救いについて
聖書・バイブルが語る ”救い ”とは、
まぎれもなく、神の怒りからの救い・・、
”神の裁き”からの救いなのです。
必ずやって来る世界の終わりのとき、
生きている人も、かつて生きていた人も、
創造主なる神によって裁かれるのです。
「また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、
すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、
それらのことは他の人々が言い広めているのです。」
(新約聖書・テサロニケの信徒への第1の手紙・1章10節・新改訳聖書)
”やがて来る御怒りから私たちを救い”・・・、
イエス・キリストこそ、やがて来る神の怒りから、
私たちを救ってくださるお方なのです。
では、何への怒りなのでしょうか。
私たち人間は、なぜ神の怒りの受けなければならないのでしょうか。
私たちは、なぜ裁かれなければならないのでしょうか。
私たち人間は、この世界を造られた創造主によって造られました。
被造物として、神の作品としての存在なのです。
作品は作者に栄光を帰すものです。
作品としての人間は、作者に尊敬の気持ちをあらわすものなのです。
また、そのように造られたのです。
聖書は、神の姿に似せて人間を創造されたと語っています。
「神は御自分にかたどって人を創造された。
神にかたどって創造された。男と女に創造された。」
(旧約聖書・創世記・1章27節・新共同訳聖書)
しかしながら、人間の始祖であるアダムが、
創造主なる神に背いてからというもの・・・、
それに続く人類は、ことごとく堕落と腐敗に満ちた、
罪深い性質を持って生まれてくることになったのです。
私たち人間の本性としての罪深さは、
それを「原罪・げんざい」と言います。
最初の人間の犯した罪の結果なのです。
その生まれながらに負っている罪深さという性質が、
思いとなり、言葉となり、行為となって、
神にたいして、人にたいして、自分にたいして罪を犯してしまうのです。
原罪が原因となって、現実の罪としてあらわれてくるのです。
アダムが罪を犯して以来、
私たち人間は、もはや神を恐れることをせず、
神を忘れ、
創造主なる神にたいする不従順を続けているのです。
まぎれもなく裁きの対象なのです。
しかし、創造主なる神は、
ご自身の作品にたいして、
被造物としの人間にたいしての愛を忘れてはおられません。
作品に対する愛と責任とは、作者として当然のことなのです。
神は、被造物としての人間を救うために、
神のひとり子イエスを、人間として地上に生まれさせ、
人として、罪人として十字架刑により死刑とし、
私たちの代わりに、イエスの上に、神の怒りを下されたのです。
この出来事こそ、
”ひとりの人がすべての人のために死んだ ”・・という出来事であり、
イエス・キリストの十字架の死による贖いのわざ(あがないのわざ)という出来事なのです。
神の怒りの裁きから救われるためには、
私たち人間の身代わりとなって、その命をささげてくださった、神のひとり子イエスを、
イエス・キリストの十字架の出来事を信じることなのです。
「口でイエスは主であると公に言い表し、
心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、
あなたは救われるからです。
実に、人は心で信じて義とされ、
口で公に言い表して救われるのです。」
(新約聖書・ローマの信徒への手紙・10章9〜10節・新共同訳聖書)
イエス・キリストの十字架の出来事の内容と意味とを信じた者は、
神の怒りの裁きから救われ、永遠の命へと移されます。
そうでない者は、残念ながら地獄へと落とされるのです。
キリスト教が問題としているのは、
私たち人間は神の怒りから救われなければならないことなのです。
ところが、救ってくださるのも、
神ご自身なのです。
「では、なんと言っているか。
『言葉はあなたの近くにある。あなたの口にあり、心にある』。
この言葉とは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉である。」
(新約聖書・ローマの信徒への手紙・10章8節・口語訳聖書)
なんとも理解しがたいテーマなのです。
神の怒りの日・・・・、
救い主を信じない者は、
救い主を持たない人は、
その日は、信じられないほどの、災いの日になるに違いありません。
現実の日本人といえば、
不透明な将来を見せ付けられ、
不安から、悲観的となり、希望を失い、
将来に未来に、期待を持てない状態が、
長く続いているのではないでしょうか。
ただ目先のことばかり追い求めているのかもしれません。
このようなときにこそ、
人間の本性を明らかにするべきではないでしょうか。
北白川 スー
関連記事・「キリストへのプロローグ」
表紙にもどります。
エッセイの部屋へもどります。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/s-ktsrkw/
Wrote up on 20 Octomber 2010.