メッキ工場の見学(清水長金属工業株式会社)


平成11年10月26日、京都理化学協会主催の清水長金属工業株式会社(メッキ)の施設見学会が行われました。その報告を行います。


施設見学の参加者

所在地  (工場)京都市南区西九条高畠町31番地  近鉄十条駅下車徒歩10分

はじめに代表取締役社長の山本さんより挨拶がありその中でメッキは装飾、防錆、の用途と考えるだけでなく、メッキ皮膜を(1/100 mm)をすることにより新たな特性を素材に持たすことができるため「基盤産業」であるとおっしゃいました。
私自身にはメッキは装飾やさびの防止のイメージしかなっかっただけに話を聞き、将来性があり、表面加工をすることによって特性が出せるので、おもしろそうな研究ができると思いました。
多忙な中、この施設見学会のために時間を割いたり、ていねいな説明をしていただきありがとうございました。お礼申し上げます。

 

メッキの行程
1 さび取り     酸の中に金属を入れさびを取ります。
2 脱脂(油取り) カセイソーダの中に入れ付着している油を取ります。
3 メッキ      メッキするものをマイナス極に取り付けメッキ液の中につけて電流を流します。

  

いくつもの槽があり、自動的にさび取り、脱脂、メッキが行われます。これは亜鉛メッキをしています。メッキ浴には青化亜鉛が入っています。メッキしたいものが金属の棒(マイナス極)に引っかけてあり、メッキ液につけるとメッキが始まります。
電圧は10V程度ですがなんと2000Aもの電流が流れているとの説明でした。
発熱するので液を循環させて冷却できるようになっています。


回転亜鉛
ビスやナットを亜鉛メッキします。浴槽の中にドラムをつけこれを回転させます。ドラムの中央に電極が水平に差し込まれていてビスやナットが電極にふれることでメッキがされるとのことでした。
   

精密メッキ
銅メッキをされていました。精密なメッキ(厚さを一定にする)は手作業でされていました。

無電解メッキ
電気メッキに比べて厚さが一定になるとのことでした。電気メッキでは角(端)が分厚くなります。


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