Windows NT Glossary

目次


Proxyサーバー

 社内でLANにぶら下がっているマシーンをまとめてインターネットへ接続する仕掛けを提供する仕組み、もしくはプロバイダーがネットワークのトラフィック(データ量)を減らすためのキャッシュを目的とした仕組み。キャッシュの扱いを間違えると昨日の新聞を読んだり、ASPの拡張子の付いたページがおかしくなったりすので注意が必要。SSLで暗号化されているページもProxyを通すのはやばい。ダイアル・アップ接続でも実用的に運用できるが、油断は禁物。誰かがチャットのページを開きっぱなしにしていると、長電話になってしまう。接続先のログも残せるので、こまめにチェックするしかない。


コマンド・プロンプト

 Windows 95の"MS-DOSプロンプト"とごっちゃにしている人がいるが、WindowsNTのコマンド・プロンプトは全く別物である。最近のバージョンの Visual C++ では省略されているが、Win32 APIにはコンソール・アプリケーションというカテゴリーが存在し、UNIXのcursesや懐かしのBolandのTurboCに付いていたライブラリなどとは比べ物にならないぐらい充実したキャラクター画面のサポートがOSレベルで用意されている。
 いったい何に使うつもりだったのだろうと思えるほどである。WindowsNTはその設計段階でGUIを乗せないつもりだったらしいが、ほとんど遺跡と化したこれらのAPIはずっと将来まで受け継がれるだろうか?

戦うプログラマー

 Windows NT開発の舞台裏を描いたノンフィクション。日経BP社から上巻下巻 各1400円でちょっと大きめの本屋さんで扱っていると思う。NTがいかにとんでもない OSかというのが分かる。

Xサーバー

 UN*Xで使われているX Windowの入力・表示側を担当するプログラム。普通の ネットワークOSの考え方では、オペレータを必要とする方をクライアント。 クライアントの要求をさばく方をサーバーと称しているが、X Windowの場合は 一見逆さまになり、オペレータのいる方をサーバーとしている。コンピューター 内部ではオペレータがいるかどうかなど問題ではなく、処理を1対多で分散させる ことに意味がある。1の方がサーバーで多の方がクライアントと考えるとすっきり する。

Dual Pentium

 Windows NTでは1つ以上のCPUをサポートしている。現状でDual Pentiumで それなりに動くシステムは限られているようだ。私の場合、GIGA-ByteのGA586ID というマザーボードに90MHz Pentium(Model2 Stepping 4)を2つ付けている。 2つあると何が変わるかと言えば、結論からいうとそんなに変わらないといった ところである。
 NT の最初のブルーの背景でbuild番号を表示するとこ ろがあるが、ここで "2 System Prosessor" と出るのを眺めて悦に入る。SDKや リソース・キットに付いているパフォーマンス・メーターで2つのCPUの負荷配 分を眺めて楽しむ。とまあこんなところである。
CPUを2つ載せたからといって処理が2倍にならないのは容易に想像できるだろう。 車でいうとCPUクロックが馬力でCPU数は差し詰めトルクといったところであろうか。トルクを大きくしてもトップ・スピードは変わらないのである。
 しゃくにさわるので、何かDual Pentiumの得意技は無いか探してみよう。プリン タ出力はどうだ。Windows NTではパラレルのプリンター・ポートにはポーリング で処理するので、プリンタ出力中は全体の処理能力が低下する。2つCPUがあれば 片方がポーリングをやってくれるので、もう片方が通常の処理をできるだろう。
 しかし、結果はそうでもない。Windowsの場合印刷はポーリングだけが重たい 仕事では無いようだ。フォントを展開したり、ハードディスクのスプールと呼ば れる場所に格納したり取り出したりしなければならない。これらの処理がCPUに ばらばらの要求を出しているようだ。
 使った感じのスピード感はどうだといえば、正直言って同クロックならSingle Pentiumのほうがてきぱき動く。おそらくDual Pentiumではキャッシュの制御に まだ未熟なところがあるのだろう。

Build番号

 Windows NTではバージョン番号より細かい管理をbuildという数字で表す。 市販されているWindows NT 3.5 Workstation または Serverの buildは807である。 この番号を確認する方法は、立ち上げ時のブルーの背景画面で一番上の行に表示 される値を見るか、プログラム・マネージャなどの”ヘルプ:バージョン情報”で 分かる。サービスパックと呼ばれるいわゆる公式バグ・ フィックスを行うとbuild番号全体が"(Build 807: Service Pack 2)"というよう に変わる。Buildの持つ意味については戦うプログラマー を読むとよく分かる。

サービスパック

 マイクロソフトからのいわゆる公式バグ・フィックス。MicroSoft FAX BOX (03-5454-8100)で申し込む。ボックス番号 4#032200#。LANでNetScapeなどを使って 高ストレスをかけ続けるとNTごと落ちてしまうことがあったが、サービスパックで 直っているようである。
更新日:00/01/15

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