人間関係を悪くするのは



職場では、最近やたらと人間関係が悪くなってきた・・・・。
同僚への批判や、会社への不平や不満が目立ちはじめてきた・・。

上に立って、見識をもって監督指導するはずの上司まで、権威は消えうせ、
部下からタメぐちを使われる始末です。
職場のすべてが、教えることの大切さ、学ぶことの意味を見失っているようだ。

さらに、手間を増やし、神経をすり減らす客が多くなってきた。
客からのクレームも多くなってきた。
来て貰いたくない客ばかり来るようになったようだ。

ただただ、時間と持てる力が空回りするだけで成果はあがりません。

客のことを考えず、
サービスを提供する人間が、喜んで仕事していないのですから、
その空気は、客にも伝わります。

会社や同僚にたいす批判だけが、いつも話題の中心になる職場・・・、
問題が起きても、他人のせいにするからストレスは増すばかりです。
高みを目指すはずが、三流四流に成り下がってしまった観があります。

これでは、決して、組織として、品質や生産性や効率を高めることにはなりません。
組織の上部にその認識があったとしても、現場まで管理監督の目が届いていな場合は、
組織全体の品格を損ないかねないし、組織自体に致命傷を与えかねない。

その原因として考えられるものは、
長期的なビジョンが示されず、また、明らかにされず。
ビジョンがあったとしても末端で働く人まで説かれず解き明かされないからでしょうか。

ビジョンが解き明かされないから、
行動や態度、考え方まで中途半端なものになってしまっている。
思い思いに、自分の都合で行動することが目立つようになった。

人間と言うものは、人それぞれに個性は豊かなものです。
その個性の豊かさを力に変えて、成果を生み出すのがビジョンです。
ビジョンに共鳴して、そのビジョンを誇りとして、
ビジョンを共有して、喜んで仕事するものなのです。
喜んでやれる仕事でなくては、疲れてしまいます。

ビジョンが明らかにされていない場合は、
すべてを個人的文脈でとらえたり、感情や感覚でものごとを判断するようになります。
そうなれば、必然的に生まれてくるのが混乱です。
混乱を他人のせいにすれば、ストレスは増すばかりです。

同僚への批判や非難や、組織への不平や不満など・・・・。
生まれてくるのは、まったく方向違いの結果だけなのです。
ビジョンに向かって前進するどころか、
まったくもって危機的な症状です、早く手を打たなければなりません。
少しでも対応が遅れれば、どういう事態になるでしょうか。

「だれも、新しいぶどう酒を古い皮袋に入れはしません。
そんなことをすれば、皮袋は裂けて、ぶどう酒は流れ出てしまいますし、皮袋も駄目になってしまいます。
新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるものです。
そうすれば両方とももちます。」

(新約聖書・マタイによる福音書・9章17節・現代訳聖書)
「そこで、パウロとバルナバは勇敢に語った。
・・神の言葉は、まずあなたがたに語られるはずでした。
だがあなたがたはそれを拒み、
自分自身を永遠の命を得るに値しない者にしている。
見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。・・」

(新約聖書・使徒言行録・13章46節・新共同訳聖書)


北白川 スー

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Wrote up on September 27, 2015.