神と人間との関係


 素晴らしいものとしてこの世界を造られ、また人間をも造られた創造主としての神が、

 創造主みずからの作品である人間が、滅びに向かってひた走っているのを見て・・・・、

 もともと人間は、生物の中でもっもと優れたものとして創造されたのですが、

 人類の始祖であるアダムとエバが、

 エデンの園において、創造主たる神に背いて以来・・・・・、

 人間は、だれひとりの例外もなく、ことごとく罪の性質を持って生まれてくるようになり、

 その罪の性質が、思いとなって、言葉となって、行為となって、

 神にたいして、人にたいして、自分にたいして罪を犯すようになったのです。

 そのようないきさつによって、

 私たちが知るところの人間たちの現状を引き起こすようになったのです。

 創造主として、父として、

 被造物としての人間の状況を、そのままでは見過ごせないので、

 作者として見過ごすことはできません。

 作者として見るに忍びず、

 神みずからが救いの手を差し伸べられたのです。

 それも、神のひとり子イエスの命と引き換えに・・・・・。

 罪を知らないイエスを罪人ととして、

 十字架の上につけ、神の怒りをその身に下し、

 罪のあがないを完成されたのです。

 神のひとり子イエス・キリストは、

 私たち人間の身代わりとなって、人間の罪の代価を支払われたのです。

 被造物である人間の、その愚かさ、弱さ、罪深さから救い出すために・・・・・。

 私たち人間は、少々、問題があっても、

 おおむね大丈夫だと思っているはずです。

 中には、自分の思う通りに事が運ばないのは、

 すべてまわりが悪いのだと、責任の転嫁をする方もおられることでしょう。

 人間の愚かさ弱さから抜け出すには、

 自分の非を認め、神に聞き従う意思と姿勢を示すこと、

 現状ではなく変化を、自分にたいして肯定的ではなく否定的であること・・・・。

 すなわち、自分の罪のために身代わりとなって十字架刑によって死んでくださったキリスト・イエスにたいする信頼、

 それが信仰なのです。


  「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。

 独り子を信じる者が一人も滅びないで、

 永遠の命を得るためである。」

 (新約聖書・ヨハネによる福音書・3章16節・新共同訳聖書)


北白川 スー

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Wrote up: 29 May 2009.