2009(平成21)年



前年の2008年は、北京オリンピックの聖火リレーが世界各地で妨害を受け、チベット人権問題がクローズアップされましたが、 中国四川省で大地震が起きて、中国非難の動きはうやむやになってしまいました。 その北京オリンピックでは、日本選手団はある程度健闘するもののアテネに比べれば大幅退潮、 中国の大躍進が目立ちました。一方、国内政治では、サミット議長国を務めた福田首相が、 前年の再現ビデオのような突然の投げ出し辞任。選挙もなしで麻生内閣が発足したものの、 冒頭解散の気概はどこへやら、支持率低迷のまま定額給付金など幾多の課題をかかえたままの越年となりました。

経済では、原油価格の高騰が進み、一時はガソリン価格がリッター200円に迫る勢いで上昇しましたが、 アメリカでのサブプライム問題に端を発する金融不安が一気に世界経済へ波及、 全世界的に株価は大暴落、金融企業が相次ぎ破綻、それが実体経済にも影響し、 アメリカの自動車メーカーまでも破綻寸前まで追い込まれました。このため原油価格も急落し、 結局元の値段に戻ったような感じでした。このような未曾有の経済恐慌の中で、 次期アメリカ大統領に民主党のオバマ氏が選ばれました。

というわけで、今回の年賀状は経済をメインに据えて、経済雑誌の表紙風に作ってみました。 ところが、経済雑誌はこのようなベタベタと写真を貼りまくるようなデザインではないようです。 どちらかというと大衆週刊誌に近いような雰囲気になってしまいました。 作業時間半日だけの突貫工事ではこの程度が精一杯。もっと中身を練らなきゃいかんのですが。

野暮を承知で掲載画像の解説。最上段左から、漢字検定協会の「今年の漢字」(字はもちろんパロってますが)、 北京オリンピック陸上100m、200mで世界記録を更新したボルト(ジャマイカ)、ソフトボールで日本チーム金メダル、 中段の小さい画像左から、ガソリン高騰、2008年で引退した0系新幹線車両、中国のチベット弾圧に抗議し聖火リレーを妨害するシーン、 下段左から、小沢民主党党首、麻生首相、オバマ次期米大統領、北京オリンピック4×100mリレーで日本チーム銅メダル、 右側のみの下の方、下落する株価のボードやグラフ、熊(ベア)と牛(ブル) (※相場の用語で、今後価格が下がると予想することを弱気=ベア、上がると予想することを強気=ブルと言う)、 なお各所の画像、無断で使用していることお詫び申し上げます。

個人的な話として、2年間の東京生活を終えて大阪に戻りましたが、年の途中に思いつきで京都に転居したので、 連続して住所が変わってしまいました。新住所御入り用の方はお問い合わせ願います。 キャラクターのくりりんは温泉に入っています。2008年から突如温泉に目覚め、各地の温泉を巡るようになりました。


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