じつに静かだ



” キリストの福音 ”は、
迷いや混乱の中から解き放ち、救い出す、
価値観を一変させるおどろきの情報なのです。

しかしながら、
家庭や職場や地域の中で、日々の生活を送っていて、
日本は「福音」からほど遠い社会だと思います。
私たちに「福音」は届いていないに違いない。

私たちは気付いてはいません。

人の迷いや混乱の背景に何があるのかを明らかにすることによって、
人間の本性的な、
生まれながらに負っている性質を明らかにしなければ、
そこからの解き放ちを明らかにすることはできません。

ひとりの人がすべての人のために死んだという出来事が、
イエス・キリストの十字架の死による贖いのわざ(あがないのわざ)という出来事こそ、

私たちを迷いと混乱から解き放つ”福音 ”そのものなのです。

人間の思いや言葉や行為行動の背景にあるもの、
人間が本来もっている性質を明らかにしなければ、
そこからの解放はありえません。

私たちは、生れたときから何ものかに囚われ縛られているのです。
その性質が、本来もっている性質を認めようとはしない原因なのです。

「人の心は何にもまして、
とらえ難く病んでいる。
誰がそれを知りえようか。」

(旧約聖書・エレミヤ書・17章9節・新共同訳聖書)

世の中は、落ち着きのない、迷いと混乱の中にあります。
しかし、
人の生にかかわる重大な事柄が解き明かされる機会の少ない日本、
じつに静かなのです。
私たちに、福音は届いてはいません。


北白川 スー

関連記事・「こころの風景」

表紙にもどります。

アーカイブスへ。


http://web.kyoto-inet.or.jp/people/s-ktsrkw/
Wrote up on November 26, 2014.