福音とは何ですか



この日本において、
日本のクリスチャンが考え理解している福音というものが、
必ずしも正確ではなく、
聖書が語り伝えようとしている内容のものではない場合があるのではないかと・・・・。
日本の教会において説明される福音の意味や内容に問題があるのかもしれません。
そうだとすれば、ノンクリスチャンとなれば、
福音についての理解は、
さらに遠いものになるに違いありません。
キリストの福音・フクインとは、
いったい何を意味しているのでしょうか。

「わたしは福音を恥としない。
福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、
信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」

 (新約聖書・ローマの信徒への手紙・1章16節・新共同訳聖書)

聖書は、
福音とは、救いを得させる神の力だと語っているのです。
さらに、
福音には、神の義が啓示されていると聖書は語っています。

「なぜなら、神の義を知らず、
自分の義を求めようとして、
神の義に従わなかったからです。」

 (新約聖書・ローマの信徒への手紙・10章3節・新共同訳聖書)

・・救い・・神の義・・・何のことなのか。
救いとは、
主イエスが再び来られる日とも、
キリストの再臨の日とも、
御国・みくに・の完成と救いの日と言われる日。
その日は、神が裁かれる日であり、
生きている人も、かつて生きていた人も、
神の裁きの座に立たされることになります。
天国か地獄へか・・・。
救いとは、神の裁きからの救いそのものなのです。
必ずやってくる世界が終わりを告げる日に、
すでに神との和解が成立していなければ、
神の裁きからの救いはないことになります。
神との和解を受け入れることによって、
生きている人もかつて生きていた人も、
キリストが再び来られる日に、
体が贖われる(あがなわれる)ことこそが救われることなのです。
世界の終わりのとき、御国を相続する者とならなければ、
永遠に続く苦しみの地獄へ落とされることになります。
御国を相続するとは、永遠の命をいただくということです。
永遠の命をいただくには、
神の前で正しい者として立たなければなりません。
ですから、救われるために何をしなければならないのか・・・ということになります。

「わたしの父に祝福された人たちよ、
さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。」

 (新約聖書・マタイによる福音書・25章34節・口語訳聖書)

キリストのみに信頼を置いたとき、
神は私たちを、
神の前で正しい者としてくださるのです。
それがキリストへの信仰であり救いへの道なのです。

「口でイエスは主であると公に言い表し、
心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、
あなたは救われるからです。
実に、人は心で信じて義とされ、
口で公に言い表して救われるのです。」

 (新約聖書・ローマの信徒への手紙・10章9〜10節・新共同訳聖書)

イエス・キリストの死と葬りと復活という出来事こそが、
ひとりの人がすべての人のために死んだという出来事が、
イエス・キリストの十字架の死による贖いのわざ(あがないのわざ)という出来事こそが・・・、
神との和解の出来事なのです・・・。
イエスの十字架の出来事こそが神の義の啓示の出来事ということになります。
私たちに代わって神との和解のわざを完成されたキリスト。
キリストと共に十字架にかけられ、
キリストと共に死に、
キリストと共に復活することによって、
キリストは、信仰者の内に生きることになる・・・。
キリストを通して復活を体験しなければ、
神の前で正しい者とはされず、
神の怒りの裁きからの救いもないことになります。

「キリストがあなたがたの内におられるならば、
体は罪によって死んでいても、
“ 霊 ”は義によって命となっています。」

 (新約聖書・ローマの信徒への手紙・8章10節・新共同訳聖書)

福音の内容と意味とは、
とても難しものなのですから、
キリスト教の教会の礼拝の説教によって、
くりかえしくりかえし解き明かされなくては、
私たちは、福音を理解することはできません。


北白川 スー

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Wrote up on December 18, 2012.