プロフィール 京都写真展 写真集
俳句
写真日記 御質問 home LINK RING

海豹書店
191 photo gallery
森岡誠環境デザイン室の仕事


森岡誠 写真集「1976-1980 PARIS」


■1992年に自主出版にて写真集をつくりました。
「 私この度、「1976-1980 PARIS」を自主出版いたしました。
25才から29才までPARISで学生をしていた折りに撮りためたものを
12年ぶりに整理したものです。
 当時のPARISはポンピュドウセンターができたばかりで1989年の
革命200年祭に向けて都市の大改造のきざしはあるものの外国人と
しての学生の暮らしには、この街の冷たさと頑固さだけが感じら
れました。変化することがあたりまえの日本に対して、100年単位
でしか大きく変化しないPARISを意識しだしたのは、帰国して1990年
に再びPARISに行きその変貌ぶりを見てからでした。
 「1976-1980 PARIS」 は変わらないと信じていた頃の街の風景です。
発行元のLe temps aboli 191 Gallerie de photo<写真ギャラリー 
ルトンアボリ(廃止された時間)191>は私が将来持ちたいと企画
している架空のギャラリー名です。
 優しい雨にけむる紫陽花の花のようなまなざしで写真集を御一瞥
下さいますようお願いいたします。」
(写真集の大きさ縦28cm横28cm、48ページ仕立て。重さ700g。)

森岡誠写真展1995/7/3-7/8 ブレーンセンターギャラリー
同時開催 1995/6/27-7/10 ART BOX アンフェール



森岡誠写真展『1981-1996 KIOTO』1997/1/7-12 ギャラリーマロニエ4階


雑誌フィガロ

京都新聞記事

インテリア誌『どりーむ』1993年5月号No.342掲載記事より全文抜粋
LANDSCAPE
私的な視線が切りとる街
森岡誠写真集『1976-1980 PARIS』

 自分がそこに存在しなかった時代や場所について、写真は、記録された場所の信憑性をクローズアップして
見せます。実は、ごく私的な視線が切り抜いた小さな覗き穴から、見える限りの領域を眺めているに過ぎなく
ても、過去という貘とした事実は、誰かの目を経ることでしか知る手段はありません。それは、たとえ同じ場
所、同じ時代にいるものに対してでも、現実は決して同じ表情を見せはしないという事実を物語ってもいます。
感情のつぶやきを吐露されたときの一瞬の戸惑いと、静かな共震---切り抜かれた時代を眺めることで、膨らむ
プライベートな時代相は、表層の映像に潜む現実の深淵、ガラスのように脆く光る現実という多面体を彷佛と
させます。
 70年代のパリ、前時代から現在へ続く過渡期のエネルギーを、静かに充満させていたこの街を、カメラに
おさめた建築家、森岡誠、「変化することがあたりまえの日本に対して、百年単位でしか大きく変化しない
パリ」が、90年代の再訪で大きく変貌していたことに驚きながら、その街について意識し始めた彼は、「変わ
らないと信じていた頃」に見た街の風景を、一冊の本にして振り返ります。「街の冷たさと頑固さだけが感じ
られた」当時の彼の視線は、何気なく流れていく時間のなかに、ふと見つけた時代の吐息を拾い上げています。
 時を経てゆっくりとその表情を露見させていく街、ひとりの青年の眼が捉えた一時代の残像は、多くを語ら
ないことで、儚い現実の実相をそこに炙り出しているようです。


■写真集を販売しています。定価2,000円 送料380円です。御住所をお知らせください。
写真集と郵便振込用紙をお送りします。森岡 誠




御注文

プロフィール 京都写真展 写真集
俳句
写真日記 御質問 home LINK RING

海豹書店
191 photo gallery
森岡誠環境デザイン室の仕事