売掛金の残高確認手続きと、今まで経理がしていた切手管理の引継と、経理が給料の仕訳をするための資料作りと、裁量労働制の勉強。ほとんど経理絡みじゃねぇかよ。
メイン仕事の隙間を縫いながら、雑務をビシビシとこなしてゆく。久しぶりに最大戦闘速度の80%くらいまで自分の状態を持っていく事ができた。戦闘速度が上がると、目に映る事物のことを見て判断しながら、まわりの状況をぼんやりと把握して、バックグラウンドで仕事の段取替を緩みなく並行に行う事ができる。限界に近いと、少し離れたところの言葉のやりとりも押さえる事ができて、限界を超えると電話をかけながら周りの状況を聞きながら目では別の書類を見てバックグラウンドで総合的に判断しながら仕事の段取が見えているようになる。
最近は、そのような状況に放り込まれる事がない。あらかじめ手を打つか、全く手の打ちようがないかのどちらか。刃は、錆びているかもしれない。
裁量労働制の件は、課長の方がよく知っていた。知っているだけに、着眼点も正着と思われるもの。
悔しい。
そういえば、俺が髪を切ったのを気づいてくれた人がいた。ほとんど切らなかったので、気づかないと思っていたら、案外見てくれているもんだね。
今日の言葉
自分の置かれた状況は、自分では非常に見えにくい。
2003/06/01
朝からボウリング。相変わらずスコア伸びず。
最近、会社でエレベーターを使っていないからか、足腰は以前よりしっかりしてきたような気がした。
まぁ、足腰がしっかりしようがボールが1番ピンに当たらなければ話にならんわな。
昼から髪を切りに河原町へ出る。
今、髪を伸ばしにかかっている。単に放置しておくとだらしない奴と言われるので、前と後ろだけ切りたいのだが、理髪店に行くとバッサバッサと切り落とされて挙げ句の果てにバリカンまで使われてやられたい放題になるので、今回は美容院。
齢三十●歳にて、美容院初体験。
さすがに、近所の美容院にいきなり乱入してしまうのはヤバイし、値段も高いと考えていたのだが、こういう時、役立つのは妹。
先日、たまたま実家に顔を出しに来ていたところをつかまえて、
「俺なぁ、男か女か遠目で見たらわからん髪形にしたいねん。今伸ばしてんのやけど、どっかええ美容院ない?」
とストレートに聞いてみました。流石我が妹、兄の言動に動じることなく、
「今私が行ってる美容院ええよ。けっこう男の人も来はるし、別に大丈夫やで。店の入り口にサービス券置いてあるし、それ持って入ったらええねん」
「それって、意味ないやん」
「そんなことゆうたって、なんか知らんけど置いてあるねん」
「ついでに聞くけどな、俺やったら、どんな髪形にしたらええと思う?」
「う〜ん、そやなぁ、昔私がやってたような感じ・・・・・・メモ用紙ない?」
メモ用紙にサササ〜とペンを滑らしているのを感心しながら見て、俺様即答。
「綾波レイみたいやなぁ〜」
「そうそう。ああいう感じ」
それからアニメ談義で1時間程過ごしました。途中でギャンだのスカート付きだの単語が飛び交いました。
ちなみに、彼女の名誉の為に記しておくが、決してオタクではありません。
少し、世間の基準と別世界にいるだけです。『規格外』と表現してますが。非常に重宝してるので、ここで感謝しておく。
美容院に行って、まずシャンプー。おおお〜、気持ちいいがね〜。俺様今まで理髪店でもシャンプーをしてもらったことがなかったのだ。
んで、カット。切ってもらい方を伝えるのがどうしようもないほど下手な俺。端的に言う。
「前は眉にかからない程度、横は伸ばしているので切らずに、後ろは横に一直線」
「ボリューム出さはるんやったら、上も少し切られた方がいいですよ」
「ほんなら、お願いします」
なんとか伝わったみたいだが、俺が頭に描いているモノの2割も伝わってない気がしていた。
髪を切られるときはいつも、この言葉の結果がどうなるかがわからない不安があって、あまり髪を切りに行くのは好きではない。多少短く切られてもいいのだが、思いが伝わらないもどかしさを味わうのは気持ちいいものではない。
髪をクリップで留めつつ、カットしていくおねいさん。
そのときに、美容院来るにも不細工な格好できないから女って面倒だよな〜と思いつつ、俺も次からはもう少し不細工でない格好して来ようと思った。齢三十●歳になってからおしゃれに気を配り始める俺様、激遅。
しばらくして、カット終わりの雰囲気が漂う。めっちゃ早いな〜と思っていたら、
「リンスお願いしまーす」
あぁ、リンスもするんだよな〜。手間かかるよな〜と思いながら再びシャワー台へ。
そのあと、ブローしてもらって、美容院初体験がなんとか終わったと安堵した心の隙を突かれる。
「なんかつけますか?」
「はぁ?・・・・・・つけるって・・・・・・何つけていいのかわからんので」
おねいさんは、顔には出さないものの、しょうがないな〜という雰囲気を漂わせながら、
「適当につけときますね」
「お願いします」
ううう、すげぇ敗北感。
前髪が全く気にならなくなった。後ろもすっきりした。カットの時間が短かったのに、きっちりと仕上がっているので、きつねにつままれたようだった。
来月も行きます。ええ、行きますとも。再び敗北感を味わうことが見えていても。